若き才能 長谷川白紙CDデビューまで1カ月 寝床ライブ放送で語ったこと

若き才能 長谷川白紙CDデビューまで1カ月 寝床ライブ放送で語ったこと
若き才能 長谷川白紙CDデビューまで1カ月 寝床ライブ放送で語ったこと

長谷川白紙さん

POPなポイントを3行で

  • 19歳のシンガーソングライター・長谷川白紙
  • CDデビュー1か月前にYouTube Liveを配信
  • 筆者が「彼を応援する」と誓った理由
現役音大生19歳のシンガーソングライター・長谷川白紙さんが12月19日(水)、待望のCDデビューを果たす。 CD発売を1カ月後に控えた11月18日の夜、彼は「新曲発表会@寝床」と題し、YouTube Liveにて弾き語り生放送が配信された。

長谷川白紙という才能に出会った衝撃

“長谷川白紙”というとてつもない才能を持った若者が見たくて、私は当日この生放送を楽しみにしていた。Sound Cloudにアップされている楽曲を聴いたとき、自分の目の奥が輝いたのがわかり、鳥肌が止まらなくなったのを覚えている。 絶え間ない打ち込みと怒涛に鳴らされるシンセサイザーの影響で、一聴すると無機なエレクトリックにも聴こえるが、そのサウンドはどこかポップで人間味があった。

開始予定直前の本人のTwitterでは「バカだからお風呂入ったら体が完璧に寝るモードになってる!寝たい!」や「ちょっと待って化粧水とか塗るわ!」という余裕とも緊張とも取れるつぶやきが投稿された。

放送直前に明かされたYouTube Live先にはすでに100人以上が待機しており、コメント欄では「化粧水まだ塗ってるのか」「米津玄師くらいに売れて欲しい」という期待の声で溢れていた。

誓う、私は長谷川白紙を応援する

機材トラブルを乗り超え、30分遅れでスウェット姿の長谷川白紙さんが登場。デビューCDの『草木萌動』(そうもくほうどう)という言葉に合わせてお気に入りの流木を視聴者に見せたり、スウェットに穴が空いている理由を語ったり。

自分のデビューCDよりもジョージ朝倉の「ダンス・ダンス・ダンスール」をオススメしたり、突然トイレに立ったりと、そのマイペースで物腰柔らかな人間的魅力を振りまいていた。落ち着くと言ってキーボードで和音を柔らかく奏で、自分を「わたし」と指すところに特に魅力を感じた。

1. 1stEP『アイフォーン・シックス・プラス EP』より「横顔S」

長谷川さんの指が動くと鍵盤の音が鳴るように、唐突に引き語りが始まった。

自宅からの配信ということで、少し抑え気味の歌声や、画面の端に映る本棚、溢れるキーボードの音、意味を感じ取りにくい散文詩調の歌詞さえも、いつもより、よりパーソナルなものに感じた。

2. デビューアルバム『草木萌動』より「毒」

12月19日(水)に発売されるデビューCD『草木萌動』

彼が話の中で「落ち着く和音がある」と言ったように、怒涛のように奏でられるキーボードの音色もどこか懐かしい。

そして、どうして言葉がこんなに一音一音と一体化しているのだろうと思えるポロポロとした音の散文詩は、彼の柔らかく中性的な歌声から溢れ出ていた。とにかく彼が奏でる音は美しかった。

電波トラブルもあり、画面が灰色のノイズをただただ映し出している時間もあったが、それがなぜか楽曲に合っており、私たちはその何も見えないはずの画面の奥を見入った。

やはり電波の問題で「毒」の途中で放送は終わってしまったが、とても素晴らしい時間だった。そして彼は最後に「みんな愛してる」と言った。

3. デビューアルバム『草木萌動』より「草木」

その後、ツイートキャスティングに移動して、先ほど丸々放送で切れてしまった「草木」を披露。ただただ美しかった。

私の扱う言葉がバカになったように何も言えなくなるほど、ただただ美しく、歳を取るにつれて狭くなっていく音楽への興味の中で、私は彼を応援したいと純粋に思った。

そして最後に長谷川白紙さんは「前作のEPは自分の皮膚が鏡になったような、自分と対峙した作品だったけれど、今回の作品は自分の中にあるものがなんなのかという、体の一部を切り取ったような大事な作品」だと繰り返し言った。

2018年12月19日(月)長谷川白紙CDデビュー。ここに誓う、私は彼を応援します。

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