日本音楽著作権協会(JASRAC)は5月22日、2023年度の事業報告を公開した。
2023年の使用料徴収額は前年度比6.3%増の1371億6000万円、分配額は同7.5%増の1351億2000万円と、いずれも過去最高額を記録。使用料徴収額と分配額共に、初めて1300億円を超えた。
JASRACは「クリエイター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めてまいります」とコメントしている。
「インタラクティブ配信」「演奏等」などが増加
使用料徴収額については、2022年度から81億4000万円増加した。
JASRACはその理由について、「インタラクティブ配信」「演奏等」などが増加したからと説明。
前者は、音楽配信サブスクリプションサービスの主要なサービスで会員数の増加が続いていること、またそれらの一部で月額料金が引き上げられたことなどが要因だと分析。
後者は、ライブ・コンサートなどの動員数が増加し、大規模演奏会の開催件数も増加しているという。
加えて、ライブ・コンサートの増加に伴い、それらを収録した製品を中心に音楽ビデオのリリースが増加したことなどを受け、「ビデオグラム」も前年度から増加している。
なお、分配額については、2022年度から94億7000万円増加。また分配対象楽曲数は312万1804曲となり、初めて300万曲を超えた。
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