これは、スタジオジブリの作品集第3弾『ジブリがいっぱい 監督もいっぱい コレクション』が12月1日(水)に発売されることを記念して公開されたインタビューとなる。
『海がきこえる』『耳をすませば』から『アーヤと魔女』まで
先に紹介しておくと、『ジブリがいっぱい 監督もいっぱい コレクション』は、『宮崎駿監督作品集』と『高畑勲監督作品集』に続く、スタジオジブリを築き上げた作品集の第3弾。収録されているのは、『海がきこえる』『耳をすませば』といったスタジオジブリを築き上げた名作。
そして、『借りぐらしのアリエッティ』『コクリコ坂から』など近年の作品、さらに2020年に公開されたばかりの最新作で初のフル3DCGが話題を呼んだ『アーヤと魔女』まで、全10作品が収められている。
Blu-ray9枚組55000円(税込)と、DVD9枚組38500円(税込)で発売される。
『ジブリがいっぱい 監督もいっぱい コレクション』収録作品
■『海がきこえる』1993 年製作(望月智充監督)
■『耳をすませば』1995 年製作(近藤喜文監督)
■『猫の恩返し』2002 年製作(森田宏幸監督)
■『ギブリーズ episode2』2002 年製作(百瀬義行監督)
■『ゲド戦記』2006 年製作(宮崎吾朗監督)
■『借りぐらしのアリエッティ』2010 年製作(米林宏昌監督)
※≪北米版≫を追加収録(ブルーレイのみ)
■『コクリコ坂から』2011 年製作(宮崎吾朗監督)
■『思い出のマーニー』2014 年製作(米林宏昌監督)
■『レッドタートル ある島の物語』2016 年製作
(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督)
■『アーヤと魔女』2020 年製作(宮崎吾朗監督)
スタッフたちを描く『ギブリーズ』ディスク初収録
今回、今までディスク収録されることのなかった百瀬義行さんの監督作品『ギブリーズ』を映像特典として初収録。2002年に製作された『ギブリーズ episode2』の原型とも言える作品で、スタジオジブリの実在するスタッフたちをモデルに描いた一風変わった作品だ。
その『ギブリーズ』に登場する「野中くん」のモデルとされるのが、スタジオジブリ執行役員・野中晋輔さんだ。
スタジオジブリの社風やアニメーションづくりのこだわりについて、長年法務として携わってきた野中晋輔さんが語っている。
スタジオジブリ執行役員・野中晋輔インタビュー
──アニメーション映画『ギブリーズ』の主人公になった感想は?野中晋輔さん キャラクターのモデルは確かに自分ですし、ジブリの実際の雰囲気も、ああいう部分は確かにあるように思いますが、描かれているエピソードは完全にフィクションなので、虚実の境目を漂っているような不思議な感じでした。なお、野中くんは主人公というわけではないのですが、確かに出てくる時間は一番長そうですね。描きやすいのかもしれません。
──スタジオジブリ作品の中で、一番思い出に残る作品とその理由は?
野中晋輔さん 今回のコレクションの収録作品で言えば、『耳をすませば』です。私が本格的な制作開始から完成・公開まですべて体験した初めての作品で、その頃はスタジオの建物もまだ1棟しかなく、制作現場と同じフロアで仕事をしていたので、色々新鮮でしたし、日々、映画を作っていることを感じていました。結果的に近藤喜文さんの唯一の長編監督作品となってしまいましたが、観ると近藤さんのことを思い出します。
──直接的に映画制作には関わらない、法務担当としてのやりがいは?今後やってみたい分野は?
野中晋輔さん 映画やアニメーションの製作は著作権が全てのベースになっていて、何をするにも契約が必要であり、ジブリの法務の仕事は制作現場と直接つながっていて、映画制作を支えている実感があります。ジブリの場合は制作現場がすぐ隣にあるので尚更ですね。今後やってみたい仕事というのは思いつきません。絵が描けないということもありますが、ずっと今まで、法務方面の仕事だけでなく、広報的な仕事もやってきたので、他のことを考える余裕が無い感じです。
──スタジオジブリに入社以降、一番楽しかったこと、大変だったことは?
野中晋輔さん 具体的なことは思いつかないのですが、そして「楽しい」とは少し違いますが、一番印象深いことは、高畑勲・宮崎駿・鈴木敏夫という人達と直に接して一緒に仕事をすることが出来たことでしょう。そしてそれは、一番大変だったことでもあるような気がします。
(c) 1993 氷室冴子・Studio Ghibli・N (c)1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH (c)2002 猫乃手堂・Studio Ghibli・NDHMT (c)2002 TS・Studio Ghibli・NDHMT (c)2006 Studio Ghibli・NDHDMT (c) 2010 Studio Ghibli・NDHDMTW (c)2011 高橋千鶴・佐山哲郎・ Studio Ghibli・NDHDMT (c)2014 Studio Ghibli・NDHDMTK (c)2016 Studio Ghibli - Wild Bunch - Why Not Productions - Arte France Cin?ma - CN4 Productions - Belvision - Nippon Television Network - Dentsu - Hakuhodo DYMP - Walt Disney Japan - Mitsubishi - Toho (c)2020 NHK, NEP, Studio Ghibli
アニメ界を牽引し続けるスタジオジブリ
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商品情報
ジブリがいっぱいコレクション 「ジブリがいっぱい 監督もいっぱい コレクション」
- 価格
- ブルーレイ 9 枚組 55,000 円(税込)/DVD9 枚組 38,500 円(税込)
- 収録作品
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■『海がきこえる』1993 年製作(望月智充監督)
■『耳をすませば』1995 年製作(近藤喜文監督)
■『猫の恩返し』2002 年製作(森田宏幸監督)
■『ギブリーズ episode2』2002 年製作(百瀬義行監督)
■『ゲド戦記』2006 年製作(宮崎吾朗監督)
■『借りぐらしのアリエッティ』2010 年製作(米林宏昌監督)
※≪北米版≫を追加収録(ブルーレイのみ)
■『コクリコ坂から』2011 年製作(宮崎吾朗監督)
■『思い出のマーニー』2014 年製作(米林宏昌監督)
■『レッドタートル ある島の物語』2016 年製作 (マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督)
■『アーヤと魔女』2020 年製作(宮崎吾朗監督) - 封入特典
- 解説ブックレット
- 映像特典
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『ギブリーズ』(約 13 分)2000 年製作(百瀬義行監督)
※『猫の恩返し/ギブリーズ episode2』のディスクに収録
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