日本のみならず世界中のファンからトッププレイヤーの1人と目されていた人物であるだけに、大きな反響を呼んでいる。
渡辺雄也さんは、4月26~28日に開催された大会「ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019」にて、「デッキのスリーブ(※)が区別できる状態」にあったとしてベスト8入賞が確定した状態から失格処分を受けており、その後の動向が注目されていた。
※カードを保護するフィルム。失格となったのは、特定カードのスリーブが折り曲がった状態(マークド)であったため。
所属チームと選手本人は真っ向から否定
「ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019」での失格処分について、所属するTeam Cygamesと本人は真っ向から否定する声明を発表している(外部リンク)。5月5日に公開された声明では「10年以上のプロプレイヤーとしてのキャリアの中で不正行為を働いたことは一度もありませんし、今後もないことを保証できます」と明文化し、「ロンドンの Mythic Championship で自分に何が起こったかいまだ理解できていませんし、とても悲しく、残念に思っています」と吐露。「MC London」での失格裁定について、僕が皆さんに伝えたい言葉を、当日の状況をまとめた記事とあわせて公開しました。皆さんに読んで頂きたい内容です。宜しくお願いします。https://t.co/19ko5iiSE1https://t.co/nNLAN98ms9
— 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年5月5日
所属チームは失格までに至った経緯を時系列で公表し、問題となったスリーブの状態についても写真を公開していた(外部リンク)。 画像は「【MTGWAR】2日目モダンラウンドまとめ【Day2】 | Team Cygames」より
喧々諤々となる『MTG』プレイヤーたち
「ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019」及び今回の出場停止処分、除名処分について世界中のプレイヤーが議論を交わしている。「渡辺雄也のような人気・実力共にトップクラスの選手がそんな違反をするはずがない」といった感情的なものから、本人がスリーブに傷をつけるメリットがないとする論、出場停止/除名処分にあたって結果だけではなく経緯と証拠を公式から提出して欲しいとする意見、ジャッジが買収されていたなどの陰謀論など、様々だ。今回の裁定についてウィザーズから直接通達を受けましたが、以前より求めていた具体的な調査内容や納得できる証拠を提示されておらず、結果だけを伝えられ、ただ困惑しています。
— 渡辺雄也/Yuuya Watanabe (@nabe1218) 2019年5月10日
非常に悲しい結果で、しっかりとした説明と証拠の提示がされることを願っています。
すぐには何も言葉が出ない。
— トモハッピー☀️Tomohappy【YouTuber】 (@TomoharuSaito) 2019年5月10日
なんにせよ、ハッピーじゃないのは間違い無い。 https://t.co/ctOFFrreAd
真相はどうであれ、デッキチェックの実情とかを踏まえて貴方達が心配している事は起こりませんとか、起こり得るので第三者機関組み込んで改善していきますとか、そういう表明が欲しかった。現状だと紙のトーナメントはハイリスクにしか感じられなくて怖い。全部ディジタルでやって欲しい。
— Yuuki Ichikawa (@serra2020) 2019年5月10日
Anyone DQd for that kind of pre-meditated cheat has always been banned. I think @wizards_magic got this exactly right. Since Yuuya had no history, he should get another chance, but we are paid professional players,a slap on the wrist would be wrong. 2.5 Years is perfect.
— Ben Stark (@BenS_MTG) 2019年5月10日
『Magic: The Gathering』は遊び方の多様性もさることながら、その競技性の高さも評価されるカードゲームであり、ミシックチャンピオンシップ(プロツアー)の上位賞金は最高10万ドルと高額。MPLプレイヤーに選出されると年間7万5000ドルの年棒も得ることができる。渡辺雄也さんはプロシーンで世界的に活躍する日本人選手の一人だった。I had zero suspicion of Yuuya before this, know he’s a master, and his results aren’t outside what I’d expect for his skill level.
— Luis Scott-Vargas (@lsv) 2019年5月10日
That said, the evidence looks damning, and we’ve never been provided with a plausible explanation. I regretfully think that he likely did cheat.
今回の選手生命に関わりかねない裁定に納得することができないプレイヤーは多く、開発・運営を行うWizards of the Coast社からのさらなる根拠の説明を求める声が多い。
一方で、渡辺雄也さんを含む日本人MPLプレイヤー4人のうち3人が過去1年間で大型大会での失格処分を受けており、プロプレイヤーのマナーやスポーツマンシップに対する厳しい意見も噴出している。
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2件のコメント
匿名ハッコウくん(ID:2861)
「ナベは悪くないよ。邪魔ならNGしてね。しないでほしいけど。。 」
これでマジック掲示板を荒らしてる奴がいる
さて犯人は誰でしょうか~?w
匿名ハッコウくん(ID:2814)
ただ見事にウルザ土地にだけスリーブ傷があった。しかもそれぞれ違う傷なのに同名カードには同じ傷。本人がやってないとしたら誰かに仕組まれたのか。偶然できた傷にはどうしても思えないのだが...