「あいち・なごやインターナショナル・アニメーション・フィルム・フェスティバル」(ANIAFF)が第2回の招待上映作品や特別企画、登壇ゲストを発表した。
現代美術家・村上隆さんとアニメ監督・幾原邦彦さんが、それぞれ出崎統さんのアニメーション表現を語る企画に登壇。
さらに、「アニメーションが描いたAI」と題した特別企画では、『楽園追放 -Impelled by 10th Anniversary-』『翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~』などを上映する。
『楽園追放』を手がけた水島精二さんと、ゲームAI開発者・三宅陽一郎さんによる対談も実施。
第2回「ANIAFF」は11月13日(金)から18日(水)まで、愛知県名古屋市のミッドランドスクエア シネマ2、ウインクあいちなどで開催される。
村上隆、幾原邦彦が出崎統のアニメーションを語る
第2回ANIAFF(アニャフ)では、特定のアニメーション作家に焦点を当てる「ディレクター・フォーカス」として、『ガンバの冒険』や『あしたのジョー』を手がけた出崎統さんを特集する。
『劇場版 エースをねらえ!』など、出崎統さんが手がけた作品を上映。関連企画には村上隆さんが登壇し、出崎統さんの作品や演出の魅力について語る。
さらに『少女革命ウテナ』『輪るピングドラム』などで知られる幾原邦彦さんも参加。幾原邦彦さんが選んだ『ベルサイユのばら』のベストエピソードを題材に、出崎統さんの演出について取り上げる。
「止め絵」や画面分割、光と影を強調した演出など、独自の映像表現で後世のアニメーション作家に大きな影響を与えた出崎統さん。
異なる領域/世代のクリエイターが、その表現をどのように読み解くのか注目される。
『楽園追放』『ガルガンティア』から考える「アニメーションが描いたAI」
今回発表された特別企画の一つが「アニメーションが描いたAI」。
生成AIなどを制作技術として扱うのではなく、これまでアニメーション作品の中でAIがどのように想像され、描かれてきたのかを振り返る。
上映作品には、水島精二さんが監督、虚淵玄さんが脚本を手がけた『楽園追放 -Impelled by 10th Anniversary-』をラインナップ。

『楽園追放』
水島精二さんと、ゲームAI開発者として知られる三宅陽一郎さんが登壇し、アニメーションに登場するAIについて語る。
さらに、村田和也さんが監督を手がけた『翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~』前編・後編も上映。村田和也さん本人も登壇。

『翠星のガルガンティア』
同作は、宇宙で育った少年兵・レドと、彼を支援するAIを搭載した人型機動兵器・チェインバーとの関係も物語の重要な要素となっている。
このほか、人間の容姿や演技をデジタルデータ化して映画制作に利用する未来を描いた、アリ・フォルマン監督の『コングレス未来学会議』も上映される。
「ANIAFF」アーティスティック・ディレクターの数土直志さんは今回の企画について、昨今話題となっているAIを制作技術としてではなく、「アニメの空想のなかでどう描かれたか」に注目したと説明している。
『ジョバンニの島』など招待作品3本も上映
招待上映作品には、日本のアニメーション3作品が選出された。
西久保瑞穂監督の長編アニメーション映画『ジョバンニの島』に加え、2026年制作の『ホロフェルネスの首を取れ』『もし、これから生まれるのなら』を上映する。

『ジョバンニの島』
『ホロフェルネスの首を取れ』は袴田くるみさん、『もし、これから生まれるのなら』は土海明日香さんが監督を担当。両作品では、監督らによるトークも行われる。
そのほか、オールナイト上映には神山健治さんが登壇。
LINE Digital Frontierとの連動企画「日本LINEマンガ作品 アニメ化の裏側-『クレバテス』」には、特撮作品でお馴染みの田口清隆さんと脚本家・小柳啓伍さんが参加する。
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