SARUKANIが分析する前回「GBB」で欠けてたモノ
──新しいビートボクサーも出てきていますが、SARUKANIのみなさんは今の立場からどう見てますか?Kohey スキル面での成長速度がすごいですよね。レベルが高いし、新しいテクニックを覚えているし。
SO-SO エグいよな。全然僕らよりもすごいことができる若手の人もいるんで。
RUSY 競技としては(過去のビートボクサーたちの活躍によって)パフォーマンスの水準が上がってしまってるから、最近はもうショーの内容とかミスの少なさとか、演技の出来で勝敗が決まることが多いですね。
KAJI 恐ろしい時代よ。
SO-SO 競技としてのビートボックスは、世界基準で見るとすごすぎて、逆にビートボクサーじゃない人から見たら何をやってるか本当に分からないと思います。
RUSY 「勝敗は何で付いてるのか」とかね。
SO-SO だから、僕はビートボックスは大会やバトルだけが魅力じゃないと思ってて。大会に出るのはもちろん楽しいし、自分の実力を知れるいいチャンスなんですけど……ビートボックスを始めて音楽が好きになったり表現が好きになったら、音楽制作とかライブとかも全然やって欲しいです。
KAJI Koheyもビートボックスきっかけで音楽いっぱい聴くようになったよね。
Kohey そうそう。元々、Apple MusicやCDで音楽聴いてたとかじゃなくて、本当にただの学生だったんで。楽器も全然できないし。ビートボックスをはじめて、メンバーに色々教えてもらったり聴かせてもらったりして、音楽のことが好きになりました。 ──ありがとうございました。改めて、来たる東京開催の「GBB2023」への意気込みを教えてください。
KAJI 絶対優勝ですね。
RUSY 前回大会が惜しくも準優勝に終わってしまったので、やっぱり今年は優勝したいですね。
SO-SO もちろん。
KAJI 確定ではないんですけど、2021年で僕たちが負けた前回優勝のクルー(MOM.)が今回も出場するらしくて。
それに加えて、2021年の時には居なかっためちゃくちゃ強いクルーもいくつか出てきてるので、いよいよ負けてられないです。
──パフォーマンスの秘策などは今から練られてるんでしょうか。
SO-SO 1個やりたいと思ってることがあって、「お客さんをどれだけ巻き込めるか」という点にフォーカスして考えています。
KAJI 2021年にやった時の反省も踏まえてですね。
SO-SO 2021年の時は僕ら4人で完結する6分のショーをつくったんです。でも、それだと世界一まであと一歩届かない。やっぱり会場全体を巻き込んで1個のショーにするのが、優勝に近づく大きなヒントなんじゃないかなって。
KAJI 作品としての完成度は結構自信はあるので、それにプラスしてお客さんを巻き込めたら良いかなって考えてます。
2022年にソーシャルメディアで多角的な活躍をみせたインディペンド・アーティストの1組に選ばれたSARUKANI。彼らにとって音楽制作とはどういう位置付けなのだろうか?インタビューの全容は動画にて。
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