2000年代のインターネットを代表するホラーコンテンツ「Jeff the Killer(ジェフ・ザ・キラー)」の長編映画が制作されることが明らかになった。
クリエイター主導型のスタジオ・Tongalと、TikTokなどで活動する映像クリエイターのSavanah Moss(サバナ・モス)さんが共同で制作を進めている。
Jeff the Killerは、白い顔に黒く縁取られた目、不自然な笑みを浮かべた姿で知られるキャラクター。画像とともに怪談がコピーされ、二次創作によって設定を変化させつつ広まった、インターネット黎明期を象徴する怪談の一つだ。
TikTokクリエイター・Savanah Mossがプロデュース
映画版では、TikTokで約1140万人のフォロワーを持つSavanah Moss
さんがプロデューサーとして参加。
Savanah Mossさんは、ホラーとコメディを組み合わせた「Fever Dream」シリーズなどの短編映像で知られるクリエイター。Mark Korshakさん、Michael McKayさんと共に映画版「Jeff the Killer」をプロデュースする。
Savanah Mossさん自身も幼少期からJeff the Killerをはじめとするインターネット怪談「creepypasta(クリーピーパスタ)」に親しんできたという。
米メディア「TheWrap」の取材では、単に既存のcreepypastaを再現するのではなく、Jeffを現実に存在するかのような恐ろしい存在として描きたいという趣旨の構想を説明している(外部リンク)。
記事執筆時点で監督、脚本家、キャスト、公開時期などは発表されていない。
不気味な顔から広がったネット怪談「Jeff the Killer」
Jeff the Killerは、2000年代後半から2010年代にかけて世界的に広がったインターネット怪談。
真っ白な顔、不自然に大きく開いた目と口を持つ人物の加工画像と共に、「Go to sleep(眠れ)」というフレーズでも知られている。
現在Jeff the Killerとして認識されているキャラクターは2008年前後からインターネット上で広まっていった。しかし、その元になった加工画像については、少なくとも2005年頃まで遡って存在が確認されている。
広く知られるJeff the Killerの画像/Know Your Memeより
画像の元となった人物や、最初に加工した人物については現在も明確になっていない。
その後、画像をもとに様々なユーザーが物語を制作。広く知られているバージョンでは、顔を傷つけられた少年Jeffが殺人鬼へと変貌していく物語が描かれている。
Jeff the Killerにはいわゆる「公式設定」が存在するわけではない。コピー&ペーストによってネット上を流通するcreepypastaとして、ユーザーが設定や物語を追加しながら形づくられてきた。
Savanah MossさんもTheWrapに対し、Jeff the Killerについて「インターネットによってキャラクターの多くがつくられた」ことに魅力を感じていると語っている。
『Backrooms』に続く、インターネットホラーの映画化
今回の映画化は、インターネット発のホラー作品を映画へと展開する近年の動きにも位置づけられる。
匿名掲示板への投稿を起源とするネット怪談「Backrooms」は、映像クリエイターのKane ParsonsさんによるYouTubeシリーズを経て、A24によって長編映画化。
その成功を受け、海外では「The Mandela Catalogue」や「Siren Head」など、ネット上から生まれたホラー作品の映像化企画が相次いでいる。
この記事どう思う?
関連リンク

0件のコメント