ホロライブが共同メジャーレーベルを設立した意図「Blue Journey」から考える

陰鬱とした“不”の感情を歌う「Blue Journey」 その狙い

「Blue Journey」から先行して発表された「僕は独りだ」MV
holo-nのプロジェクト第1弾として始動した「Blue Journey」は、“人々が持つ輝きだけではなく、隠したくもあり声枯れるまで叫びたくなるような感情を、楽曲と世界観で表現していくことで、様々な方の笑顔の一助になる”──そんな目的を掲げている。

これまで、ホロライブは「hololive IDOL PROJECT」をはじめ、アイドル然とした“明るく元気なメッセージ”を込めた楽曲を数多く発表してきた。

タレント個人のオリジナル曲においても、そのタレントのキャラクターを全面に押し出したものが多く、いわばキャラクターソングとしての側面が強かった。
ホロライブを象徴する楽曲「Shiny Smily Story」
しかし一転して「Blue Journey」プロジェクトの楽曲では、暗く陰鬱とした感情が綴られている。

アイドル的、あるいはキャラクター的な文脈から離れたこれらの楽曲は、ファンであるとかリスナーであるかとか関係なく、より普遍的に聴き手の心に刺さることを狙ってつくられたと考えることもできる。

また、VTuberが人間誰しも持ちうる“不(※)”の感情を歌うことで、普段は画面の向こう側の存在であるタレントたちがより身近に感じられる

(※)7月8日に行われたホロライブ公式YouTubeチャンネルでの配信で、博衣こよりさんから“負”ではなく“不”であると明言された(外部リンク)。

「Blue Journey」のメッセージ

君と輝き続けるためには、今のままじゃ足りなくて
群青だから寄り添える、そんな想いがあることを知って
だから私たちは旅をする、地図のない世界で見つけた誰かの感情を歌う
誰かの心を音楽で旅する「Blue Journey」

「Blue Journey」 1stアルバム&1stライブも決定

世間一般に浸透しつつある一方で、未だ好奇の目で見られることもあるVTuber。

バーチャルであることから現実離れした印象を持たれがちだが、彼/彼女たちもリアルのアーティストや一般の人々と変わらず、悩み苦しむことのある存在である。

「Blue Journey」というプロジェクトを通し、リアルもバーチャルも関係ないアーティストとして、そして我々と変わらない人間として、彼/彼女たちを身近に感じてみて欲しい。
「Blue Journey」1stアルバム『夜明けのうた』&1stライブ紹介動画
なお「Blue Journey」は、2023年9月6日(水)に1stアルバム『夜明けのうた』を発売し、9月13日(水)に東京ガーデンシアターでのリアルライブを開催することが決定している。
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広がるホロライブメンバーの活躍

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