ホロライブ白銀ノエル×宝鐘マリン写真集レビュー 2人のVTuberは“超王道”に挑んだ

ホロライブ白銀ノエル×宝鐘マリン写真集レビュー 2人のVTuberは“超王道”に挑んだ
ホロライブ白銀ノエル×宝鐘マリン写真集レビュー 2人のVTuberは“超王道”に挑んだ

ホラー企画「hololive ERROR」青上高校のセーラー服姿でじゃれ合う白銀ノエルさん(左)と宝鐘マリンさん(右)/画像はAmazonより

  • 17 images

バーチャルYouTuber(VTuber)グループ・ホロライブ所属の白銀ノエルさんと宝鐘マリンさんによる初の写真集『白銀ノエル&宝鐘マリン 1st PHOTO BOOK ふたりデート』が、3月17日に宝島社より刊行された。

「──あの日、あの場所に、ふたりがいた。ベスト・オブ・てぇてぇ写真集が遂に登場!」と銘打たれて発売された本書。

筆者も読んでみたところ、その“写真集”として真摯なつくりに驚かされた。

ふたりと同じホロライブ3期生の兎田ぺこらさん「エロの体現と言えばこの2人!」……すごい煽り文/画像はAmazonより

【写真15枚】水着!セーラー服!ノエマリのデートを覗き見

白銀ノエル&宝鐘マリン、正面から“写真集”に挑戦

本書は、白銀ノエルさんと宝鐘マリンさんの3DCGモデルを現実世界の風景に合成した(誌面内での白銀ノエルさんの発言を引用すれば「団員さんや一味のみなさんと同じ3Dの世界線で撮った」)写真で構成されている。

ベッドに横たわり、不敵な笑みを浮かべる宝鐘マリンさん/画像はAmazonより

「水着でリゾートを楽しむ」「セーラー服での学園生活」「まるでデートをしているかのようなシーン」──写真におさめられたシチュエーションはどれも王道。

ふたりのポージングや写真としての構図も、リアルの芸能人・著名人が出す写真集と遜色ない。

本書の巻末には、ふたりのプロフィールやQ&A形式の質問集、特別対談も掲載されているが、これも写真集によくある定番企画である。

VTuberがリアルのタレントと同じ土俵で、正面から“写真集”に挑戦(※)する。そのコンセプトがまず面白い。

(※)そもそも、VTuberが被写体になった写真集は珍しく、「世界初のバーチャルYouTuber」のキズナアイさんの『AI』(KADOKAWA)や5人組バーチャルアイドルグループ・えのぐの『私たち、えのぐです』(岩本町芸能社)など数少ない。

普段VTuber活動で使っている3DCGモデルだからこそ

水着姿で階段に座る白銀ノエルさん/画像はAmazonより

さらに、「白銀ノエルさんと宝鐘マリンさんの写真集」をつくる上で、ふたりの姿をおさめるのに描き下ろしイラストではなく、あえて3DCGモデルが選ばれているという点にも注目したい。

本書の制作にあたり、3DCGモデルではなくイラストレーター(例えば、ふたりのキャラクターデザインを担当したわたおさんやあかさあいさんに)に依頼する選択肢はもちろんあっただろう。

それこそ、2次創作文化と密接な関係を結んでいるVTuberカルチャー。ひとたびTwitterを検索すれば、本書に掲載されているようなシチュエーションと同じようなファンアートをいくつも目にすることができる。

しかし、この3DCGモデルは、ふたりがVTuber活動の中で普段から使っているアバター、言うなれば身体である。だからこそ(もちろん予算の都合という側面もあるのかもしれないが)むしろ写真集の中のふたりに“身体性”が感じられる。

総じて『白銀ノエル&宝鐘マリン 1st PHOTO BOOK ふたりデート』は面白い試みだった。ふたりのファンは一度手にしてみてほしい。

ⓒ 2016 COVER Corp.
【写真15枚】水着!セーラー服!ノエマリのデートを覗き見


この記事どう思う?

この記事どう思う?

止まらないホロライブ

関連キーフレーズ

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。