VTuber届木ウカ、短編小説で綴る“恋愛小説” 文章作成アプリ「idraft」本気レビュー

VTuber届木ウカ、短編小説で綴る“恋愛小説” 文章作成アプリ「idraft」本気レビュー
VTuber届木ウカ、短編小説で綴る“恋愛小説” 文章作成アプリ「idraft」本気レビュー

小説家としても活躍するVTuber・届木ウカさん

歌手、3Dモデラーと活躍するバーチャルYouTuber届木ウカさん。2020年には早川書房『SFマガジン』で小説家デビューも果たしている。

以降、作家としても活動する届木ウカさんに、無料で使える辞書検索サービス「goo辞書」が開発したテキストエディタアプリ「idraft by goo(アイドラフトバイグー/以下、idraft)」をレビューしてもらったら?──。

「idraft」は今まさに超短編小説コンテストを開催中。優秀作品は、人気の若手声優である千葉翔也さんに朗読してもらえる。

絶好の機会とばかりに本人に依頼すると、“字書き”ならではの視点から、緻密なレビューが返ってきた。

そしてもう一つ、今回は届木ウカさんが、コンテンストと同様「春」をテーマに500文字の小説を執筆。軽やかな文体と時事的なユーモアに富んでいて、読後は春風が鼻をくすぐる恋愛小説。レビューと合わせてぜひご参考に。

文:届木ウカ 編集:恩田雄多

目次

届木ウカ「『idraft』で声優さんに朗読してほしい最高のネタを」

皆さん、小説書いてますか? VTuber/小説家の届木ウカです。

届木ウカ(とどき うか):VTuber、UI/UXデザイナー、小説家、歌手、3Dモデラーなどを務めるマルチタレント。早川書房「SFマガジン」にてメタバースとバーチャルアイドルを題材にしたSF小説「貴女が私を人間にしてくれた」を発表し小説家デビュー。

「ネタは頭の中にある! でもなかなか出力できない」「生活環境が変わって執筆の時間が取れない」など、創作の悩みは尽きませんよね。

そんな時は、テキストエディタアプリ「idraft」であなたのアイデアを形にしてみては? 今なら500文字の超短編小説を公募する「春の超短編コンテスト」も開催中です。 なんとこのコンテスト、優秀作品は今をときめく人気声優の千葉翔也さんによる朗読劇として発表されます。

「企業主催の小説コンテストなら、お固めの純文学でないといけないかも……」と心配していたのですが、「idraft」はそもそも現在利用しているメインのユーザー層が女性向け同人作家さん。

実際、運営側からも「あまり気にせず自分の得意なジャンルで書いてほしい」との回答が……なるほど。心置きなく声優さんに朗読してほしい最高のネタを書いていきましょう。

というわけで、今回は「春の超短編コンテスト」とのタイアップ記事として、「春」をお題にした恋愛小説を書きながらアプリの使用感をレビューしていきます。

まずは「idraft」の主な機能の紹介です。

【「idraft」の主な機能】
・辞書検索(前方一致、完全一致検索可能)
・校正機能(誤字脱字と表記ゆれ)
・言い換え機能(類語を提案)
・書式チェッカー(文や記号を規定のルールに則って文章作法をチェック)
・クイックキーボード(記号や括弧を素早く入力)
・フォルダ作成、並び替え機能
・下書き&フォルダのクラウド保存、自動保存、オートセーブ
・文字数カウント
・文字サイズ、フォント変更機能(ゴシック、明朝)
・Undo、Redo 機能
・下書き内の文字の検索
・オフラインでの文章作成、編集
・横画面対応
・ダークモード対応(主要画面、Android 10以降)

今回は、実際に使ってみて特に良かった機能を3つ紹介します。

①スマホ/タブレット対応、プレミアムプランはPC版も

届木ウカさんが普段使用しているiPad

筆者は普段、iPadで小説やWebメディアの原稿を書いていますが、他のスマホ用テキストエディタアプリはタブレット非対応のものも多いです。

「idraft」はなんとスマホ/タブレット両方に対応。月額420円のプレミアムプランではPC版も使用可能。クラウドに自動保存もできるので、同じ原稿を様々な端末で執筆できます。

出先で思いついたプロットをスマホで書いておき、帰宅後にiPadやPCでそのまま加筆……など、字書きの生活サイクルに合わせた無理のない執筆が可能です。

また、スマホ字書きにとって水没や故障、機種変失敗や保存し忘れによるデータ遺失はつきもの。そんな時も最初からクラウド自動保存にしておくことで心置きなく執筆に専念できます。

②『感情ことば選び辞典』など様々な辞典が使える

単語の使い方に不安を覚えたときにも便利

「この単語の用法合ってたっけ……?」と不安を覚え、ブラウザを立ち上げて単語を検索したり、分厚い辞書を広げたり……。そんなチマチマした確認作業がアプリ内で完結できるようになりました。

【「idraft」で利用できる辞書】
・小学館『デジタル大辞泉』
・小学館『使い方の分かる 類語例解辞典 新装版』
・日本漢字能力検定協会『漢字ペディア』
・学研『四字熟語辞典』
・小学館『プログレッシブ英和中辞典 第5版』
・小学館『プログレッシブ和英中辞典 第4版』
・学研『感情ことば選び辞典』※プレミアムプランのみ

プレミアムプランでは通常の単語辞典に加えて、同人小説や創作界隈で人気の『感情ことば選び辞典』がアプリ内で利用できます。

有料版なら『感情ことば選び辞典』を執筆中でもシームレスに参照できる

こちらの「類語辞典」シリーズ、「実際に紙の書籍で持っているけど、普段執筆するのが電車や出先なのでイマイチ活かしきれていない……」という字書きの方も少なくないのではないでしょうか(私です)。

アプリ上で単語を選択すると『感情ことば選び辞典』に収録されている類語がそのまま画面上にサジェストされる仕組み。痒いところに手が届く機能です。ちなみに今後、『情景ことば選び辞典』『和の感情ことば選び辞典』の類語をサジェストする機能が追加されるみたいです。

③一番助かった「誤字脱字」「表記ゆれ」校正機能

個人で文章を書く人にとってはやっぱり嬉しい校正機能

筆者の一番助かった機能です。というのも、スマホ向けテキストエディタは数あれど、日本語の校正機能が入っているものはかなりレアです。

「校正」ボタンを押して「誤字脱字」「表記ゆれ」をタップすると、

・「できる」「出来る」
・「〜のこと」「〜の事」

などの表記ゆれ箇所や誤字脱字を自動でリストアップ。一括で置き換えられる優れものです。

誤字脱字のチェックもワンタップ(クリック)でOK

表記のゆれも指摘してくれます

他にも書式(行頭の字下げや句読点の統一など)チェック機能も実装。執筆完了後に「校正」ボタンをポチッと押すだけで、グッと読みやすい作品になりますね。

こうした細かい部分は自分では見落としがち。また、海外製のエディタアプリは日本語の校正ルールには弱いことも多いです。

商業出版やWebメディアであれば編集者さんや校正者さんのチェックも入りますが、同人作品ではこうした機能が頼りになってくるでしょう。

商業への持ち込みや、編集者さんに渡す前のセルフチェックでも重宝します。

その他にも、

・画面上にずっと文字数がカウントされているので字数管理がしやすい
・ダークモード対応なので長時間の執筆でも目に優しい
・「クイックキーボード」機能で……や()などのよく使う記号がすぐ出せる

など、細かな部分にも快適さを感じる設計になっていました。

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