アニソンユニットNOW ON AIRインタビュー “止まった時間“を乗り越えて

それぞれの曲への思い

──みなさんの思いの詰まった曲だということを改めてお話聞きながら感じました。作詞や演奏など歌唱以外で曲に関わることははじめてだったと思いますが、他のメンバーの曲で気になった部分はありましたか?

飯野 ももちゃんの曲は本当に"この曲はこの歌詞を待ってた"って感じましたね。

私には書けないような世界観やフレーズが表現されていてすごい尊敬しました。小悪魔とか爆弾とか言われてますけど、やっぱり賢いんだなって。

──なるほど。…爆弾?

飯野 ももちゃんはNOW ON AIRの爆弾って立ち位置なんですよ。

神戸 いきなりサラミとか言い出すじゃないですか、そういう斜め上の発言を急にするので(笑)。地下鉄の話を始めると長いですし。

──…地下鉄?

飯野 ももちゃんは地下鉄の匂いが大好物なんですよ。

岩淵 嗅がれたことありますか?

──あんまり意識して嗅いではないですね…。

岩淵 そうですよね。でも私は小さい頃からすごい好きで、ただの地下じゃなくて地下鉄の匂いにこだわってるんです。奥ゆかしい深みがある香りというか、ずっとここにいたいって思わせてくれるんですよね…

神戸 どこが一番好きなんだっけ?

岩淵 副都心線です!

──その深い愛も歌詞に込められたんでしょうか?

岩淵 今回は入れられませんでした。

飯野 いずれそういう曲も欲しいよね。

神戸 でも、ももちゃんのことだからとんでもない歌詞書くんじゃないの?って思ってたのに、とんでもなくいい歌詞書いてるってびっくりしちゃいました。 ──座り順的に、綺麗にこちら側のお三方のエピソードをうかがえましたが、こちらサイドはいかがですか?

片平 …私のは、特にない?

田中 いやいやそういうところ(笑)! みなみーの曲は曲調もそうだけど、歌詞がすごい明るくて可愛いですよね。

私も悩むタイプなのでちょっとダークな部分も共感できましたし、歌っていて楽しかったです。

──片平さんの込めた思いがバッチリ伝わっていたんですね。 田中 みんな色々悩むと思うんですよ。だから色んな人が共感できる歌だと思いますし、悩むだけじゃなくてそこから頑張る歌なので、私も落ち込んだ時に聞いて元気をもらえる素敵な曲だなって…思ってます!

片平 …はい(小声)。

一同 (笑)

鈴木 私は、みんなよく歌詞書けるなって思っちゃいました。どれも完成度が高くて、用意してたのかな?って思うくらい(笑)。

ゆっきーの曲の"魅せる!"って感じとか、みなみーの曲の"!"とか"?"を使って気持ちを表現してるのとか、普段の様子がそのまま出てるなって感じました。

逆にあっちの島のみんなは"こんなこと考えてたの?"って発見が多くて、それはそれでまた面白かったですね。

飯野 普段一緒にいても書いた文章を見ることってあんまりなかったんですよね。だからお互い新たな発見があったり、気持ちの再確認ができたりして、貴重な経験でした。

ランティスといえばNOW ON AIRと言われるように

──ここまでも皆さんの仲の良さであったり個性の強さといった強みを見せていただけました。改めてご自身たちでは、NOW ON AIRのユニットの魅力はどこにあると考えていますか?

鈴木 私は歌声が唯一無二の魅力だと思います。

それぞれ楽譜がすごい読めるとかピアノがすごい弾けるとかではないのに、ハーモニーがとれやすいというか、みんなが素敵な歌声を持っているんです。

ただでさえ素敵なのですが、全員で合わせた時はもっと力強い歌声になって、元々ひとつのものだったって思えるほどになるのは大きな強みですね。

田中 みんひとみたいに専門的なことは言えないですけど、確かに歌になった時のまとまりはスゴいですね。

でも一人一人は個性が強くて、キャラクターがバラバラなのもやっぱり魅力で、ファンの皆さんも飽きずに楽しんでもらえてるんじゃないかなと思います。

それぞれがしっかりNOW ON AIRのことを大事にしているからこそ、一人一人の個性が際立ってますし、ずっと一緒にいたいって思う気持ちが自然とユニットとしての良さに繋がっているのかなって感じますね。

──仲の良さと個性の強さの両立はこのインタビュー中にもビシバシ感じることができました。

片平 私は一人一人歌が好きなのが伝わってくるのが魅力だなって思います。みんな普段座っていても歩いていても歌ってるんですよ、お風呂でも歌ってるのが聴こえてくるくらい(笑)。

ただ好きなだけじゃなくて、お仕事になれば真剣で、歌ってる姿が一番楽しそうなんです。それは一員である私もいいなって思いますし、歌を好きな人たちが集まって真剣に歌を楽しんでいる姿はきっと外から見ても魅力に思ってもらえていると思います。

神戸 歌は私も一番の強みだと思います、でもそれ以外の切り口から魅力を語るとすると、みんなめっちゃいい子というのもありますね。これまでたくさんの人に出会ってきて、もちろん尊敬すべき人はいたんですが、このメンバーはその中でも特別なんです。

価値観や倫理観がすごい合っていますし、一人一人が目的意識もしっかり持っていて、立派だなって感じることが普段でもたくさんあります。

その上でそれぞれが真剣にユニットのことを考えていて、どんな仕事にも全力で取り組んでいる。こんなに人間性を尊重できる人たちはいませんね。

──倫理観が共通していることはいいチームの要素だと思います。その上でお互いをリスペクトしあえているのは素敵ですね。

岩淵 個性が強いというのにも繋がるんですが、私は色んな表情があることが魅力だと思っています。

私たちは一人ずつ違った個性や特技を持っていますが、それが一つだけじゃないので、6人のユニットですけどそれ以上の多彩な表情を見せられるんです。

一人一人は違いますが決してぶつかりあうことはなくて、ひとつになったらそれぞれを活かしながらもっと強く輝けることは大きな魅力なんじゃないでしょうか。

飯野 みんながみんなのことを大好きなのはやっぱり一番の強みですね。

たとえばそれぞれ個人でのお仕事があったりすると、妬んだりせずにしっかり応援するんですよ。

誰かがゲームに出たりしたらみんなでインストールしてガチャ引きますし(笑)、ゆっきーが別のユニットでのリリースイベントに出演した時は普通に観客としてみんなで行きました。

私が舞台に出たときもみんなチケット買ってまで観にきてくれたんですが、(スタッフさんに)他のユニットじゃそんなことあり得ないよって言われて、すごい誇らしかったんです。

もちろんそれは当たり前だとは思っていません。私たちはそれぞれが努力していて、同じだけ努力しているメンバーを間近で見ているので、まずお互いがお互いの大ファンになっているんですよね。

それは愛着でもありますし、負けないぞって気持ちでもあって、そうしてお互いを高め合える関係性って素敵ですし、ファンの皆さんにもより良い私たちを見せることに繋がっていると思います。 ──その魅力は、今回のインタビューでとても伝わってきました。待望の1stアルバムのリリースに3周年ライブと大きなイベントが続きますが、活動を広げていく中でこれからやっていきたいことはありますか?

神戸 いずれはツアーをやりたいですね。地方出身者が多いので、凱旋公演したいというのはよくみんなで言っているんです。

飯野 私はソロコレクションを出したいです。ライブではカバーでソロを歌ったりもするんですが、オリジナルでもソロ曲を一杯出して、6枚組のソロアルバムを出せたら最高ですね。

鈴木 ランティス祭りは生バンドとの出演になるのですが、私たちの音楽としての良さを知ってもらうために生バンドを入れてのライブをもっとしたいです。

片平 今回のアルバムでは作詞ができたので、今度は曲作り合宿とかしてみたいですね。

岩淵 私は野外でライブしてみたいです。私たちの音楽はきっと野外でも映えると思うので。

田中 私はなんといってもずっとみんなで歌い続けたいですね。

飯野 ユニットとしては私たちはアニソンアーティストなので、アニソンタイアップをいっぱい歌ってランティスのアーティストですって誰もに認められるようなグループになりたいです。

神戸 ランティスといえばNOW ON AIRだよね!みたいな!

飯野 それはまだまだ言えないですが(笑)。もっと多くの人に歌を届けられるようにみんなで歌い続けていきます!

イベント情報

NOW ON AIR「3周年記念 1st‘FULL LIVE’」

日時 2019年8月4日(日)16:30開場/17:00開演
場所 吉祥寺 CLUB SEATA
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