京都アニメーションの火災 海外では寄付金募集、余波広がる

京都アニメーションの火災 海外では寄付金募集、余波広がる
京都アニメーションの火災 海外では寄付金募集、余波広がる

画像は京都アニメーション公式サイトより

POPなポイントを3行で

  • 京都アニメーションのスタジオで火災
  • 原因は火災、20人以上の死亡が確認
  • 冷静な情報の受発信が必要
アニメ制作会社・京都アニメーションの京都市伏見区にあるスタジオが7月18日10時ごろに放火され、火災が発生した。火は15時過ぎにほぼ消し止められた。

事件の影響や余波も各所で出てきており、海外では義援金の募るクラウドファンディングが立ち上げられ、Twitterではハッシュタグ「#prayforkyoani」なども生まれている。

「慎重かつ冷静な報道」求められる

いまだ刻一刻と状況が変化する中で、日本アニメーション協会はTwitterで「各所機関におかれましては慎重かつ冷静な報道をお願いいたします」とコメント。

一方で、著名人による「許さない」「自分にできることはないでしょうか」といったTwitterでの呼びかけが、かえって不必要な憎悪や混乱を生む可能性もある。

すでに不確定な安否情報が出回っており、報道機関はもちろん、関係者やファンも含めて、本人にその意識がなくても不安や怒りを煽ってしまいかねない不用意な情報の発信は控えたい。

事件としても痛ましく、その上アニメファンであればなおのこと抑えられない感情は誰もが感じているところだろうが、そのために情報の取捨選択を誤りデマに踊らされることもある。今は亡くなった人を追悼し、負傷したスタッフの無事と回復を祈るだけにとどめたい。

海外ではクラウドファンディングやハッシュタグも

海外では、アニメの配給やグッズ販売を展開するセンタイフィルムワークスがクラウドファンディングを立ち上げ、京都アニメーションの義援金を募っている。

目標金額はおよそ5400万円だが、立ち上げから数時間でおよそ2700万円が集まり、反響の大きさを物語っている。

一方、Twitterでは「#prayforkyoani」というハッシュタグが登場。京都アニメーションへの応援をはじめ、亡くなった人を追悼する投稿が相次いでいる。

国内有数のアニメスタジオ

京都アニメーションは1981年創業。『けいおん!』や『涼宮ハルヒの憂鬱』などで知られ、最近では『響け!ユーフォニアム』『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を手がけている。

本社があるのは京都府宇治市。今回放火されたのは京都市伏見区にある第1スタジオと呼ばれる施設で、出火当時は70人ほど人がいたという。

作画を中心に作品のクオリティーは高く評価されており、加えて、スタッフの養成にも力を入れていることでも知られている。アニメ制作を志す人向けの入門書を自社から出版もしているほど、その手法は確立されまとめられている。

また版権管理やグッズ販売、原作開発、イベント開催と、様々なアニメビジネスを自社で完結できる国内有数のスタジオとして、独自のポジションを築いてきた。

クリエイターを輩出し続ける京アニ

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