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映画『グリッドマン ユニバース』の“雄弁な無音”から考える、雨宮哲 監督論

映画『グリッドマン ユニバース』の“雄弁な無音”から考える、雨宮哲 監督論
映画『グリッドマン ユニバース』の“雄弁な無音”から考える、雨宮哲 監督論

劇場版『グリッドマンユニバース』

本当にグリッドマンが、街で戦っていたのか?
通常、映画やアニメ、ドラマは、音楽や登場人物のアクションによって感情の流れを明らかにすることで、虚構の世界への没入を促す。だが雨宮監督作品は違う。

無音と限られたアニメートによって、何か観客を虚構の世界へ没入させることを阻害しているように見える。「演出的に非常識な部分があることは自覚」(外部リンク)しての演出なので、阻害もある程度は意図しているのかもしれない。

思えば没入感の阻害は『インフェルノコップ』や『ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン』で紙アニメのような表現を取った段階からスタートしていた。ただ、あの時点では単なる奇策として受け取られていたと思う。

つくりものであるアニメは動画や音楽によって、さもその世界を本当のように感じさせるようにするものだが、雨宮監督は意図して観客をのめり込ませない演出を入れる。現段階で判断できる彼の作家性と言...

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