産業能率大学コンテンツビジネス研究所が8月13日(木)、「学生メディア・コンテンツ利用調査2026 -生成AI編-」の結果を発表した。
同大学の在学生2607人を対象にした調査で、生成AIを継続的に利用している学生は84.5%。前年の57.7%から26.8ポイント増加した。
生成AIを利用した経験がある学生は96%に達し、サービス別ではChatGPTの利用率が90.4%。Geminiも前年の12.3%から49.5%へと急伸している。
また、83.8%の学生が「生成AIが使えなくなると困る」と回答。
学習や情報収集だけでなく、会話や相談、就職活動まで利用目的が広がっており、生成AIが大学生の日常に深く浸透している状況が数字に表れている。
生成AIの継続利用率、57.7%から84.5%へ1年で増加
今回の調査を実施したコンテンツビジネス研究所は、産業能率大学内でコンテンツビジネスやコンテンツ制作について研究する機関。
スマートフォンやSNS、動画配信サービスなど、在学生のメディア・コンテンツ利用について毎年調査を行っている。研究所は2014年に設立され、調査結果を継続的に公開している。
2026年の調査で特に目立ったのが、生成AI利用の定着だ。
継続利用率は84.5%となり、2025年の57.7%から約27ポイント上昇。単に「一度試したことがある」段階から、日常的に使用する学生が大多数を占める段階へ移行していることがうかがえる。
成AIを継続的に利用している学生は84.5%
何らかの生成AIを利用した経験がある学生も96%に達した。
今回の調査は産業能率大学の学生に限ったものであるが、生成AIが一部のテクノロジーに関心の高い学生だけが使うツールではなくなっていることを強く示唆する結果といえる。
ChatGPTの利用率は90.4% Gemini人気も高まる
利用されている生成AIサービスでは、OpenAIのChatGPTが90.4%と数ある生成AIの中でも突出。GoogleのGeminiは49.5%だが、前年の12.3%から約4倍も伸長しており、この1年間で利用者を大きく増やした。
ChatGPTの利用率は90.4% Gemini人気も高まる
ChatGPTが大学生の生成AI利用を牽引しながら、複数のサービスを使い分ける環境も広がりつつあることがわかる。
利用目的にも変化が見られる。1年生では「AIとの会話・雑談・相談」を挙げた学生が45.4%。一方、4年生では「就職活動における書類作成」が58.3%となった。
レポート作成や検索の補助といった学習用途だけでなく、ちょっとした相談相手として利用したり、エントリーシートなど就職活動の文章作成を支援させたりと、学年や生活段階に応じて生成AIが異なる役割を担っていることがわかる。
83.8%の大学生が「生成AIが使えなくなると困る」
さらに象徴的なのが、生成AIそのものへの依存度を尋ねた結果だ。
調査では83.8%が「生成AIが使えなくなると困る」と回答した。
83.8%が「生成AIが使えなくなると困る」
2022年末にChatGPTが一般公開されてから数年。生成AIを巡っては当初、大学教育におけるレポートの不正利用や情報の正確性などが大きな論点となった。
一方、今回の調査から見えてくるのは、生成AIを「使うか、使わないか」という段階をとうに越え、学生生活の中で「何に、どう使うか」が問われるフェーズへ入っていることだ。
情報検索や文章作成、学習支援だけでなく、雑談や相談、就職活動にも用途が広がり、「使えなくなると困る」と感じる学生が8割を超えた。
利用目的:全学年で「情報収集」が最多
少なくとも今回調査された大学生たちにとって、生成AIは目新しい新ツールではなく、スマートフォンや検索エンジンに近い日常的な情報インフラへ変化しつつあると言えそうだ。
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