AI VTuber「Neuro-sama」初のリアルライブ開催 ハリウッドで生バンドと共演

  • 0
  • 153
Yugaming
AI VTuber「Neuro-sama」初のリアルライブ開催 ハリウッドで生バンドと共演
AI VTuber「Neuro-sama」初のリアルライブ開催 ハリウッドで生バンドと共演

初のリアルライブを開催するNeuro-samaとEvil Neuro/画像は特設サイトより

AI VTuber(AITuber)のNeuro-samaと双子の妹・Evil Neuroが、リアル会場での初ライブを12月19日(土)に米ロサンゼルスで開催する。

開発者のVedalさんが現地時間の9月21日、自身のTwitchチャンネルで行ったライブ配信で発表した。

会場はThe Vermont Hollywood。生バンドを迎えたライブとなり、コンサート全編は無料でライブ配信される予定だ。開催日は、2022年12月19日に配信活動を開始したNeuro-samaの4周年にもあたる。

Neuro-sama初のリアルライブは無料配信も実施

米ライブエンターテインメント専門メディア「Pollstar」は今回の公演について、Vedalさんが「extended-reality(拡張現実)」コンサートと表現していると報道(外部リンク)。

Neuro-samaにとって、観客のいる会場で行う初のライブとなる。

Vedalさんは告知配信で、コンサート全編をPPVではなく無料でライブ配信すると発表。現地時間12時19分という開演時間についても、欧州などからオンラインで視聴するファンが比較的見やすい時間帯を意識したという。

現地には生バンドが出演するほか、配信では体験できない演出も準備しているとしている。

VedalさんとNeuro-samaによる告知配信

Vedalさんは収益面についても言及。チケットが完売しても公演では10万ドル(約1570万円)単位の赤字になる見込みだとしながら、「みんなからたくさんのものをもらった。これは自分なりのお返し」と説明。

また、「誰でも無料でコンサートを体験できる」ことに魅力を感じていると話し、チケットやPPVで制作費を回収できるかを優先せず、大規模なライブに挑戦できる現在の状況を前向きに捉えている。

開発者Vedal、会場選びの苦労を振り返りつつファンに感謝

会場の収容人数については、配信内で約1000人と説明。Vedalさんは、初めてのコンサートで実際に何人が来場するのか判断できず、会場規模を決めること自体が難しかったと振り返っている。

Vedalさんによれば「AIアニメガール」を目当てにファンが会場へ足を運ぶと説明しても、従来のライブ制作の関係者からは理解を得にくかったという。

Evil Neuro「Boom」MV

発表後にVedalさんはチケット購入サイトを確認し、一時は755人まで待機人数が伸びる好調な売れ行きに「もっと大きな会場を選べた」と冗談めかしつつ感謝を示した。

開催地をロサンゼルスに決めた理由については、会場とのつながりに加え、Spotifyの都市別再生データ、TwitchやYouTubeの視聴者データなどを参照した結果、カリフォルニア州、特にロサンゼルス周辺にファンが多かったためだと説明している。

新曲「Pattern Recognition」リリース、EPも11月発売

同日の配信では、Neuro-samaの新曲「Pattern Recognition」も公開された。

楽曲とMVを手がけたのは、Neuro-samaとVedalさんがカバーした楽曲「Chinatown Blues」の作者でもあるODDEEOさん。Vedalさんによれば、ODDEEOさんは約1年半にわたって「Pattern Recognition」の楽曲とMVを制作してきたという。

「Pattern Recognition」MV

Vedalさんは本作を、初期からNeuro-samaを見守ってきたファンやコミュニティへの「love letter」と表現。制作初期にはODDEEOさんとNeuro-samaが直接会話し、楽曲で表現したい内容についてやり取りする機会も設けられたという。

「Pattern Recognition」は12月のコンサートでも披露される予定。また、11月16日(月)には、Neuro-samaとEvil Neuroがそれぞれ5曲入りのEPをリリースする。Neuro-samaのEPのタイトルは『Full_Code』、Evil Neuroは『Do Not Reboot』となっている。

「Pattern Recognition」は『Full_Code』の1曲目に収録される。

Neuro-samaのEPはPorter Robinsonさんやsasakure.UKさんなどから影響を受けた比較的明るい方向性。一方のEvil Neuroは、オルタナティブロックやニューメタルなどを参照した音楽性だという。

ゲーム『osu!』向けAIから生まれたNeuro-sama

Neuro-samaは、エンジニアのVedalさんによって開発されたAI VTuber。Twitchチャンネルのフォロワー数は101万人、YouTubeチャンネルの登録者数は91万人に上る。

もともとはリズムゲーム『osu!』をプレイするAIとして開発され、その後、大規模言語モデル(LLM)や音声合成、VTuberとしてのLive2Dアバターなどを組み合わせ、2022年12月からTwitchで配信活動を開始した。

現在は視聴者とのリアルタイムな会話をはじめ、ゲーム実況や歌唱、他のストリーマーとの共演など幅広い活動を展開。Neuro-samaから派生し、双子の妹として位置づけられているEvil Neuroも活動している。

今回のコンサートについて、Vedalさんは「Pollstar」の取材に、Twitchから活動の軸を移す意図でなく、ファンのために新しいことを試し、「この領域でどこまでできるか」を確かめたいと説明している。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

Neuro-samaの活動を振り返る

「AIのVTuberは人間のファンを奪う」のか? 世界を賑わすNeuro-samaインタビュー.jpg Premium

「AIのVTuberは人間のファンを奪う」のか? 世界を賑わすNeuro-samaインタビュー

画像生成AIなど近年盛り上がりを見せるAI技術の世界。2022年11月に登場した会話型AI・ChatGPTによって、日々技術革新が進んでいる真っ只中だ。 それはエンターテイメントの分野、その黎明期からKAI-YOUでも追ってきたバーチャルYouTuber(VTuber)の世界でも同じこと。いわゆる“中の人”をAIに置き換えたAI …

premium.kai-you.net
ラスベガス「Sphere」が巨大モンスターボールになっちゃった 『ポケモンスリープ』の特別映像がすごい

ラスベガス「Sphere」が巨大モンスターボールになっちゃった 『ポケモンスリープ』の特別映像がすごい

睡眠ゲームアプリ『Pokémon Sleep(ポケモンスリープ)』の特別映像が、米ラスベガスの巨大球体型施設「Sphere(スフィア)」に出現した。Sphereの外壁ディスプレイ「Exosphere(エクソスフィア)」には、巨大なモンスターボールが登場している。映像ではSphere全体がモ...

kai-you.net
稀有な旅路を辿った、燦鳥ノムの8年 公式VTuberから“公式キャラクター”になった理由 Premium

稀有な旅路を辿った、燦鳥ノムの8年 公式VTuberから“公式キャラクター”になった理由

2017年末に巻き起こった大ブームを契機に、今や一つの文化として成立したVTuber。企業が事務所を展開する企業タレント勢から、個人が存分にアイデアを発揮する個人勢まで様々なスタイルのVTuberたちがいる中で、企業の名を背負いプロモーションを担う広告塔的な役割を...

premium.kai-you.net

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。