高橋留美子が「漫画のカンヌ」グランプリ 「慣例を超えた最初の人物」

POPなポイントを3行で

  • 高橋留美子が「第46回アングレーム国際漫画祭」でグランプリ受賞
  • 大友克洋以来となる日本人二人目の快挙
  • 世界で評価される、高橋留美子の作風とは
らんま1/2』『うる星やつら』『犬夜叉』などで知られる漫画家の高橋留美子さんが、フランスで行われている第46回アングレーム国際漫画祭でグランプリを受賞した。

これまで、同漫画祭では、当時日本人初として水木しげるさんの最優秀作品賞(2007年/『のんのんばあとオレ』)受賞はじめ、浦沢直樹(2004年/『20世紀少年』/最優秀長編賞)さん、鳥山明(2013年/40周年記念特別賞)さんなど、多くの日本人作家が評価されてきたが、グランプリは『AKIRA』などで有名な大友克洋さん以来2人目となる。

世界で評価される、高橋留美子の作風とは

漫画界の前線を長く走り続けている高橋留美子さんは、『タッチ』『H2』などのあだち充さんと並び、『週刊少年サンデー』を支え続けた看板作家だ。高橋さんのラブコメディを中心とした作風は、国内のみならず、世界的にも評価を受けている。 2017年には、単行本の全世界累計発行部数が2億冊を突破。さらに2018年には、米国のコミック業界が過去一年間で特に優れた業績を残した作品・アーティストを顕彰する「The 2018 Will Eisner Comic Industry Awards」(アイズナー賞)で「コミックの殿堂(The Comic Industry’s Hall of Fame)」の一人に選ばれる。

アングレーム国際漫画祭の主催者は、高橋さんの作風について、少女漫画のロマンチックな物語のフォーマットを使わず、少年漫画のジャンルを取り入れた「漫画の慣例を超えた最初の人物」であるとしている。 また、違いを受け入れない私たちの社会(日本では「出る杭は打たれる」という言葉で知られています)で、彼女はアウトサイダーや変人を前面に押し出し、彼らにもチャンスがあることを示そうとし続けたと評価。

日本社会での彼女の疑問をユーモアに変えた作品はコメディーと見せかけて、極めて進歩主義的だとコメントしている。

同賞の受賞を受け、少年サンデー編集部もお祝いのコメントを寄せている。 昨年末には、今春より新連載を予定していることも明らかとなった高橋留美子先生。次は我々にどのような作品を届けてくれるのか。楽しみに春を待とう。

ほんとはマンガだけ読んでいたいよな。この世界

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