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まだ観てないの? 少年漫画の頂き目指す映画『バクマン。』の魅力とは

まだ観てないの? 少年漫画の頂き目指す映画『バクマン。』の魅力とは

映画『バクマン。』/東宝Webサイトより

10月3日より公開中の映画『バクマン。』は、『週刊少年ジャンプ』にて連載されていた人気漫画を実写化した作品です。

メガホンをとったのは映画『モテキ』などを監督している大根仁さん。

『週刊少年ジャンプ』での連載を目指す高校生漫画家の作画担当・真城最高(サイコー)を佐藤健さん、ストーリー担当・高木秋人(シュージン)を神木隆之介さん、サイコーが片思いをしている声優志望の同級生・亜豆美保を小松菜奈さん、2人のライバル・新妻エイジを染谷将太さんがそれぞれ演じており、映画公開前から豪華なキャスティングで話題を呼んでいました。

日本での観客動員数は約123万人、興行収入も16億円を記録しており、今作の注目度の高さがうかがえます。

漫画家という映画としてはいささか地味な題材にも関わらず、ここまで話題を集めている『バクマン。』の魅力とは一体?

まだ都内でも鑑賞できるため、「実はまだ観ていない!」という人に、鑑賞してきた筆者がその魅力をご紹介します!(※こちらのレビューはネタバレを含みます。ご注意ください!)

『バクマン。』予告

『バクマン。』が描く友情!努力!勝利!そして恋!

『バクマン。』の原作漫画を手がけたのは、同じく実写映画化・ドラマ化を果たし、社会現象にまでなった人気作『DEATH NOTE』のコンビ・大場つぐみさんと小畑健さん。

お2人が再びタッグを組んだ『バクマン。』は、累計発行部数1500万部を突破するほどの人気を集めました。

高校生漫画家コンビ・サイコーとシュージンが日本で1番売れている漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』の頂点を目指す物語となっており、映画では原作と異なり、2人が高校在学中に『週刊少年ジャンプ』に連載しアンケート1位を獲って高校を卒業するまでが描かれています。

無我夢中に漫画に打ち込む2人の姿や、立ちはだかるライバル、ピンチの時に駆けつけてくれる仲間、そして恋愛模様など、本作はまさにジャンプの王道青春漫画となっています。

サイコーも漫画家であった叔父の死を目の当たりにし、一度は漫画家としての将来をあきらめています。しかしシュージンに誘われ、亜豆との「漫画家として、声優として、お互いの夢が叶ったら結婚する」という約束を果たすため、再び漫画家を目指しはじめるのです。サイコーとシュージンはコンビを組み、『週刊少年ジャンプ』で頂点を獲るという果てしない夢を、博打であると理解しながらもあきらめませんでした。

授業中でも入院しても、夢のために一生懸命漫画を描き続ける2人の姿は泥臭いですが、とても輝いて見えます。夢を目指すきっかけなんてなんでもいいのです。大切なのは好きなことに一生懸命になること。そして、あきらめないこと。高校生活を犠牲にしてまで夢を追いかける2人からはほんのりと狂気すら感じます。

映画での彼らの物語は『週刊少年ジャンプ』でアンケート1位を獲った時点で終幕します。しかしそれは彼らにとって1つの通過点でしかありません。サイコーには「自分の描いた漫画がアニメ化され、亜豆がそのヒロインの声優を務める」という、さらなる目標があります。

映画のラストで、2人は高校の卒業式に出席せず、シュージンは新たな漫画の構成を、サイコーは新たなキャラクターをつくり出し次の漫画に向け黒板に思い付いたアイデアをどんどん描き出していきます。彼らの夢はまだ完結ではないのです。

観た人がかつて描いていた夢を思い出し、夢との向き合い方を見つめ直すきっかけになる映画です。

ジャンプ愛溢れる『バクマン。』

『バクマン。』が描くジャンプの裏側/画像は集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトより

2人が漫画連載の舞台として選んだのは、1968年に創刊されて以来多くのヒット漫画を生み出してきた『週刊少年ジャンプ』。実は劇中にも様々なジャンプキャラクターが登場しており、漫画好きと知られる大根監督の「漫画愛」をいたるところから感じることができます。

劇中でも登場人物たちがジャンプ作品の名台詞を口にするシーンが何度も登場します。そのセリフを聞いて、誰もが「どこかで聞いたことある!」と思えるのは、それだけジャンプが幅広い年代に愛されている証拠。

映画の冒頭では『こち亀』や『ドラゴンボール』、『スラムダンク』に『ONE PIECE』などから多くの人気キャラが走馬灯のように出現し、45年の歴史を一気に振り返る演出となっています。

長年のジャンプファンにとっては嬉しいキャラクターも登場していて、それも『バクマン。』の楽しみ方の一つです。

またTVCMのナレーションには、ジャンプ原作のアニメゆかりの声優が起用されています。友情編では『ONE PIECE』のルフィ役で知られる田中真弓さん、努力編では『北斗の拳』のケンシロウ役や『シティハンター』の冴羽獠役で知られる神谷明さん、勝利編では『ドラゴンボール』の孫悟空役で知られる野沢雅子さん、恋愛編は『きまぐれオレンジロード』の鮎川まどか役で知られる鶴ひろみさんといった豪華声優陣が名を連ねています。

また、スタジオセットはジャンプ編集部を忠実に再現、ほんとうに様々な「ジャンプ愛」によってつくりあげられた映画だと言えます。

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