リアル歴史SF『平成維新の風』が話題! 中学生推理小説家とは?

リアル歴史SF『平成維新の風』が話題! 中学生推理小説家とは?
リアル歴史SF『平成維新の風』が話題! 中学生推理小説家とは?

『平成維新の風』/イラスト 山田サトシさん

電子書籍リーダー端末・Kindle向けに配信されている〝中学生推理小説作家〟の藤居義将さんによる小説作品が、Twitterを中心に大きな話題を呼んでいる。

中でも、高校受験の合間に書き上げたという、明治維新時の戊辰戦争という幕末動乱を現代の視点で書き直した〝リアル歴史SF〟と銘打たれた超大作『平成維新の風』といった内容の中学生らしさから、「中二病すぎるwww」「間違いなく名作」「読んでいて昔を思い出す」「恥ずかしくなる」という声が続出。

新たに未公開部分を含めた大幅増量で配信

平成維新の風』は、2013年から電子書籍としてKindle向けに配信されていた。当時も、その中学生らしい設定や内容で話題を呼んだが、2014年1月6日に、新たに未公開部分を含めた大幅増量で配信された。

話題になっている内容紹介を見ると、まるで英語をWebサービスで翻訳したかのような文章はともかく、幕末に戦艦にロボットなど、かつて自分もこういった壮大な妄想にふけっていた頃を思い出させるような胸熱な設定などがふんだんに取り入れられていることがわかる。

これは幕末動乱を現代に書き直した歴史SF大作だ。著者は中学生推理小説家の藤居義将だ。彼のミリタリーの頂点として書かれた長編作品だ。登場人物は坂本龍馬と西郷隆盛など、名だたる明治維新の英雄たちだ。しかし、現代の日本を取り巻く社会情勢を、大胆に繊細にフィクションにしたパラドックスがそこにはある。大漢人民共和国、南朝民国の侵略、アメリカとの安保発動など、絶対起こりえないとはいえない情勢を、シュミレーションして見ました。さらに、日本を舞台にした、大きな戦いを数々設定しました。登場兵器も、大戦の名機、大和型戦艦、日本の正規空母から、ステルス機、イージス艦、さらには開発中の無人兵器の数々、果ては現実的なロボット兵器まで、リアルSFを追求しました。「尖閣」や、ミリタリーを網羅しています。 『平成維新の風 [Kindle版]』 内容紹介より

『平成維新の風』のサブストーリーも電子書籍化予定



Kindleストアでは前述の『平成維新の風』のほかに、本格推理小説『ホワイトレポート(真実報道)』、同作品と同じ設定、同じ主人公、同じ登場人物だが正反対のストーリーを描いているという現代版仕事人ハードボイルド『ブラックコート(闇の法廷)』、そして、ペットのラミアのギャグストーリーを描いたライトノベル『御曹司とラミアと私』、合わせて計4作品が配信されている。

また、『平成維新の風』のサブストーリーとなる『蒼海燃ゆ』、そして人気オンラインゲームが現実化した世界を描いたライトノベル『とある電脳世界の魔道人形』が近日配信予定だという。

中学生にして自作の小説を4作も配信するとはすごい… 特に表裏一体となる『ホワイトレポート(真実報道)』と『ブラックコート(闇の法廷)』に関しては〝単独でも読めるし、あわせて読む事もできるという趣向だ。推理ものとしては史上初の仕掛けと思う〟とコメントされてることから、かなり壮大な作品であることは間違いなさそうだ。

何者なのだろう

さて、これらの小説を手がけた中学生推理小説作家・藤居義将さんとは一体何者なのだろうか。彼の公式ホームページのプロフィールによると、14歳の中学3年生だという。

小学生時代から自作のマンガや小説を執筆しており、2010年、彼が小学6年生の時にはマンガ『デルタ・レジェンド』を文芸社より発行している。2013年9月にはその活動が注目され、中日新聞に掲載されたりなど、非常にアクティブに創作活動に励んでいることがわかる。

ほかにも公式ホームページでは、ウェブゲームコーナーや自作動画コーナーなど、多数のコンテンツが展開されている。

今後は、文芸社より小説の出版も検討中のよう。内容はともかく、中学生にして自身の作品を商品化するというこの行動力には、多くの賞賛の声が集まっている。
この記事どう思う?

この記事どう思う?

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。