新川直司『さよなら私のクラマー』映画&TVアニメ化 女子サッカー描く傑作漫画

『さよなら私のクラマー』アニメプロジェクト特報

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  • 『さよなら私のクラマー』アニメプロジェクト始動
  • 中学生編を映画、高校生編がTVで2021年4月公開&放送
  • 『四月は君の嘘』新川直司の女子サッカー漫画
四月は君の嘘』の新川直司さんが描く女子サッカー漫画『さよなら私のクラマー』が2021年4月に映画化およびTVアニメ化されることが決定した。

主人公・恩田希が男子サッカー部の中で苦闘する中学生編が映画に、女子サッカーの頂点を目指す高校生編がTVアニメとして、それぞれ公開・放送される。

制作はライデンフィルム。監督は宅野誠起さん、脚本に高橋ナツコさん、キャラクターデザインは伊藤依織子さん、音楽は横山克さんが担当。

キャストとしては、恩田希役の島袋美由利さんをはじめ、若山詩音さん、内山昂輝さん、逢坂良太さんらが出演する。

あわせてプロジェクトビジュアル、特報、キャストコメントが公開された。

【画像】『さよなら私のクラマー』アニメ特報&キャラクタービジュアル

男子相手に何ができるか? 恩田希の苦闘描く『さよならフットボール』

『さよなら私のクラマー』アニメプロジェクトの原作は、講談社『月刊少年マガジン』で新川直司さんが連載中の同名漫画と、前日譚でもある過去作『さよならフットボール』。

映画で中心となるのは恩田希を主人公とした『さよならフットボール』。2009年から2010年にかけて『マガジンイーノ』で連載された。子どもの頃から男子とサッカーを続けてきた恩田の苦闘を描いている。

彼女の前に立ちはだかった大きな壁──それは身体差(フィジカル)だ。抜群の技術と天性のひらめきを持ち、現代サッカーでは聞くことが少なくなった「ファンタジスタ」とも形容されるプレイヤー・恩田希。

だがフィジカルに難がある彼女は、男子サッカー部に所属しながら、激しいボディコンタクトがあるために試合に出場させてもらえない日々が続いてた。

そんな中、かつての幼馴染みとの対決を前に奮起。なんとか試合に出場し、身体能力で圧倒的に上回る相手に対し、「何ができるか?」を考え挑戦していく。

蕨青南女子サッカー部が躍進する『さよなら私のクラマー』

TVアニメとして放送される『さよなら私のクラマー』は現在連載中。女子高校生となった恩田をはじめ、俊足のウィング・周防すみれ、中学生全国3位のボランチ・曽志崎緑ら個性派な新入部員がそろう蕨青南高校が舞台だ。

地方大会止まりの弱小高だった蕨青南が、個性と実力を兼ね備えた新入部員の加入、コーチに元日本代表のレジェンド・能見奈緒子が就任することで、徐々に変化していく。

初戦の相手は女子サッカー高校日本一の久乃木学園。その後も続々と強豪チームと対峙する蕨青南の奮闘が、女子サッカーを取り巻く環境や甘くない現実を織り交ぜつつ描かれる。

原作の新川さんは、仕事場でいつも海外サッカーやJリーグを流しっぱなしにするほどのサッカー好き。講談社コミックプラスに掲載された担当編集のインタビューによれば、執筆にあたっては、高校女子サッカーやクラブチームを取材し、「環境が男子と雲泥の差」という現状も目の当たりにしたという(外部リンク)。

タイトルの「クラマー」が意味するのは“日本サッカー界の父”

『さよなら私のクラマー』アニメプロジェクトビジュアル

2011年のサッカー女子ワールドカップで見事優勝を果たした日本。当時の熱狂は鮮烈だったが、その後も人気が継続したかといえば、そううまくいかないのが現状だ。

男子と比べまだまだ競技人口や環境などに関して改善の余地が大きく、『さよなら私のクラマー』ではそんなリアルな現実も随所に登場。ただの女子サッカー青春物語だけにとどまらない作品の魅力だろう。

なにせ原作第1話が「日本女子サッカーが終わってしまう」という衝撃的な一言から始まるんだから。 ここからは余談になるが、タイトルにある「クラマー」とは何か。往年のサッカーファンからすると、サッカー界で「クラマー」といえば1人しかいない。「日本サッカーの父」と呼ばれるドイツ人コーチのデットマール・クラマーさんだ。

日本サッカー界初の外国人コーチであり、1964年の東京オリンピックで日本代表のベスト8に貢献。彼の指導を受けたコーチらが率いたチームは、4年後のメキシコオリンピックで銅メダルを獲得した。

加えて、日本におけるコーチ制を確立したクラマーさん。そんな豆知識を踏まえながら観ると、登場人物のセリフのひとつひとつがぐっと奥深く感じられるはずだ。

あ〜〜〜同じ“恩田”として恩田希の活躍がめっちゃくちゃ楽しみなんですよね。

【画像】『さよなら私のクラマー』アニメ特報&キャラクタービジュアル ©新川直司・講談社/2021「映画 さよなら私のクラマー」製作委員会

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作品情報

『さよなら私のクラマー』アニメプロジェクト

■『映画 さよなら私のクラマー ファーストタッチ』
公開:2021年4月全国ロードショー

【キャスト】
恩田 希:島袋美由利
越前佐和:若山詩音
山田鉄二:内山昂輝
竹井 薫:逢坂良太
谷 安昭:土屋神葉
恩田順平:白石涼子
鮫島幸造:遊佐浩二

【スタッフ】
原作:新川直司
「さよならフットボール」(講談社KC刊)
「さよなら私のクラマー」(講談社『月刊少年マガジン』連載)
監督:宅野誠起
脚本:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:伊藤依織子
音楽:横山 克
アニメーション制作:ライデンフィルム
配給:東映

【イントロダクション】
女子中学生サッカープレイヤー・恩田希は、誰よりも練習し、誰よりも努力してきた。それでも、彼女は試合になかなか出してもらえなかった。藤第一中学校、男子サッカー部──。それが、彼女の今いるフィールドだ。中学2年生となった希は、監督に「新人戦の1回戦に出たい!」と何度も願う。その理由は、対戦相手にあった。一緒にサッカーを続け、小学 4 年生で転校していった、幼馴染の“ナメック”谷安昭がいる、江上西中学校なのだ。
「サッカーはフィジカルだ。身体のデカイ俺に、女のお前が敵うわけがない。男というだけで俺は──お前を超えたレベルにいるんだ」
再会したナメックから受けたその言葉を、希は試合に出て、勝つことで、はねのけたかった。
「上等だわ。見せてやろうじゃない。私に何ができるのか」
希の孤独なチャレンジに、いま、ホイッスルは鳴らされた!


■TVアニメ 『さよなら私のクラマー』
放送:2021年4月より放送開始

【キャスト】
恩田 希:島袋美由利
越前佐和:若山詩音

【スタッフ】
原作:新川直司
「さよならフットボール」(講談社KC刊)
「さよなら私のクラマー」(講談社『月刊少年マガジン』連載)
監督:宅野誠起
脚本:高橋ナツコ
キャラクターデザイン:伊藤依織子
音楽:横山 克
アニメーション制作:ライデンフィルム

【イントロダクション】
女子高生サッカープレイヤー・恩田希。彼女は、藤第一中学校男子サッカー部での挑戦を経て、進学先の蕨青南高校で、待望の女子サッカー部へ入部する。でも、そこは“ずっと地方大会止まり”の弱小校だった!? ところが、蕨青南には個性派の新入部員がそろう。俊足のウィング・周防すみれや、中学生全国 3 位のボランチ・曽志崎緑、コーチには元日本代表のレジェンド・能見奈緒子が加入! 能見は彼女たちの初戦に、最高の練習試合をセッティングする。その相手は、高校日本一の久乃木学園!
次々に現れる強豪チームを前に、蕨青南は仲間と共に立ち向かっていく──!

ひとりぼっちでも、
理解されなくても、
男子と比べられても、
心底、サッカーが好きだから。

出会うべくして出会った、純真のイレブンが目指す、フットボールの頂点。いま、少女達は、女子サッカーの未来<フィールド>を駆け抜ける!

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