ドーモ、小説『ニンジャスレイヤー』のサウンドドラマが公開です

ドーモ、小説『ニンジャスレイヤー』のサウンドドラマが公開です
ドーモ、小説『ニンジャスレイヤー』のサウンドドラマが公開です

『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上1』

奇怪すぎる言語感覚、型破りすぎる展開からネット上で大変な話題を呼んだ、サイバーパンクニンジャ活劇小説『ニンジャスレイヤー』のサウンドドラマがYouTubeで公開された。これは、小説の丸1話分をドラマ化したもので、キャストには、声優の森川智之さんをはじめとした実力派男性声優陣が名前を連ねている。

ヤバすぎるニンジャスレイヤー

『ニンジャスレイヤー』は、アメリカ人の2人組によって執筆されたと言われる小説作品。元々複数の雑誌で不定期に掲載されていたため、エピソードの時系列がバラバラとなっているとされている。

ストーリーとしては、ニンジャに妻子を殺されたとあるサラリマン(本作の記述ママ)が、自身もニンジャとなって復讐の鬼・「ニンジャスレイヤー」として血みどろの戦いに身を投じていく様を描いている。

ただし、本書の醍醐味は、日本語をカタコト英語にしたかのような独特な節回しや、サイバーパンクといったハードSF要素や日本の殺陣に代表されるアクション、欧米のエンターテインメントの王道的な要素などをふんだんに取り入れた、2000年代を象徴するかのようなキメラ的な世界観によるところが大きく、基本的にはどこから読んでも楽しめる構成となっている。

命を落とす人がなぜか必ず「サヨナラ!」と絶叫したり、敵と出くわしてもバカ丁寧に「ドーモ、○○○=サン。●●●です」と名乗るなど、独自のお約束なども人気の要因の一つとなっている。

ニンジャスレイヤー書籍公式サイトのスクリーンショット

2005年頃からファン有志による翻訳作業が行われていたとされている『ニンジャスレイヤー』は、2010年より、原作者から正式に翻訳権を取得した翻訳チームが、なんとTwitterで翻訳連載という異例の形式を採用。

140文字という制約の中で、ブツ切りで投稿されるTwitter小説という形式が内容と奇跡的にマッチし、奇怪すぎる言語感覚を忠実に再現した文章とがあわさって、Twitter上で大ブレイク。

2012年には、エンターブレインから日本語版の出版が開始され、現在は7冊まで刊行されている。マンガ家のわらいなくさんによるイラストも人気だ。ちなみに原作は、インディーズ出版されていたという経緯もあってか、今ではほとんど誰も現物を確認できないほど希少な存在となっている。

斬新な世界観を再現したサウンドドラマが公開!

そんなセリフ回しまで豪華キャストで再現されたサウンドドラマが、YouTubeで公開された。
ニンジャスレイヤー サウンドドラマ「ゼロ・トレラント・サンスイ」
ドラマ部分は、2013年3月に刊行された日本語版書籍の第1巻『ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上1』に収録されている第1話「ゼロ・トレラント­・サンスイ」にあたる。

キャストには、『戦国BASARA』の片倉小十郎役で知られる森川智之さん、『バディ・コンプレックス』の倉光源吾役を演じる速水奨さん、『ONE PIECE』の茶ひげ役をつとめる菅原正志さん、ゲーム『金色のコルダ3』の氷渡貴史役を演じる三浦祥朗さん、ナレーションはものまねタレント・声優として活動するゴブリンさんが参加している。

物語としては主人公のニンジャスレイヤーが敵に追われている場面から始まるが、記念すべき単行本第1巻第1話の完全再現版の公開ということで、ファンの間では話題になっている。

サウンドドラマという展開は、「ネオサイタマ炎上1」の限定版でのオーディオドラマ配布から始まったもので、2013年12月に刊行された最新刊『ニンジャスレイヤー 聖なるヌンチャク』では、特装版にドラマCDがついてくる。

現在、複数誌でのコミカライズなども展開されている『ニンジャスレイヤー』にまだ触れたことがないという方も、活字とはまた趣きの異なるサウンドドラマから『ニンジャスレイヤー』の世界に触れてみるのもいいかもしれない。
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