2007年の『帰ってきた時効警察』以来12年ぶりの新作には、新たなキャストやクリエイターが参加。放送時期と合わせて、スタッフ・キャストについては続報を待ちたい。
独特のシュールなコメディが話題を呼んだ「時効警察」
2006年1月クールのテレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」枠で放送された『時効警察』は、「時効成立事件」という特殊なモチーフにスポットを当てた、シュールな小ネタ満載の脱力系コメディミステリー。オダギリジョーさん演じる主人公・霧山修一朗が、麻生久美子さん演じる助手・三日月しずかとともに、趣味で時効を迎えた事件を捜査するという物語だ。
最高視聴率12.1%、平均視聴率10.1%を記録。翌年にはパート2として『帰ってきた時効警察』が放送され、前作以上の視聴率を記録した(最高視聴率13.5%、平均視聴率12.0%)。
オダギリ「高齢化したキャスト&スタッフ手を取り合って」
2019年の新シリーズでは、霧山が出向していたアメリカのFBIから帰国。結婚と離婚を経験した三日月と12年ぶりに再会し、再び総武署の時効管理課で趣味の捜査を再開する。真相を暴いた犯人に手渡す「誰にも言いませんよカード」は新シリーズでも登場するようだ。
オダギリさんは「12年も経過して復活する作品なんて、なかなかないと思うので、高齢化したキャスト&スタッフ手を取り合って、前作以上に面白い作品にしたいと思います」とコメント。
麻生久美子さんも「私も12年分の年齢を重ね、“三日月しずか”もより残念さが増しているであろうことに不安が募りますが、怖いもの見たさと大好きなキャラクターをまた演じられる喜びで嬉しいような恥ずかしいような複雑な気持ちでおります」と、自身が演じる三日月しずかについて語った。
麻生久美子さんコメント
(『時効警察』が12年ぶりに復活すると聞いて)まさか実現しないと思っていたので、この発表で現実になることに驚きを隠せません。
私も12年分の年齢を重ね、“三日月しずか”もより残念さが増しているであろうことに不安が募りますが、怖いもの見たさと大好きなキャラクターをまた演じられる喜びで嬉しいような恥ずかしいような複雑な気持ちでおります。
オダギリさんとは時効警察でご一緒した頃から長らくお目にかかっておりませんので、少し緊張してしまいそうです。あの頃の様に、いえ、それ以上の作品を目指して、また一緒にお芝居させて頂けることを今からとても楽しみにしております。
三木さんとオダギリジョーさんのファンの私としては『時効警察』の復活はただただ嬉しいのですが、私自身どの様に関わっていけるのか、皆さまに満足していただけるように作っていけるのか不安があります。
ですが、“三日月しずか”という私にとって大切な愛しいキャラクターを演じる喜びを大切に三木さんやオダギリさん、他のキャスト、スタッフの方々と着実に愛を持って作っていけたらと思っております。
オダギリジョー演じる霧山のファッションにも注目
12年ぶりに復活する「時効警察」において、内容やキャストと並び注目されるのはオダギリジョーさん演じる霧山修一朗のファッションだろう。第1作放送時から、クールスキャット(COOL SCAT)やロンズデール(LONSDALE)、ベンシャーマン(Ben Sherman)、フレッドペリー(FRED PERRY)など、ロックやパンクの文脈とともに語られるモッズファッションに身を包んでいた霧山。
放送時に学生だった筆者も、当時は彼が着こなすジャケットやコート、トラックジャケット(ジャージ)を探してインターネットをさまよった。
特にクールスキャットのキルトジャケットはもっとも印象的でかっこよく、実際に購入した記憶がある。現在も一部の通販サイトで同一モデルを購入できるようなので、興味のある人はチェックしてもいいかもしれない(外部リンク)。
12年という歳月で、霧山のファッション的な価値観が変化しても不思議ではない。彼の私服がどのように変化しているのか、変わらずモッズファッションなのか、そういった視点で観てみるのも面白いだろう。
『仮面ライダージオウ』にはやっぱり出ないですかね…?
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