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連載 | #11 KAI-YOU ANIME REVIEW

アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』の新世界 再構築された「ヒーローの条件」

映画『スパイダーマン:スパイダーバース』

POPなポイントを3行で

  • 文句なしに面白い映画『スパイダーマン:スパイダーバース』
  • ピーターありきだった「スパイダーマン」に変化
  • 「誰もがスパイダーマン」が意味するものとは?
3月8日から公開中の映画『スパイダーマン:スパイダーバース』は、「特殊な蜘蛛に噛まれれば誰でもスパイダーマンになれる」という設定を下敷きにした作品である。

アカデミー賞長編アニメーション部門を受賞したことでもわかる通り、猛烈に出来のいいエモーショナルな映画だ。アニメという表現方法の面でもやれることを全部やっている作品であり、文句なしに面白い。

“もしも”が繰り返され豊かになるアメコミヒーロー

最近は日本でもよく知られるようになってきたが、アメコミのヒーローたちは作者のものではなく、マーベルコミックスやDCコミックスといった出版社のものである。だから人気のあるキャラクターはありとあらゆる方向性と手段でいじり倒されることになる。

「もしもこんな〇〇(ここには任意のヒーローの名前を入れてほしい)が存在したら……」という、ドリフのコントのような設定の、特定のヒーローの設定をいじった存在が林立することに...

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