一般社団法人MIX師協会、にじさんじライバーの盗撮疑惑でYAB氏を理事から解任へ

一般社団法人MIX師協会、にじさんじライバーの盗撮疑惑でYAB氏を理事から解任へ
一般社団法人MIX師協会、にじさんじライバーの盗撮疑惑でYAB氏を理事から解任へ

一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会の公式サイト/画像は公式サイトから

一般社団法人日本歌ってみたMIX師協会(以下、MIX師協会)が9月2日、理事をつとめるサウンドエンジニア・YAB(藪中利樹)氏を解任する方針であると発表した。

YABさんはVTuberグループ・にじさんじ所属ライバーとされる人物を盗撮/暴行した疑い(以下、本事案)が告発されており、批判が集まっている。

MIX師協会は声明で「社会的影響が大きく、協会の存在意義を考慮すると、事実の有無にかかわらずこのまま理事を務めていただくことは困難」と断定。

「YAB氏の理事職を解任する方針を理事会の多数決にて決定致しました」と報告した。今後、社員総会でYAB氏の解任決議が行われる。

MIX師協会の協会員が関与した事実は「把握していない」発表

MIX師協会の声明(外部リンク)によると、YABさん本人への事実確認は進んでいないという。

そのため現状対処は行っていないが、「協会規約第11条(会員資格の停止・除名)に該当する可能性があるため、事実確認が完了するまでYAB氏の協会員資格を停止することを理事会の多数決にて決定」した。

なお、調査した結果、本事案の情報が協会内に流出した事実はないと説明。YAB氏を除く理事等の協会員が本事案に「関与していたという事実は把握しておりません」と伝えている。

声明の最後には「歌い手やVTuberの皆様、リスナーの皆様、並びに協会員の皆様に不安やご迷惑をおかけすることとなり、誠に申し訳ございません」と謝罪。

「歌い手の皆様が安心して歌ってみた制作を楽しめる環境を構築するためにはどのような活動をすべきか今一度考え、その実現に尽力して参ります」と表明している。

MIX師とは何か? MIX師協会による定義と活動方針

今回の騒動の中で、“MIX師”という言葉がクローズアップされている。

MIX師協会はMIX師、またはMIX師に興味のある者が無料で入会できる一般社団法人。

MIX師に明確な定義はないが、MIX師協会としては主に「歌ってみた」動画のボーカルミックス/マスタリングを行う者をMIX師と定めている。

「歌ってみた」動画以外の制作を行う場合もあると前置きしつつ、「特に歌ってみたMIXを扱う場合にMIX師という呼称を使うと考えて良いでしょう」と解説している(外部リンク)。

MIX師協会はこのMIX師の認知度向上を目指し、2022年4月に設立。会員向けセミナーの開催やMIX師と企業等との橋渡しを活動方針としている。

にじさんじ運営のANYCOLORは「筆舌に尽くしがたい蛮行」とコメント

YABさんの疑惑が浮上したのは、9月1日に行われたYouTuber・コレコレさんによる配信だ。

コレコレさんは、YABさんによる盗撮および盗撮写真の第三者への流出といった告発内容を、LINEのやり取りのスクリーンショットなどと共に公開した。

告発が行われたコレコレさんの配信

また、LINEのやり取りの中には、レコーディング参加者に医薬品成分を含む製品を飲ませるなど、「身体に対する不法な有形力の行使(※)」を示唆する発言もあったという。

※暴行罪(刑法208条)における暴行の定義

にじさんじを運営するANYCOLOR社は、9月2日にコレコレさんのものとみられる配信について声明で言及。

調査の結果、配信で言及のあった写真が撮影された時期、撮影地、被害者など一部の情報が判明したと明かした。

ANYCOLOR社は本事案に対し「筆舌に尽くしがたい蛮行」「極めて遺憾です」とコメント。刑事事件化も視野に入れて対応すると強く表明している。

1
2
この記事どう思う?

この記事どう思う?

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。