連載 | #27 コミックマーケット97

コミケから感じるグローバル化の波 中国コスプレイヤーの躍進

コミケから感じるグローバル化の波 中国コスプレイヤーの躍進
コミケから感じるグローバル化の波 中国コスプレイヤーの躍進

「コミックマーケット97」に参加した中国人コスプレイヤーたち

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POPなポイントを3行で

  • 「コミックマーケット97」のグローバル化
  • 「コスプレ」から感じる中国コスプレイヤーの大活躍
  • コンテンツも躍進、企業ブースにも多数出展
12月28日から開催されている冬の祭典「コミックマーケット97」(C97)も、いよいよ残すところあと1日だ。

今回、怒涛のコスプレ特集を配信する中で、改めてコスプレのグローバル化、中でも中国からの強い波が届いているのを感じるに至った。

中国人コスプレイヤーはもちろんだが、中国発のコンテンツ、特にアプリゲームがコミケで大々的に展開され、日本や中国の人気コスプレイヤーが企業ブースでのコンパニオンに起用されていた。

コスプレという側面から見た時、特に中国出身のコスプレイヤーやコンテンツが、コスプレというジャンルのグローバル化を大きく後押ししているように思う。

中国人コスプレイヤーさんの写真を全部見る

コスプレから感じた、グローバル化の波

KAI-YOUで撮影したコスプレイヤーをざっと見るだけでも、その傾向は顕著に現れている。

まず、Twitterで72万フォロワー、中国版Twitterと言われるweiboで88万人のフォロワー数を誇るyamiさん。中国コスプレイヤーの中でも屈指の人気だ。 そして、歌手としてアニメの主題歌などが決まっている中国人コスプレイヤーのリーユウ(Liyuu)さん。 また、国内で随一の人気を誇り、テレビや雑誌でも活躍するコスプレイヤーのえなこさん。彼女の所属事務所であるPPエンタープライズに、中国・広東省出身の綺太郎さんが4人目のコスプレイヤーとしてこの秋に所属したばかり。

もちろん今回のコミケC97にも参加していた。 さらに、凛子酱さんやAmiroさんといった中国の新たなコスプレイヤーが今回コミケに初参加。中国人アイドルの神楽坂真冬さんらと共にその姿をカメラにおさめている。

中国企業のブース出展

例えば、中国のサンボーンが開発するアプリゲーム「ドールズフロントライン」や、2019年の夏コミから出展している中国ゲームメーカーの雄・NetEase Gamesが展開する「IdentityV 第五人格」など、参加企業も国際色豊かになってきている。

中国の上海悠星網絡科技有限公司を母体にする株式会社Yostarは今回、すでに大きな人気を博しているゲーム「アズールレーン」に加え、まだリリースされていない新作スマホゲーム「アークナイツ」のPRにも注力し、人気のコスプレイヤーを公式起用するという力の入れ具合だった。

人気コスプレイヤー・グラビアアイドルの伊織もえさんを公式コスプレイヤーに起用し、彼女の『アークナイツ』や『アズールレーン』のコスプレは主にSNS上で大きな露出機会を得ている。

カメラマンも肌で感じる 中国コスプレ界の隆盛

例年、コミケはじめ数々のコスプレ撮影をお願いしている美少女カメラマン・Diora氏も、中国人コスプレイヤーの活躍ぶりを肌で感じているという。

「2016年くらいから顕著になりました。中国経済が一層勢いづいて来たの関係しているんだと思いますが、Twitterで話題だったアジアのコスプレイヤーやモデルがコミケはじめ日本のイベントに参加し始めて。今回撮影したリーユウさんだけではなく、過去にも登場してもらったSee Uさんや贤儿sherryさんたちがその筆頭でしょうね」

確かにDiora氏は数年前から、コスプレのグローバル化、特に中国人コスプレイヤーの台頭を予言していた。

リーユウさんは、2016年に初めてインタビュー・撮影を行なっている。 中国に限らず、香港のコスプレイヤー・キノコさんや台湾のコスプレイヤー・Elyさんも撮影させてもらったが、「コスプレ」というジャンルから見ても、ポップカルチャーのグローバル化を改めて強く感じた令和元年のコミケだった 中国人コスプレイヤーさんの写真を大きく見る
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