あるときはabec(あべし)、またあるときはBUNBUN(ぶんぶん)として、ライトノベルやアニメやゲームで長年活躍するクリエイター。
万が一その名前を知らなくても、手がけたキャラクターに必ず一度は出会っている──そんなイラストレーター・abec/BUNBUNさん初の展覧会「CHARACTERS」が、3月1日(土)から17日(月)まで開催中だ。
会場である東京・京橋のTODAホール&カンファレンス東京には、『ソードアート・オンライン』や『結城友奈は勇者である』など、abec/BUNBUNさんが担当した作品のイラストが集結。
活動20周年という節目のタイミングで、彼の創作を原点から振り返るバイオグラフィや数々の描き下ろしイラストと共に、abec/BUNBUNというクリエイターの膨大な仕事を堪能できる。
目次
イラストレーターBUNBUNの原点「お絵描きBBS」
「abec/BUNBUNさんてこんなにいろんな仕事してるんだ……!」
展覧会の「CHARACTERS」の会場に足を踏み入れれば、誰もがそう感嘆の声を漏らすはず。これはもう正直抑えきれない! それくらい20年の活動で手がけた作品は膨大で、キャラクターが集結した個展のメインビジュアルからもその一端がうかがえる。
abec/BUNBUNさんってすごい……!
キリトやアスナらお馴染みのキャラクターが集結
会場は年代ごとに、abec/BUNBUNさんがイラストを担当したライトノベルなど出版物、キャラクターデザインを担当したゲームやアニメ、メディアミックス作品などが年表のように並ぶ。
さらに今回は2001年まで遡り、イラストレーター・BUNBUNが誕生した場所である「お絵描きBBS」時代も網羅。
BUNBUNさんの原点である「お絵描きBBS」時代(2001年)から振り返りる内容
展示の中でBUNBUNさんは、XやpixivといったSNSがほとんどなかった当時について「自力でHPを解説した人だけが、Web上でパーソナルスペースを作ることができた時代」とコメント。
高校時代のお絵描き掲示板とお絵描きチャットでの経験が、「BUNBUNとしての原点です」と振り返っている。
2000年代前半の貴重なイラストも
姉のアニメーター堀口悠紀子の貴重な証言も
ちなみに、同じ展示コーナーには、姉であり元京都アニメーションのアニメーター・堀口悠紀子さんから、幼少期のBUNBUNさんに関する貴重な証言やクリエイター視点で見た巧さについても紹介されている。
たとえば、堀口悠紀子さんはBUNBUNさんを「絵のニーズに関して非常に客観的な視点もあり分析力にも長けている」と評価。その上で小説の挿絵に代表されるような、臨場感のある絵の魅せ方が秀逸だという。
なお、詳細は現地で確認してほしいが、堀口悠紀子さんはBUNBUNさんにとって命の恩人らしい。

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イベント情報
abec/BUNBUN 20th Exhibition CHARACTERS
- 会期
- 2025年3月1日(土)〜17日(月)
- 場所
- TODA HALL & CONFERENCE TOKYO HALL A
- 主催
- 株式会社KADOKAWA / 株式会社ストレートエッジ
■abec
電撃文庫『ソードアート・オンライン』のイラストレーションを担当。同作品は4度のテレビアニメ化、さらには3度の劇場アニメ化を果たし、大ヒット記録を更新し続けている。2023年2月には3冊目の画集『ソードアート・オンライン abec画集 New World』を刊行。
参加作品
『ソードアート・オンライン』(川原 礫 著)イラスト
『ソードアート・オンライン プログレッシブ』(川原 礫 著)イラスト
他
■BUNBUN
2004年のデビュー以来、100冊を越えるライトノベルのイラストレーションを担当。『サクラクエスト』、『終末のイゼッタ』、『結城友奈は勇者である』などアニメ作品の制作にも多数参加。他にも多数のキャラクターデザインや、2冊の画集刊行を経て、デビュー20周年を迎えた現在も、その活躍は留まるところを知らない。
参加作品
『薔薇のマリア』(十文字青 著)イラスト
『ファイヤーガール』(星空めてお 著)イラスト
『乃木若葉は勇者である』(朱白あおい 著)イラスト
『サクラクエスト』キャラクター原案
『終末のイゼッタ』キャラクター原案
『結城友奈は勇者である』キャラクター原案
他
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