ファンと完成させた奇跡の演出「SuperChat」
「ピーナッツくんのおまじない (feat. チャンチョ & オレンジ博士)」へと続け、穏やかになりかけたフロアを再びカオスの渦に叩き落としたかと思えば、突然ピーナッツくんが巨大化し、XRならではのやりたい放題っぷりをさらに見せつけた(事前のツイキャスで「水と間違えてジークの脊髄液飲んじゃった」と言っていたのが伏線だったのかどうかはわからない)。最後にお知らせとして今回のライブを記念したグッズの販売を告知すると、なんと一瞬にしてコラボTシャツを着こむピーナッツくん。瞬時の衣装チェンジはXRライブにおける定番演出の一つだが、ピーナッツくん流に存分に活用したところで、突如画面が「しばらくお待ちください」の表示に切り替わってしまった。
先ほどまで大喜利状態だったコメント欄も応援の声一色に染め上げられる中アクシデントから復帰すると、「胃腸炎じゃなくてシステムトラブルです」とライブテーマに沿って気の利いたコメントを放つあたりがピーナッツくんという5歳児だ。
ライブにおけるアクシデントはないにこしたことはないが、それをどう捌くかも腕の見せ所。ピンチもチャンスに変える不屈の精神を輝かせ「僕は生放送したり歌ったり、3Dの空間の中でいろんなことをやる、バーチャルYouTuberなんですよ!」と自らのスタンスを改めて表明し、狂気のラストナンバー「SuperChat」へ。 全身全霊を込めた「My Name Is ピーナッツくん! レぺゼンMOTHER F●CKIN’バーチャルYouTuber!」のシャウト共に真っ赤な照明が降り注ぎ、文字通りの火の海になっていくステージ。背景で燃え上がるコメント欄にはここぞとばかりにスーパーチャットが注ぎ込まれるが、あまりの速度に反映が追い付かない。システムをパンクさせかねないほどのスパチャが黄金の粒子となってステージを包み込んでいくと、その中央で狂気的なまでにハードなリリックを積み重ねるピーナッツくんはパフォーマンスをさらに過熱させていく。
拝金主義に見えかねない現状のシーンへの批評性をストレートすぎるリリックで綴るナンバーを披露する中、最後までスーパーチャットが止まらないというなんとも皮肉めいた光景はピーナッツくんと彼の尖りまくったユーモアを理解するおともナッツでしか成し得ぬ最高の悪ふざけだ。鋭いサウンドと紅の照明が描き出す攻撃的な情景とは裏腹に、笑顔が止まらない。
最後までらしさ全開で楽しみきったところで「スーパーチャットありがとう! あ、これは本当の気持ちです」とこれまた独特の感謝を述べたところで怒涛の勢いで展開した。
「ピーナッツくん × Moment Tokyo XR LIVE『#ONAKAnoNAKA』」は熱気の冷めやらぬまま、そして未来へのさらなる期待を残しながら幕を閉じた。
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