背景にあるのはモーションキャプチャーソフト「IKinema Orion」のサービス終了。ふぇありすさんによれば、自身を含め3D活動をしている多くのVTuberが打撃を受けたという。
目標金額は1000万円。期間は31日まで。プロジェクト開始にあたって、もちひよこさん、オシャレになりたい!ピーナッツくん+甲賀流忍者ぽんぽこさん、犬山たまきさん、ふくやマスターさんといった個人VTuberが賛同を表明。
プロジェクトページでは近日、応援メッセージも公開予定で、名取さなさんとおめがシスターズ(おめがレイさん、おめがリオさん)らしきシルエットが確認できる。
個人VTuberに打撃「Orion」のサービス終了
サービスを終了してしまった「IKinema Orion」は、高性能でありながらコスト面においても年間ライセンスが7万円程度と比較的安価なモーションキャプチャーソフトだ。コストパフォーマンスの高さから多くのVTuberが採用していたが、9月下旬に突然終了。
ふぇありすさんは大きな問題として、これまでの「HTC Vive+Orion環境の代替品になりうる性能を持つ機材やソフトが非常に高価」である点に言及。IKINEMA ORIONが突然の終了。このモーションキャプチャーソフトはVIVE環境下で使うもので、バーチャルYouTuberでこれを現場に導入してるところは多い。なお僕が関わってるところでも使ってる。もう使えなくなるかもしれない。大騒ぎ。地獄。カス。胃が痛い
— エハラミオリ (@grapefruit_uhr) September 27, 2019
同レベル以上の環境を揃えようとすると、安くても50万円から1000万円が必要であり、そもそも1人でセッティングするような機材ではない。個人勢VTuberにとっては大きな痛手だという。
東京都心部にモーションキャプチャースタジオを設立
当初「MVN Awinda+MVN Animate Proという300万円ほどの機材を貯金と借金を合わせて自分用に買う予定」だったふぇありすさんは、同様の問題に悩むVTuberの存在からプロジェクトを立ち上げた。目標は東京都心部に個人VTuberが気軽に利用できるモーションキャプチャースタジオの設立。
スタジオでは「MVN Awinda/PRIME・XSENSを各2台を導入、もしくはOptitrackをモーションキャプチャ機材として用い、システムはVTもしくはバーチャルキャストエンタープライズ版を使用する予定」だ。
運営コストはふぇありす、もちひよこ、ぽこピーで負担
現在この規模のスタジオを借りると1時間で8~10万円ほどになるが、個人VTuberに限り格安で提供していく。DM等で質問が多いスタジオ運営に関してですが、CFが成功した際は現在の山口県から東京に出て私と私のスタッフで基本的に行い、どうしても都合の悪い日程に関してはもちひよこちゃんにお願いする予定です!
— ふぇありす🐦@毎日動画投稿中! (@fairyschan) October 10, 2019
ただし継続的なコストを考慮して、クラウドファンディングで確約するスタジオ稼働期間は1年。実質的な運営はふぇありすさん、Fairys Channel編集担当Kさん、もちひよこさんの3名で行われる。
期間中のモーションキャプチャソフト費用を除くスタジオ運営にかかった費用は、40%をクラウドファンディングで集まった資金、60%をふぇありすさん、もちひよこさん、ぽこピーで負担して運用する。
リターンは記念碑とポスター
リターンについてふぇありすさんは「大きなプロジェクトではありますが、金銭的にはかなり厳しく、グッツ等充実させることが出来ず申し訳ございません」とコメント。拡散協力!
— 織田信姫🍡 (@oda_nobuhime) October 10, 2019
みんな支援してあげてください🙏 https://t.co/FGQFOYqYIu
メインのリターンはスタジオに設置する記念碑とポスター。記念碑は装飾された金属の板に支援者の名前を刻み、額に入れてスタジオ入口に取り付ける予定だ。
ポスターに賛同VTuberが全員集合したデザインで全員のサイン入り。ほかにはスタジオ完成後に内部を紹介する限定動画や、完成時のオープニングセレモニーへの招待が用意されている。
プロジェクト賛同VTuber(敬称略)
ふぇありす/犬山たまき/甲賀流忍者ぽんぽこ/ピーナッツくん/ふくやマスター/天開司/歌衣メイカ/魔王マグロナ/もちひよこ/届木ウカ/兎鞠まり/あっくん大魔/さはな/星咲ちあ/さえきやひろ クラウドファンディングページより
個人勢としての生き方
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