地蔵コーン／画像はHasegawa FusaoさんTwitter（@hasegawa_fusao）より

美術家の長谷川維雄（はせがわふさお）さんによる、お地蔵様とカラーコーンが融合した作品「地蔵コーン」の注文受付が開始された。

販売価格は8,000円で、同氏のTwitterなどに直接希望の色や個数を連絡するという注文方法となっている。

パフォーマンス作品も披露する美術家・長谷川維雄

長谷川維雄さんは、地蔵型のカラーコーンを量産して各地に設置したり、東京スカイツリーに扮した衣装で台東区・墨田区を巡りながら6分34秒間の逆立ちを繰り返すパフォーマンスなどをユニークな作品制作を行っている。

Pool Japan~１円玉を水に浮かべて日本列島を作る~

2014年の個展では日本最古の歴史書とされる『古事記』に登場する「国生み」をモチーフに、1円玉を表面張力で水面に浮かべ日本列島をつくる作品「夏の神話 POOL JAPAN」を展示。

《日本産鶏肉》と《中国産豚肉》と《アメリカ産牛肉》がハンバーグに丁度良い挽肉になるまで包丁付きカタカタ車にのせて散歩する

ほかにも、「《日本産鶏肉》と《中国産豚肉》と《アメリカ産牛肉》がハンバーグに丁度いいひき肉になるまで包丁付きカタカタ車にのせて散歩する」といったパフォーマンス作品も発表。

さらに2015年からは、金太郎飴の技法を利用した大型絵画シリーズなどユニークなクリエーションを披露している。

EXTRA VIRGIN PIMENT AIR

また、ピーマンの中の空気を100％ビンに詰めた「エクストラ・ヴァージン・ピーマンエア」いう商品も考案している。

ただ無駄で可愛いものを求めた「地蔵コーン」

《野暮な話》つまり、製造業の方なら一見してお分かりでしょうが、商売と呼ぶには微妙です。しかし僕は美術家なので「こういう不思議な物体が置かれている街の風景をみてみたい」という衝動が先立っている。大体3~400個ぐらいが限度と思うので、その辺でプラマイゼロになるように計算してます。
— Hasegawa Fusao (@hasegawa_fusao) 2016年6月2日

長谷川さんによると、「地蔵コーン」の販売価格8,000円のうち、5,000円は職人さんによる切削、接着、研磨、塗装などの工賃、3,000円は作者の諸経費、初期費用の回収に使用されるという。

また、同氏は具体的な用途というより「こういう不思議な物体が置かれている街の風景をみてみたい」という衝動が先立っていると語っている。

立ち小便防止のために設置される鳥居のようなアイデアとは一線を画し、ただ無駄で可愛いものを好む人々に向けて制作されている。