はるまきごはん、10年のボカロP活動の集大成 煮ル果実も駆けつけた120分の銀河鉄道

煮ル果実がサプライズ登場、10年目の決意表明

アンコールを求める拍手に応え、ステージに再び姿を見せたはるまきごはんさんは、スペシャルゲストとしてボカロPの煮ル果実さんを発表。

煮ル果実さん(左)とはるまきごはんさん(右)

歓声と共に登場した煮ル果実さんは、「リハの時点ではるまきごはんさんの10年間に感極まって泣いてしまった」とリハーサル時のエピソードを披露した。

挨拶もそこそこに、2人の共作曲である「運命」をパフォーマンス。v flowerと初音ミクのデュエット曲だが、ライブでは、ボカロPの2人がそれぞれのパートを歌唱した。

「運命」

アンコールまで、ほぼMCなしで走り切ってきたはるまきごはんさん。「運命」を歌い終えると、ライブとともに進行したストーリーの主人公・エテルについて語り始めた。

エテルは、僕が中学生時代に創った、一番大好きなキャラクターでした。以前から、10周年を迎えて何かをするときには、絶対にエテルを主人公にしようと決めていて。今回の『ハンドメイドギンガ』で実現できて良かったです」

「ハンドメイドギンガ」のアニメーションパートに主人公として登場したエテルは、観客やファンであると同時に、今回演奏した楽曲とともにキャリアを歩んできた、はるまきごはんさん自身のようにも感じられた。

10年間で生み出してきたキャラクターや楽曲の力があったからこそ、彼はライブの最後にエテルを「ハンドメイドギンガ」に到達させることができたのだろう。

「1年かけて、この10周年を振り返っていきたいと思っています。自分は他の人に比べて作品を出すペースは遅いけど、これからもずっとつくり続けるのでまた見に来てください」

今後への決意表明を経てスタートしたアンコール2曲目は、はるまきごはんさんのボカロPとしてのデビュー曲「WhiteNoise」。10年前の2月7日に公開した楽曲を、生バンドで熱く演奏。最後には、力を振り絞るように楽器を盛大にかき鳴らして大団円を迎えた。

「WhiteNoise」

ライブ終了後には、2024年12月8日(日)に追加公演となる「ハンドメイドギンガ Finale -新しい旅-」を発表。今回の「ハンドメイドギンガ」に続きの物語を加えて、演出と演目を再編集した「拡張再演」になるという。

曲も映像も何から何まで自らこなすクリエイター・はるまきごはんさんがつくり上げた手づくりの銀河は、10周年という節目を経てさらなる拡張を続けていく。

「ハンドメイドギンガ」東京公演クレジット

はるまきごはん10th Anniversaryワンマンツアー
「ハンドメイドギンガ」東京公演セットリスト
M1 / ラストライト
M2 / 八月のレイニー
M3 / 銀河録
M4 / ドリームレス・ドリームス
M5 / コバルトメモリーズ
M6 / メルティランドナイトメア
M7 / アスター
M8 / セブンティーナ
M9 / 約束(Acoustic)
M10 / 彗星になれたなら(Acoustic)
M11 / 再会(Acoustic)
M12 / 第三の心臓
M13 / 蛍はいなかった
M14 / 仮定した夏
M15 / ゼロトーキング
M16 / 僕は可憐な少女にはなれない
M17(en1) / 運命(ゲスト:煮ル果実)
M18(en2) / WhiteNoise

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はるまきごはん

ボカロP

札幌市出身のミュージシャン、イラストレーター、アニメーター。作詞作曲編曲、イラスト、映像、アニメーション制作まで、全てのクリエイションを手がける。VOCALOID、自身歌唱によるMVで描かれる物語を軸に、本人がコンセプトからパッケージイラスト・デザインまで手掛けるアルバムや、オリジナルアニメを駆使したライブ、グッズ制作、個展などを展開、最新作「幻影シリーズ」では、ゲームアプリや漫画も手掛けている。2019年よりアニメ制作チーム・スタジオごはんを立ち上げ、アシスタントと共にアニメーション制作を行っている。スープカレーが好き。

1件のコメント

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匿名ハッコウくん

匿名ハッコウくん(ID:9872)

ライブ良かったです。とても素敵なレポートでした。