ディズニー愛! VTuber花幽カノンが語る『ツイステッドワンダーランド』の魅力

ディズニー愛! VTuber花幽カノンが語る『ツイステッドワンダーランド』の魅力
ディズニー愛! VTuber花幽カノンが語る『ツイステッドワンダーランド』の魅力

クリエイター・奏音69さんのVTuberの姿である花幽カノンさん/イラスト:祀花よう子さん

待望のメインストーリー最新章が配信され、注目を集めるスマホゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』(通称・ツイステ)。ディズニー作品の悪役たち・ヴィランズにインスパイアされた7つの寮と、個性豊かなキャラクターたちが登場する。

舞台となるのは、名門魔法士養成学校「ナイトレイブンカレッジ」(NRC)。主人公はある日突然ツイステッドワンダーランドに迷い込み、魔法が使えないにもかかわらず、特例としてNRCの生徒となる。

たくさんの配信者が『ツイステ』をプレイしているが、中でも筆者の目を引いたのがバーチャルYouTuber(VTuber)・花幽カノンさんの実況配信だ。
ディズニーヲタクがツイステを始めるとこうなる
ディズニーに関する知識が尋常でない上、ゲーム内容に合わせてそれらを引き出す瞬発力も高く、1回の配信における情報量が多い。自身は声優としても活動しているため、仕様上ボイスのないイベントストーリーでは、演じ分け付きの音読で疑似フルボイスにしてくれる。

『ツイステ』を語っていただくなら、花幽カノンさんしかいない。そう思い、今回インタビューを申し込んだ。いよいよ7章の配信が始まり熱量が高まっている今、『ツイステ』の魅力について話を聞いた。

取材・文:ヒガキユウカ 編集:恩田雄多

目次

「セリフ丸暗記するぐらい映画を見た」生粋のディズニーっ子

花幽カノンさん:ボカロPや「Royal Scandal」の作詞曲・世界観担当などで知られる、マルチクリエイター・奏音69さんのVTuberの姿。『ツイステ』において、質・量共に過去最大級にヘビーだった6章後編2を、一晩かけて実況。9時間にも及ぶ長時間配信となったが、飽きることなく見続けられる工夫が随所に光っていた。

──まずは、今回初めてKAI-YOUに登場いただくので、簡単に自己紹介をお願いします。

花幽カノン 普段は音楽の創作活動をしている奏音69(カノンロック)の、ゲーム実況や声優の活動をするVTuber名義が花幽カノンです。もともとソロやRoyal Scandalというユニットでずっと音楽をしてきたんですが、2020年にコロナ禍でライブが全部なくなってしまったんです。

この十数年で初めて何もない時間が生まれたので、せっかくだから音楽以外のこともやりたいなと思い、描いていただいたイラストを自分でモデリングしてVTuberの体を手に入れました。

花幽カノンのYouTubeチャンネルでは、『アイドリッシュセブン』や『アイドルマスター SideM GROWING STARS』、『あんさんぶるスターズ!!Music』などスマホゲームを中心に配信しています。

──カノンさんの『ツイステ』配信を見ていると、情報量がすごく多くて。オマージュ元のディズニー作品の知識もそうですし、「〇章のこのときこう話してたよね」といった過去のシーンの引用も次々出てきます。ディズニーには、どのように触れてきたんでしょうか?
花幽カノンさんの『ツイステ』6章後編2の初見プレイ
花幽カノン 小学生の頃、初めて親にディズニーランドへ連れて行ってもらったんです。

北海道の札幌に住んでいたので、道外、ましてや東京に行くなんて初めてのことで。父親が「今日は何時まででも遊んでいいぞ」みたいなことを言ってくれたのも初めてだったので、すごくうれしくて特別な思い出になったんですよね。

そのときのキラキラした楽しさが忘れられなくて、それからはもう、学校から帰ったらずっとディズニー映画を見ていました。一部の作品は、セリフを丸暗記していたと思います。

──生粋のディズニーっ子だったんですね。『ツイステ』の第一印象はいかがでしたか?

花幽カノン 最初は「ヴィランズの手下みたいだな」と思いました。ヴィランズの手下は2015年からディズニーシーのショーパレ(ショー・パレード)に登場するキャラクターで、彼らと『ツイステ』のキャラクターが近しいように感じたんです。

たとえばジャックハートという手下がいるんですけど、ハーツラビュル寮のエース・トラッポラはジャックハートと同じポーズをしているんですよ。

──本当だ……! では、『ツイステ』が2020年3月にリリースされて、すぐプレイされたんでしょうか?

花幽カノン 実は、リリースされてからプレイするまで数カ月期間がありました。そもそも存在を知ったのも、周りのディズニーファン、いわゆるDオタの友達が「ツイステやばいぞ」って騒ぎ出したあたりで。

私はやっぱりディズニーの原作アニメが好きだったので、最初は「原作のキャラクターたちが出ないならいいか」と思っていました。

その後、花幽カノンとしてVTuberデビューしたとき、「せっかくだから、今までやらないと決めていたことをあえてやろう」と思ったんです。『ツイステ』もそのときに始めました。

──私はもともとディズニーに詳しくなかったので、BGMが聞いたことのあるディズニー音楽のオマージュになっていたり、隠れミッキーの仕掛けがあったり、それぐらいしか気づけていませんでした。ほかの方の感想や配信を見ていて、「気づけていない演出がこんなにあったんだ」と思って。『ツイステ』をきっかけに、元のディズニー作品に興味を抱く方も多そうですよね。

花幽カノン そうですね。確かにディズニーの元ネタを知っている状態でプレイすると気づけることがたくさんあるので、たとえば各章をプレイする前にその寮のオマージュ作品を見ておくのもおすすめです。

でも、もちろんディズニーを全然知らない状態でプレイして、その後に元の作品を見て少しずつディズニーを知っていく楽しみもあります。 

どちらからでも入れるようになっていますね。『ツイステ』を好きになって、そこからディズニーにハマった方もたくさんいると思います!
 

「一生見てられる」原作のモチーフが散りばめられた寮服の魅力

──カノンさんが一番好きな寮とキャラクターを教えてください。

花幽カノン 最初に見たときは、ハーツラビュル寮が一番お気に入りでした。もともと重度のアリスオタクだったので、ハートの女王をモチーフにした世界観に惹かれて。

その後プレイするうちに、ポムフィオーレ寮が好きになりました。華やかで上品な見た目に反して、意外とパワーで解決しようとする所があるのが好きです。

キャラクターはリドル・ローズハート(外部リンク)が気になったり、誰の手をとるか選ぶところではリリア・ヴァンルージュ(外部リンク)と迷ったりした記憶もあるんですが、一番好きなキャラクターは最初から今までずっとエペル・フェルミエ外部リンク)ですね。
一番好きなキャラクターであるエペル・フェルミエ
 ──魅力的なキャラクターがこれだけ登場する『ツイステ』で、推しが変わってないのはすごいですね。その3人はかわいらしいビジュアルであることが共通しています。

花幽カノン もともと少年っぽいキャラクターを好きになりやすいところはありますね。

ただ、プレイするうちにセベク・ジグボルト(外部リンク)やジャック・ハウル(外部リンク)も好きになりました。彼らはかわいいというよりは、強そうとかかっこいいタイプじゃないですか。

そういうキャラを好きになることはこれまであんまりなかったんですが、彼らの内面を知るにつれて好きになっていきましたね。

──まさにシナリオの力によるものですね。好きなカードはありますか?

花幽カノン 絞るのが難しくて……シリーズ単位でもよければ、私は圧倒的に寮服が好きです。寮ごとに異なる寮服は、モチーフになったキャラクターのコンセプトが細部までしっかり反映されているんです。

中でもヴィル・シェーンハイトの寮服は、初めて見たときはため息が出るほど素晴らしいデザインだと思いました外部リンク)。まさしく『白雪姫』に登場するウィックド・クイーンなんです。老婆に変身するシーンがあって、ヴィルが持っている本や緑の液体はそのシーンを描き出したものだと思います。

サバナクロー寮のラギー・ブッチの寮服の背景には、大きな骨がありますよね。『ライオンキング』には、ハイエナたちがたむろしている「象の墓場」という場所が登場するんです。

そこの象徴的なモニュメントがまさに象の骨なんですが、『ツイステ』のカードでそれが描かれている場所にハイエナの耳をした男の子がいるとなれば……これはまさに『ライオンキング』ですよね。

──なるほど……! お話を聞いていて、1枚ずつ見返したくなってきました!

花幽カノン 本当に、一生見ていられますよ!
1
2

SHARE

この記事をシェアする

Post
Share
Bookmark
LINE

0件のコメント

※非ログインユーザーのコメントは編集部の承認を経て掲載されます。

※コメントの投稿前には利用規約の確認をお願いします。

コメントを削除します。
よろしいですか?

コメントを受け付けました

コメントは現在承認待ちです。

コメントは、編集部の承認を経て掲載されます。

※掲載可否の基準につきましては利用規約の確認をお願いします。

POP UP !

もっと見る

もっと見る

よく読まれている記事

KAI-YOU Premium

もっと見る

もっと見る

ゲームの週間ランキング

最新のPOPをお届け!

もっと見る

もっと見る

このページは、株式会社カイユウに所属するKAI-YOU編集部が、独自に定めたコンテンツポリシーに基づき制作・配信しています。 KAI-YOU.netでは、文芸、アニメや漫画、YouTuberやVTuber、音楽や映像、イラストやアート、ゲーム、ヒップホップ、テクノロジーなどに関する最新ニュースを毎日更新しています。様々なジャンルを横断するポップカルチャーに関するインタビューやコラム、レポートといったコンテンツをお届けします。

ページトップへ