クリエイティブユニット・カニカニワークスが、約15年ぶりに復活させた『海底あるある』のショートアニメ第14話「ハルキゲニア」を10月1日に公開した。
古生代・カンブリア紀に生息した奇妙な姿の生物・ハルキゲニアと、作家・村上春樹さん風の文体を模したインターネット上の言い回し「ハルキ構文」を掛け合わせたエピソードだ。
『海底あるある』は2011年、iPhone向け4コマ漫画アプリとして登場。2026年にTikTok向けの縦型ショートアニメとして約15年ぶりに復活した。
21万DL突破、書籍化もされたカニカニワークスの漫画アプリ『海底あるある』
『海底あるある』は、海底に暮らす生き物たちを題材に、駄洒落やシュールなやり取りを描く作品。
2011年にiPhoneアプリとして公開され、2014年には宝島社から書籍化。書籍化時点で19万ダウンロードを突破しており、カニカニワークスによれば、その後累計21万ダウンロードを記録したという。

App Store無料ブック1位達成時(2011年)
2026年にはじまったショートアニメ版でも、海の生き物と言葉遊びを組み合わせる作風は健在だ。
9月3日に公開された第10話には、「エビデンス」と「エビ」をかけ合わせた新キャラクター・エビダンスが登場。ホラ貝のホラ夫に対して、ソースやファクト、エビデンスを要求するという内容だった。
第14話では「ハルキ構文」から約5億年前の生物・ハルキゲニアへと話題が飛躍。カニカニワークスは「人類滅亡前の今だからこそ古生代回帰」と説明している。
@kanikaniworks 平成生まれの4コマまんが『海底あるある』のショートアニメ毎週木曜配信中(V)••(V) 今日の舞台は古生代の海!なんだか淡々と気怠そうなナレーションが聞こえてきましたよ… いいねやフォローもらえると海の仲間たちがむせび喜びます(V)••(V) #海底あるある #ショートアニメ #海の生き物 #カニカニワークス #ハルキゲニア ♬ オリジナル楽曲 - 海底あるある
なお、ハルキゲニアは独特な形態で知られるカンブリア紀の生物。1970年代につくられた復元図では、後に背中のトゲと判明する部分を脚として、上下逆に描かれていたことでも知られている。
生成AIで仕事が激減したカニカニワークス、15年前の自作IPをアニメ化
今回の『海底あるある』復活には、カニカニワークスを取り巻く制作環境の変化も関係している。
カニカニワークスによれば、収入の柱としていた広告動画制作の依頼が、生成AIの普及が進んだ2025年以降に減少。そこで、かつて自分たちが手がけた『海底あるある』を復活させ、このIPで生活できるのかを試すことにしたという。
ショートアニメのイラストやアニメーション、文章は人力で制作。一方、WebサイトのHTMLコーディングや資料収集、マーケティングの相談には生成AIを活用している。

TikTokフォロワー数30人達成時
さらにChatGPT、Gemini、Claudeなどにも事業について相談。2027年に年間所得300万円を得るための目安として、2026年末までにTikTokのフォロワー約3万人という数字が提示されたという。
カニカニワークスが公表した数字では、フォロワーは8月末時点の10人から、10月1日時点で30人に増加している。
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