「もし今日俺が死んで、この映像が使われたらどうしようかと悩んだ」
ニューロティカに続いて登場したmilktubは、『甘えん坊将軍』で火蓋を切り、クールダウンしていた会場も即効で再燃焼。bambooさんの「今夜は抱き枕パーティーだー!」からの『パーティーボーイ☆エブリデー』では嫁モッシュが沸き起こり、ニューロティカの『太陽をさがして』をカバーするなど熱い展開が続きます。その異常な熱気を讃えるかのように「やばい!ドリンク飲まないと喉がやばい!」とbambooさん。
どうやらステージからは、嫁から出たであろうホコリや会場の湿気で白いモヤのようなものがかかり、客席後方が見渡しにくい状況にまでなっていたようです。 bambooさんは「もし今日俺が死んで、この抱枕奇祭の映像が使われたらどうしようって悩んでたよね(笑)。開催も4回目だからそろそろ大丈夫かなと思ったけど、ダメだね! たまに出てくる他社版権物が目に入るとおかしいよ」と笑いますが、「こういうことを全力でやっていけるのが、milktubがアニソンゲーソン業界で生き残っていくために必要ではないかと。この馬鹿騒ぎに来年も全力投球でいきたいと思います!」と、MCでファンとの絆を固め合いました。
奇祭感マシマシ濃い目の「嫁サークルモッシュ」勃発
激しさを増す会場では、6曲目『It's OK~ピエロのオッちゃん賛歌~』を終えたところで、「業務連絡!照明のコード抜けました!」と会場から声が! 嫁シェイクや嫁ダイブの当たりどころが悪かったのか、空調設備のカバーに続き、今度は会場半ばほどにある照明の電源コードが抜けてしまう事態に。これには観客が助けあって対処していました。また、別の機会ではモッシュ中にはしっかり壁を作ったり、撮影班の女性カメラの脚立に抱き枕が当たらないようにガードしていたりなど、たしかに激しい奇祭ながら、観客は「ただの馬鹿騒ぎ」ではなくしっかりとマナーを守った上での騒ぎだったのが好印象でした。
『有頂天人生』から、ラストの『SMILE ENERGY』では、抱き枕を盾のように突き出し、ぐるぐると観客が回り続ける「嫁サークルモッシュ」が勃発。まるで御神体となった抱き枕を捧げながら吠えるその様は、会場に満ちる爆笑と爆音も相まって、奇祭にふさわしい祈祷のようにも感じられたのでした。
「パンクバンドのレジェンドに一泡ふかせてやったぞ!」
「アンコール!」の声がいつの間にか「抱き枕! 抱き枕!」に変わる中、再度ステージに現れたmilktubとニューロティカ。bambooさんはMCで「俺たちパンクバンドのレジェンドに一泡ふかせてやったぞ!」と観客を讃えると大きな歓声が起きました。milktubとニューロティカは『悲しきラガー』『ロックバカライフ』をコラボレーション。抱き枕もダイブしまくって盛り上がりつつも、全体でおよそ2時間に渡る今回の奇祭は幕を閉じました。
終演後の反応やTwitterのコメントを見るに、参加者は大いに楽しんだ様子の抱枕奇祭2015。イベント中に「抱枕奇祭の光景は4回見ても面白い」とbambooさんは語り、会場からも「またやろう!」の声が上がっていたので、次回の開催も期待できるかもしれません。 また、milktubは来年は結成25周年を迎えます。「25曲入りのアルバムを作りたい」を意欲を見せるほか、7月にはゲストに佐藤ひろ美さんを迎えてのワンマンライブを開催予定。佐藤ひろ美さんは2016年12月をもって歌手業を引退する意向を表しているため、貴重なステージとなりそうです。
2
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント