にじさんじ郡道美玲、卒業へ　WBC不適切発言での謹慎から復帰せず

バーチャルライバーグループ・にじさんじ公式が、「WORLD BASEBALL CLASSIC（WBC）」に関する不適切発言で謹慎処分中の所属ライバー・郡道美玲さんが6月21日（水）をもって卒業することを発表した。

発表された声明では、今回卒業が決定した理由などは触れられておらず「当社と双方合意のうえ」の卒業であることのみ綴られている。

6月21日23時からは卒業配信が行われ、翌日22日（木）にはYouTubeチャンネルとファンクラブ、Twitterが非公開に。グッズやボイスなどのコンテンツ販売は順次停止するとされている。

麻雀好きとしても知られる女性教師VTuber郡道美玲

郡道美玲さんは、にじさんじから2019年1月17日にデビューしたバーチャルYouTuber（VTuber）。女性教師という設定であり、にじさんじの公式サイトでは“Sっ気溢れる男子校の女性教師。酒とつまみを愛している”と紹介されている。

自身のYouTubeチャンネル「【3年0組】郡道美玲の教室」では、麻雀配信を積極的に実施。雑誌『近代麻雀』（竹書房）で自身が主人公の漫画『郡道先生、それロンです！』が連載されるなど、麻雀好きとしての活動も多岐にわたっている。

WBCの実況ツイートが原因で謹慎、そのまま卒業に

騒動の発端となったのは2023年3月、「WBC」開催期間中に、郡道美玲さんが野球のルールも用語もほとんど知らないという視点から行なったTwitterでの実況。

そのツイートの一部に、「これ玉投げる人、強い人が立った時に頭か身体に投げちゃえば出場停止にできるんじゃないの？」（外部リンク）といった発言をはじめ、野球ファンやコミュニティから反感を招きかねないものがあり、実際に批判が殺到していた。

にじさんじを運営するANYCOLOR社は、この件について「複数回に渡り不適切な言動を行っており、都度当社から注意を行っていた」ことも踏まえ、「配信者としての自覚を欠く由々しき問題」として郡道美玲さんの謹慎処分を発表。

その後、SNSやYouTubeの動画・配信活動もストップしたまま、今回の卒業となってしまった。

郡道美玲、謝罪動画で「今後、節度のある言動を心がけて参ります」

なお、郡道美玲さんのチャンネルでは、卒業発表とほぼ同じタイミングでWBCの件を謝罪する動画「今回の発言についての謝罪」が投稿されている。

その中で郡道美玲さんは、「多くの方からご指摘いただいた通り生死に関わることであり、モラルに欠ける発言でありました」と、野球ファンやコミュニティを不快にさせてしまったこと、そして関係者やファンに迷惑をかけてしまったことを謝罪。

その上で、「今後、節度のある言動を心がけて参りますので、何卒ご容赦くださいますようお願い申し上げます」と発言している。