舞台は2020年、雄大な山々に向かい、これから始まる7日間に期待に胸をふくらませる少年少女6人が描かれている。
作家・宗田理さんの小説『ぼくらの七日間戦争』を原作に、宮沢りえさん主演で公開された実写映画から31年。
その後も幅広い世代の青春を彩ってきた群像劇が、劇場アニメとして再びスクリーンに帰ってくる。
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監督は本作がデビュー作となる村野佑太
アニメ『ぼくらの7日間戦争』は、高校生の少年少女による大人への抵抗と、大人へと成長するはじまりを描く物語。主人公・鈴原守が、思いを寄せる幼なじみ・千代野綾が親の都合で引っ越しを迫られるなか、彼のとった行動がきっかけとなり物語が動きはじめる。 監督をつとめるのは、『ドリフェス!』や『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』などを手がけ、本作が映画監督デビューとなる村野佑太さん。
脚本は大河内一楼さん、キャラクター原案はけーしんさん、キャラクターデザインは清水洋さんが手がけ、アニメ制作は「忍たま乱太郎」シリーズで知られる亜細亜堂が担当する。 また、特報の編集は映画『君の名は。』の予告編やDAOKOさんと米津玄師さんのコラボ曲『打上花火』のMVを手がけた10GAUGEによるもの。
そして、「ぼくら」シリーズ原作の宗田さんと監督の村野さんから、映画化にあたってのコメントも寄せられている。
原作者・宗田理さんコメント
子どもたちが常に抱いているいたずら心や冒険心、悪い大人への挑戦を子どもの視点から描こうと思ったのがきっかけでこの物語は生まれました。
今もこのテーマを変えることなく、シリーズの新作を書き続けていますが、これが子どもの本心をついているから、いつになっても子どもたちの心をとらえて読み続けられているのではないかと思います。
これは作者にとってこの上ない喜びです。
今回、この作品が新しいストーリーのアニメ映画になります。
アニメ映画には小説とは違う感動と面白さがあります。
あの物語がどんなふうに表現され、みなさんをとりこにするのだろう。
それを想像すると、原作者としてもわくわくしてきます。
小説とは違う感動をぜひ劇場で体験してください。
村野佑太監督コメント
解放区より愛をこめて―
原作を読んで胸が一番高鳴った場面です。
今の子どもたちが必要としている解放区とはなんだろうか。
原作の発表された時代ほど大人は物分かりの悪い人間ばかりではないし、生まれた時から当たり前にあるネット環境は大人に内緒で冒険することを容易くさせました。
しかしどうやら、自分たちの自由な居場所を獲得しやすくなったと同時に、その居場所を守る為にはまた別の不自由さが生まれているみたいです。
今の子どもたちが巻き起こす、新しい7日間の冒険。
原作と、そしてかつての映画に精一杯の敬意を持って、新しい「ぼくら」の7日間戦争を紡いでいけたらと思います。
不朽の名作「ぼくら」シリーズの魅力
1985年に角川文庫から刊行された『ぼくらの七日間戦争』。理不尽な大人の言動に対して、主人公グループの少年少女たちが廃工場に立てこもって反抗するというのが主なストーリーライン。発売から3年後には、同作を原作にした実写映画が公開され人気を博した。ちなみにこの実写映画は、女優・宮沢りえさんのデビュー作にして初主演作となった。
1作目の『ぼくらの七日間戦争』の刊行以来、2019年現在に至るまで「ぼくら」シリーズは続刊中。シリーズ累計2000万部を突破し、今なお児童文学の金字塔として愛され続けている。
また、最新作となるシリーズ26弾『ぼくらの宝探し』も年3月に刊行されたばかり。シリーズを通して、子供ならではの大胆な行動や奮闘っぷりが、長きにわたり少年少女の心を踊らせる名作である。
半年後の映画公開を待ちながら、童心に戻って久しぶりに読み返してみるのも良さそうだ。
(c)2019 宗田理・KADOKAWA/ぼくらの7日間戦争製作委員会
少年少女たちの勇気と絆の物語
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