ホロライブ轟はじめ、世界のストリートで踊る──海外ネットミームを想起させる意欲作

轟はじめさんが公開したオリジナルBGM「BANCHO」

VTuberグループ・hololive DEV_ISに所属する轟はじめさんが、オリジナル動画「BANCHO」を公開した。

「BANCHO」は、轟はじめさんの音声素材をトラップビートに乗せた音楽映像作品。デビュー1周年を迎えた9月10日に公開された。轟はじめさんが名作映画を想起させる背景や路上で踊り続ける。

公式Xでは、MVで使用された轟はじめさんのグリーンバック素材も投稿。「GBはフリー素材!いろんなところで踊らせてほてぃ~」と呼びかけられている。

ホロライブ・ReGLOSSの番長こと轟はじめとは?

轟はじめさんは、ホロライブプロダクション傘下のVTuberグループ・hololiveDEV_ISから、2023年9月にデビューしたVTuber。

公式YouTubeチャンネルの登録者数は記事執筆時点で54.6万人。VTuberユニット・ReGLOSSのメンバーであり、番長という愛称で親しまれている。

2023年の11月にも「【BGM】作業用 special ver【轟はじめ/ReGLOSS】」と題した動画を投稿。

【BGM】作業用 special ver【轟はじめ/ReGLOSS】

こちらの作品も、ビートにあわせて轟はじめさんの音声を繋げて制作されている。

今回の「BANCHO」は、トラックメイカーのren(@ren_trackmake)さんが楽曲を、おもちチャウダー(@omochigomee)さんがイラストを、RAY35LEM(@RAY35LEM)さんが映像を担当している。

動画は、9月9日の夜から行われた1周年カウントダウン配信の中で公開。アニメで表現されている動きは、ダンスの先生に指導してもらって表現したことなどが語られている。

世界で広まるアニメ×ダンスのネットミーム

近年、日本のアニメ文化が世界に広まったことで、ダンスシーンなどが切り取られ、文脈を離れてインターネットミームとして広がることが増えている。

2022年から2023年にかけては、様々なアニメのダンスシーンを切り貼りし、ルーマニアのラテンダンスプロジェクト・Fly Projectの楽曲「Toca Toca」に乗せた映像が人気に。

「ロカロカダンス」などとして、TikTokやYouTube Shortsに多数の動画が投稿されている。

「ロカロカダンス」として投稿されている動画

また、同じく2023年にはVTuber/イラストレーターとして活躍するしぐれういさんもそういった文脈で話題に。

2023年9月にしぐれういさんのオリジナル楽曲「粛聖!! 口リ神レクイエム☆」のMVが公開されると、楽曲の内容やダンス表現に注目が集まった。

その話題は海外まで波及。結果、しぐれういさんがヒップホップのビートにあわせてストリートやギャング、様々なアニメの背景で踊る映像がミーム的に拡散。

しぐれういさんとヒップホップを掛け合わせた動画

BMWの公式Instagramもこのミームを取り入れた映像を投稿するなど、VTuberシーンを越え、文字通り世界的な注目を集めた。

今回公開された「BANCHO」もこれらのミームが盛り上がった背景や文脈を想起させる意欲作となっている。

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