誰にも負けられない理由がある
そしてソロ部門の準決勝。まずは水矩選手 VS Osususushi選手の日本人対決。前回大会王者の水矩選手は、連覇できなかった場合これまで背負ってきたユーザーネーム「水矩」を封印するという背水の陣で臨んでいることを改めて宣言。
選手生命であるハンドルネームを賭け背水の陣で望んだ水矩選手
独創性溢れるパフォーマンスで次々と技を繰り出すOsususushi選手
水矩選手の勝ちが決定。熱いバトル後に、両選手熱い抱擁をした
Hong選手のスキルの高さを意識してか、「私はあんな技はできないけど、ロマンス(基本技)なら誰にも負けない。世界最強のロマンスを見せます!」と意気込んだHazuki選手(左:Hazuki選手/右:Hong選手)
挑発ともとれる言葉を受けてもスタイルを崩さず、ブレイクダンスのエッセンスも感じる更なる新技で迎えうったHong選手
宣言通り、小柄な体を一回りも二回りも大きく見せるまさしく世界最強のロマンスで攻勢をかけるHazuki選手
満を持して登場したサイリウムダンスの先駆者、全ての技が異次元にキレッキレのGinyuforcEパフォーマンスによるショーケース
決勝を前にしてゲストライブ最後を飾ったのは圧倒的な歌唱力、MYTH&ROIDの歌姫・KIHOWさん。フロアは狂喜乱舞
王者 VS 超新星
泣いても笑っても決着の時、2019年サイリウムダンスバトル世界一を決める戦いの幕が上がる。決勝戦はこれまでと違い、それぞれ2回のパフォーマンスタイムが与えられる特別ルールで行われる。「俺が最後の壁だ、越えてみろ。」と立ちはだかる水矩選手
「We are all one.」とあくまでピースフルな姿勢のHong選手
2本目のムーブへ突入、最終決戦のビートに選ばれたのは先攻後攻共に大会テーマソング「雷 –IKAZUCHI-」だ。水矩選手は代名詞的必殺ムーブを繰り出し、水矩ここにありを全身で表現すると、対するHong選手もらしさを全開。ステージ狭しと駆け回り、最後まで変幻自在なスタイルを貫いた。
死力を尽くした打ち師2人に大きな拍手が送られると、健闘を讃えあってステージを降りていく。
サイリウムダンスを誇りに
閉会式を前にギアさんから、更なる文化の発展を目指して「サイリウムダンス協会」の設立が発表された。地方予選などのイベント拡大や、段位認定によるプロ制度の導入など、今後更なる広がりを期待できる嬉しい報告から、いよいよ運命の結果発表へ。ソロ部門。審査委員長ギアさんによって両プレイヤーの腕が握られ、緊張の一瞬が迫る。勢いよく腕を挙げられ、栄光を勝ち取ったのは台北代表Hong選手。長年シーンを見てきたプレイヤーたちをも唸らせる異次元のスキルの数々が評価されての優勝となった。
優勝、Hong選手!
RABの涼宮あつきさん。「好きをこうして表現できる僕たちは幸せ。所詮ヲタ芸なんてと言われるかもしれないが、誇りに思っていい」と会場に集ったすべての打ち師へエールを送った
審査委員長のギアさん。「バトルに勝つためには個性を尖らせろ」と激励
今大会から創設されたチーム部門も
チーム部門はあらかじめ課題曲が与えられており、チームごと事前にパフォーマンスを構成する。即興力が試されるソロ部門とは変わって、チームでの練習の積み重ねが勝負を分ける競技だ。課題曲は吉田兄弟の三味線ビートが印象的な「雷−IKAZUCHI−」と「PRIDE~GinyuforcE~/田口華有」。同じ曲でパフォーマンスしているはずなのに、解釈によって全く違った演出が展開されるのは面白く、ソロ部門とは異なった楽しみ方ができた。
チーム部門バトル。衣装や小道具、構成に至るまで凝っており観客のド肝を抜いた
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