新進気鋭のミュージシャン・長谷川白紙(はせがわはくし)さんが、昨日4月23日、自身のツイキャスでミニライブを配信した。
このライブは、Twitterのフォロワー数1万人突破を記念して行なわれたもの。
「フォロワー1万人ありがとうございますキャス@寝床」と題して、定刻通り22時過ぎに開始された。
長谷川さんは普段より雑談系のツイキャスを配信しており、この日もいつものようにコメント欄のリスナーと会話する形で、和やかな雰囲気で雑談からスタート。
ミニライブと銘打っているが、リスナーに気負いさせない長谷川さんの穏やかで可愛らしい持ち味が雑談の中で炸裂。1曲演奏が終わるごとに、なぞなぞやお茶をカップに注ぐ音などを聞かせながら、現在の部屋の状況などを語る。またライブハウスでもらったというDEAN&DELUCAの飴の美味さをレビューしながら、缶の中で飴が動く音をみんなに聞かせるなど、緩やかに進行したミニライブだった。長谷川白紙 - 草木
10代である2016年頃からSoundCloudといったインターネットのプラットフォーム上で作品を発表し、そのクオリティの高さと早熟した才能でSNSを中心に大きな話題を呼ぶ。
20歳を目前に控えた2018年12月、ULTRA-VYBEレーベルより『草木萌動』で待望のCDデビューを果たし、各方面から高い評価を集めている。んoon - Freeway【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
原曲はハープ、ベース、キーボードからなる編成だが、今回長谷川さんはキーボード(エレピ)ひとつで弾き語った。
弾き語りという最小限の音数ながらも、エレピの繊細な音色をバックに響き渡る美しい発声と透き通る声色が、リスナーを彼の世界に一気に引き込む一曲だった。
私たちは「弾き語り」という中で長谷川白紙の音楽の輪郭を発見する。
「ブレイクコアをやろうと思って作った」という楽曲「毒」は、長谷川白紙がどんな音を、どんなリズム、強さで奏でていて、その中でどんな音の区切り方で歌を乗せているのかが分かる、静かな感動があった。流れるような「言葉」の洪水と、艶やかな息遣い、声色の美しい転調。シンプルになればなるほど、その凄さに圧倒される。
ライブでも時おり、自身の好きなアーティストの楽曲カバーを披露する長谷川さんだが、その都度生まれ変わる楽曲と繊細な解釈にドキッとする。そして、臆することなく他アーティストにリスペクトを表明する音楽的姿勢も、私たちリスナーを虜にする。SAKANAMON「ミュージックプランクトン」
最後を締めくくる曲には、高校生の頃に初めて出演したMaltine Records主催の「MALTINE SEED STAGE 01」のライブぶりに披露するという楽曲「煙」を披露。中学2年生の頃に作ったという本楽曲は、現在の散文的な歌詞よりも、どこかストレートで思春期特有の熱を帯びている。
長谷川白紙 - MALTINE SEED STAGE 01
しかし弾き語りを聴くと、彼がひどく繊細に音を取り扱い、曲を構築していることがわかる。そこに彼の素晴らしいボーカルと、日本語詩への実直さが加わる。それは一言で言うと、とても「美しい」のだ。
その長谷川白紙の本質が、私たちのリアリティをともなった日々の生活とリンクし、「泣きそう」という感情に行き着く。それが気持ちいい。
配信された約1時間半の間、私たちは映像の見えないはずの向こう側に広がる美しい音楽を感じるために、精一杯目と耳を凝らした。そして、それに応えてくれるのが長谷川白紙という音楽家だと、また気付かされた。
「フォロワー10000人ありがとうございます。おやすみなさい。」という優しい声色とともにライブは静かに終了した。
それにともない、4月30日(火)に渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで行なわれる、姫乃たまさんの10周年記念公演のキーボード・コーラスとしてゲスト出演が決まっていることを発表した。
このライブは、Twitterのフォロワー数1万人突破を記念して行なわれたもの。
「フォロワー1万人ありがとうございますキャス@寝床」と題して、定刻通り22時過ぎに開始された。
長谷川白紙の穏やかな雑談の魅力
「今日は部屋が汚くて絶対に見せたくない」ということで、映像はなく、音声のみの配信となった。長谷川さんは普段より雑談系のツイキャスを配信しており、この日もいつものようにコメント欄のリスナーと会話する形で、和やかな雰囲気で雑談からスタート。
ミニライブと銘打っているが、リスナーに気負いさせない長谷川さんの穏やかで可愛らしい持ち味が雑談の中で炸裂。1曲演奏が終わるごとに、なぞなぞやお茶をカップに注ぐ音などを聞かせながら、現在の部屋の状況などを語る。またライブハウスでもらったというDEAN&DELUCAの飴の美味さをレビューしながら、缶の中で飴が動く音をみんなに聞かせるなど、緩やかに進行したミニライブだった。
現役音大生シンガーソングライター長谷川白紙
長谷川白紙さんは1998年生まれ、現役音大生の現在20歳。20歳を目前に控えた2018年12月、ULTRA-VYBEレーベルより『草木萌動』で待望のCDデビューを果たし、各方面から高い評価を集めている。
「んoon」のカバーを披露
唐突な「歌いますか」という一言から、長谷川さんの大好きなバンド「んoon(ふーん)」の「Freeway」をカバー。弾き語りという最小限の音数ながらも、エレピの繊細な音色をバックに響き渡る美しい発声と透き通る声色が、リスナーを彼の世界に一気に引き込む一曲だった。
デビューCD『草木萌動』より「草木」「毒」
その後、昨年12月に発売されたデビューCD『草木萌動』より「草木」と「毒」の2曲を披露。 CD音源での「音の洪水」のように音数が迫ってくる長谷川さんの楽曲の印象とは違い、エレピひとつで弾き語る音には揺らぎがあり、ただただ繊細で優しい。彼が綴る歌詞の詩的な世界に輪郭を与え、クリアな言葉となって耳に届けてくれる。私たちは「弾き語り」という中で長谷川白紙の音楽の輪郭を発見する。
「ブレイクコアをやろうと思って作った」という楽曲「毒」は、長谷川白紙がどんな音を、どんなリズム、強さで奏でていて、その中でどんな音の区切り方で歌を乗せているのかが分かる、静かな感動があった。流れるような「言葉」の洪水と、艶やかな息遣い、声色の美しい転調。シンプルになればなるほど、その凄さに圧倒される。
高校生ぶりに披露する楽曲も披露
CDデビューをする前に配信EPという形でネットレーベル・Maltine Recordsからリリースした『アイフォーン・シックス・プラス』より、アレンジを変えて「横顔S」を披露。 中学生の頃からずっと聴いていて大好きだと言う、SAKANAMONの「ミュージックプランクトン」もカバーした。ライブでも時おり、自身の好きなアーティストの楽曲カバーを披露する長谷川さんだが、その都度生まれ変わる楽曲と繊細な解釈にドキッとする。そして、臆することなく他アーティストにリスペクトを表明する音楽的姿勢も、私たちリスナーを虜にする。
長谷川白紙の美しさ
長谷川白紙の音源を聴くと、トラックの音数や繰り出される和音・転調の数々に圧倒されるばかり。もしかすると、彼の音楽的な輪郭を最初は掴めないかもしれない。しかし弾き語りを聴くと、彼がひどく繊細に音を取り扱い、曲を構築していることがわかる。そこに彼の素晴らしいボーカルと、日本語詩への実直さが加わる。それは一言で言うと、とても「美しい」のだ。
その長谷川白紙の本質が、私たちのリアリティをともなった日々の生活とリンクし、「泣きそう」という感情に行き着く。それが気持ちいい。
配信された約1時間半の間、私たちは映像の見えないはずの向こう側に広がる美しい音楽を感じるために、精一杯目と耳を凝らした。そして、それに応えてくれるのが長谷川白紙という音楽家だと、また気付かされた。
「フォロワー10000人ありがとうございます。おやすみなさい。」という優しい声色とともにライブは静かに終了した。
アイドル 姫乃たまのライブにゲスト出演も決定
アイドルでライターの姫乃たまさんの4月24日(水)発売のアルバム『パノラマ街道まっしぐら』収録の楽曲「いつくしい日々」で作詞・作曲を担当している。現代音楽家オリヴィエ・メシアン作曲技法を取り入れて作ったものだという。それにともない、4月30日(火)に渋谷区文化総合センター大和田さくらホールで行なわれる、姫乃たまさんの10周年記念公演のキーボード・コーラスとしてゲスト出演が決まっていることを発表した。
長谷川白紙の輪郭
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