『チルド』『我々は宇宙人』を手がける映画レーベル・NOTHING NEWが、最新作となる長編ホラー映画『洗浄』を発表した。
情報解禁にあわせて、ティザービジュアルとティザー特報映像が公開(外部リンク)。また、本作が第59回シッチェス・カタロニア国際映画祭のパノラマ部門に選出されたことも明らかになった。
映画は、湖畔のリゾートで一組のカップルが「水」に蝕まれていく77分間の“おもてなし”サスペンスホラー。キャストは俳優の入江甚儀さんと田中真琴さんがダブル主演をつとめる。
監督/脚本/編集は本作が長編デビュー作となる宮原拓也さん。さらに、TRPGシナリオ『カタシロ』で知られる配信者・ディズムさんが脚本協力として参加。はじめて映画の脚本制作に携わる。
映画『洗浄』は2027年春に公開予定だ。
【画像】不穏な空気漂う映画『洗浄』の場面カット湖畔のリゾートを舞台にした“水ホラー”『洗浄』
『洗浄』は、湖畔のリゾートに招待された一組のカップルを描くサスペンスホラー。
2人は宿に古くから伝わる「水」を使ったサービスを受けるが、滞在を続けるうちに恋人が変貌していき、やがて“おもてなし”の裏側に隠された水の正体へと近づいていく物語だ。

映画『洗浄』場面カット
宮原拓也監督は、水について考えるなかで「人間は水を利用して生きているのではなく、水に生かされ、支配されている生き物なのではないか」と着想したことから、本作の“水ホラー”が生まれたと説明している。
主演の入江甚儀さんは、本作を「史上最悪のおもてなしバカンス映画」と表現。田中真琴さんは、湖の美しさとともに「不穏な空気に飲み込まれていく感覚」を見どころに挙げている。
短編『洗浄』から長編へ 宮原拓也の初長編監督作
宮原拓也監督は、幼少期をイギリス・ロンドンで過ごし、映画や音楽を原体験として映像制作をはじめたクリエイター。
映像監督をつとめた『あの夜を覚えてる』は、「2022 62nd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」メディアクリエイティブ部門で総務大臣賞/ACCグランプリを受賞した。

映画『洗浄』より田中真琴さん

映画『洗浄』より入江甚儀さん
また宮原拓也監督は、NOTHING NEWによるホラー短編集『NN4444』で、今回の長編と同名となる短編映画『洗浄』を監督。
短編版は、世界最大級の短編映画祭として知られるクレルモン=フェラン国際短編映画祭をはじめ、プチョン国際ファンタスティック映画祭などに選出された。
その後、長編企画『WASH AWAY/洗浄』は2025年、プチョン国際ファンタスティック映画祭に併設された企画マーケット「NAFF It Project」に参加。新人企画を対象とした「Asian Discovery Award」を受賞している。
『カタシロ』ディズム、映画脚本に初参加
映画『洗浄』では、脚本協力として、シナリオライター/配信者のディズムさんが参加していることも注目すべきポイントだ。
ディズムさんは、TRPGシナリオ『カタシロ』の作者として知られるクリエイター。同作は配信を通じて広がり、舞台化や映画化をはじめ、TRPGの枠を越えた展開を続けてきた。
今回がはじめての映画脚本への参加となるディズムさんは、「水について、人間の根源的恐怖について考えました」とコメントしている。
ベルリン、カンヌに続くNOTHING NEWの海外映画祭進出
シッチェス・カタロニア国際映画祭は、スペインで開催されるSF、ホラー、ファンタジーなどのジャンル映画を中心とした映画祭。世界三大ファンタスティック映画祭としても数えられている。
『洗浄』が選出されたパノラマ部門は、ファンタスティック/ホラーを中心としたインディペンデント作品を上映するコンペティション部門。2025年には、日本から矢口史靖監督『ドールハウス』や藤井亮監督『大長編 タローマン 万博大爆発』などが選出された。

映画『洗浄』場面カット
NOTHING NEW作品では、岩崎裕介監督による初の実写長編映画『チルド』が第76回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に選出され、国際映画批評家連盟賞を受賞。
さらに、門脇康平監督の長編アニメーション映画『我々は宇宙人』も、第79回カンヌ国際映画祭「監督週間」やアヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペティションに選出されている。


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