一見すると、全身タイツを着用した不気味で小さなおっさん。そんなヤツらが草むらからやおら顔を突き出したり、色んな種類がいたりして、ちょっと気持ち悪い……。でもよく見てるとなんだかかわいく思えてくるから不思議……。そんなキャラクター「こびと」をテーマに描き、
累計180万部を越えるヒット作となった絵本「
こびとづかん」シリーズの作品が、著者・
なばたとしたかさんらが設立した会社・
ロクリン社より出版された。
「こびとづかん」シリーズと、ロクリン社
このキモカワな人気シリーズの著者・なばたとしたかさんは、国際デザインカレッジ卒業後の2002年にGEISAI‐3毎日新聞スカウト賞受賞。様々なアートイベントなどに参加する中、2006年に長崎出版より初の絵本作品『こびとづかん』が刊行され、大きな話題を集めた。
その後のシリーズ作品も軒並み好セールスを記録し、『
こびと大百科』や『
こびとドリル』などの教育系の出版物や、各種グッズやアニメ作品などメディアミックスも展開。そんな同シリーズを中心に映像作品や、ライセンス事業など、オールライツの立体的展開をプロデュースする会社として、なばたさんらが2012年に設立したのがロクリン社だ。
ロクリン社Webサイトトップページのスクリーンショット
そんなロクリン社が、全国規模での出版流通を狙うために新たに取次口座を開設し、2013年12月15日(日)に『
こびと大研究』の新装丁版と『
こびと自遊帳』の2点を刊行した。
著者がライセンス管理のためだけでなく、出版機能を持つ会社を設立した例として、出版業界内で注目されているロクリン社。今後の刊行予定などもチェックしていきたい。
1986年、名古屋市生まれ。法政大学文学部日本文学科在籍中に、世界と遊ぶ文芸誌『界遊』を創刊。編集者/ライターとして活動を始める。2011年、メディアプロダクション・KAI-YOU,LLC. を設立。「すべてのメディアをコミュニケーション+コンテンツの場に編集・構築する」をモット−に、カルチャーや広告の領域を中心に、文芸、Web、メディア、映画、アニメ、アイドル、テクノロジーなどジャンルを横断したプロジェクトを手がける。NHK「ニッポンのジレンマ」に出演ほか、講演、イベント出演も多数。現在はフリーランスとして活動中。右投右打。
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