記録となったのは「ゲームソフトのカートリッジを使用して制作された世界最大のモザイクアート」。その大きさは32.436平方メートル。 このモザイクアートに使用されているのは、4256本にも及ぶファミコンことファミリーコンピュータ用ソフトです。
2018年に、695本のファミコンソフトを使ってくにおくんを表現した際に取材していたKAI-YOUは、世界記録の認定を受けて、改めてSakuraさんを取材しました。
【画像】ファミコンアート制作時の様子(全9枚)
大量のファミコンソフトを用いたアートで注目
Sakuraさんがファミコンアートの制作をはじめたのは2015年のこと。当時700本ほど所有していたというファミコンソフトを使って「誰もやってないことをしたい」と思い立ったそうです。前述した通り、Sakuraさんは以前、ゲーム「くにおくん」の主人公であるくにおくんを、695本のファミコンソフトを使って表現。
黒・白・黄の3色のソフトを中心に使い(少し灰色を使ったとのこと)、ドットを巧みに表現した完成度の高さはもちろん、所有ソフトの本数も大きな反響を呼びました。
ファンに背中押され「狙うなら世界一」とギネス申請
とはいえ、作品がメディアに取り上げられることはあっても、自身でギネス世界記録へ挑戦することは考えていなかったというSakuraさん。「ギネスなんて最初は手の届かない存在のように感じておりました。過去にネットニュースで何度か記事にしていただいたり、ゲーム雑誌に掲載していただいたことはありましたが、それ以上のことは考えておりませんでした」
申請するきっかけとなったのは自身のファンでもある知人からの一言。「『もっと上を目指そう!』と背中を押されたことを機に、狙うなら世界一だと思い申請しました」と当時を振り返ります。
ギネス記録の認定は「メールを見る前に確信」
ギネス世界記録の認定の合否の連絡は、メールで届いたようですが、Sakuraさんはメールを見る前に認定を確信。「認定の合否はメールで届くのですが、ある日Twitterに1件通知が来てました。確認したところ、ギネスの公式アカウントからフォローされた通知で、メールを見る前に認定を確信しました」
認定を確信した瞬間は「思わず声を出して喜びました! そして一番に家族に報告しました!」とその感動を教えてくれました。
ファミコンアートに込める遊び心
冒頭で紹介したくにおくん、さらには今回ギネスに認定されたヨッシーにまたがるマリオ以外にも、Sakuraさんは数多くのファミコンアートを制作しています。例えば色とりどりのファミコンソフトを背景に、黒字の「令和」という文字がインパクト大な作品は、令和元年が2019年だったため、2019本のソフトを使用して制作。 ちなみに、くにおくんのファミコンアートでも、首周辺には「くにおくん」シリーズのソフトが並べられています。
完成度だけではない、もちろん、数や大きさといった物理的なすごさだけでもない、Sakuraさんの細部への遊び心が作品をより味わい深くしています。
✨✨ご報告✨✨
— Sakura@ファミコンアート (@hullzion) March 31, 2022
この度ファミコンソフトを4256本使用した #ファミコンアート がギネス世界記録に認定されました!
記録名: Largest videogame cartridge mosaic (image)
記録:32.436㎡
達成日:2021年10月31日#レトロコンシューマー愛好会 pic.twitter.com/Fm9JxENj0c
ポップカルチャーで生まれるギネス記録
この記事どう思う?
関連リンク
連載
日夜生み出されるポップな画像たちを短く紹介する人気連載。 ソーシャルメディアやまとめブログ、バイラルメディアなど、 画像系コンテンツへの注目は常に集まっていますが、 KAI-YOUでは「POP」を軸に、話題の画像を紹介していきます。
0件のコメント