アニメ『5億年ボタン』新作がTOKYO MXで放送　個人がテレビ放送枠を買い取った意欲作

TVアニメ『5億年ボタン【公式】～菅原そうたのショートショート～』（以下『5億年ボタン』）の続編となる完全新作エピソードの第13話が、9月30日（月）22時30分からTOKYO MXで放送される。

同日23時にはABEMA、Prime Videoほかで順次配信開始。

また、第13話の放送を記念して、アニメタイムズ公式YouTubeチャンネルで、『5億年ボタン』全12話の期間限定無料配信が決定した。

菅原そうた渾身のオリジナルアニメ『5億年ボタン』

『5億年ボタン』は、株式会社STUDIO SOTAが制作したオリジナルアニメ。2022年7月よりTOKYO MXほかで放送・配信された。

メインキャストとして野沢雅子さん、三森すずこさん、大空直美さん、高野麻里佳さんが出演。主題歌をKAMITSUBAKI STUDIOの幸祜さんと理芽さんが担当した。

原作は、菅原そうたさんによる漫画『みんなのトニオちゃん』の単行本に収録されたエピソード。

そのボタンを押した者は100万円が手に入るが、何もない空間で5億年過ごさなければならない（5億年経過した後に記憶が消去される）という、“5億円ボタン”を巡る物語だ。

自分なら押すか押さないか……ネットを中心に論争を呼び、今も語り継がれている。

一念発起した監督が、個人でTOKYO MXの広告スポンサーに

『5億年ボタン』の特異な点は、アニメのスタッフクレジットに如実に現れている。

菅原そうたさんが監督／原作はおろか、シリーズ構成／脚本、キャラクター原案／デザイン、美術設定、美術監督、撮影監督、編集、音響監督など、制作に関わる大分部を担っているのだ。

アニメーション制作・製作・著作も菅原そうたさんが代表をつとめるSTUDIO SOTAであり、ほぼ自主制作のアニメと言っても過言ではない。

そんな異色作？ 意欲作？ とも呼べるアニメが、TOKYO MXにおいて全12話放送されたのだから前代未聞である。

ちなみに、前述したSTUDIO SOTAは、TOKYO MXで放送するために設立された会社であり、菅原そうたさんは（ほぼ）個人でTOKYO MXの広告スポンサーとなって、放送枠を購入。放送が実現した。

ぶっ飛び哲学アニメを個人制作でテレビ放映？ 菅原そうたが語る『5億年ボタン』

「頭蓋骨に穴を開ける手術をうけて、生きるか死ぬかっていう経験をしたんですね。結局生き延びたわけだけど、俺はもう『人生の途中』じゃなくて終わりにさしかかってるんだと。

だから、ボンヤリと『仕事で成功したい』とか言ってる場合じゃなくて、自分の集大成をつくらねばって思って、このアニメをつくり始めたんで…

kai-you.net

第13話は「AIのエモくん」「5次元ボタン」の新作エピソード2本立て

新たに制作された13話では、メインキャストの野沢雅子さん、三森すずこさん、大空直美さん、高野麻里佳さんが続投。

「AIのエモくん」「5次元ボタン」の新作エピソード2本立てで構成されている。あらすじは以下の通り。

＜『AIのエモくん』あらすじ＞
…ある日、家のタンスから AIのエモくんを発見したトニオ、ジャイ美、スネ子は AIのエモくんと共同生活をすることになる。 AIのエモくんはAIの機能を駆使して、部屋の掃除の最適化プロセスを計算したり、トニオとゲームをしたり、そうした生活の中で、次第にAIのエモくんは本来、AIに無いはずの「感情」が芽生え、、、

＜『5次元ボタン』あらすじ＞
…3人の前に井上博士が現れ、「5次元ボタン」を出す。 博士が言うには、このボタンを押したら100万円が出てくる、ただし、その瞬間、5次元空間にワープし、5次元の自分の姿を味わう体験をする事になるのだという。

また、第13話の放送を記念して、SNSキャンペーンも実施。

https://twitter.com/i/status/1835967507712151795

出演キャストの直筆サイン色紙や、菅原そうた監督の直筆サイン本が抽選でプレゼントされる。

©︎STUDIO SOTA