任天堂が世界に誇る「スーパーマリオ」のアニメ映画が、ハリウッドで2022年の公開を目指して企画中だと米Varietyが報じた。制作は『ミニオンズ』などで知られるイルミネーション・エンターテインメントが手がける。
2月の段階でイルミネーションと任天堂は、アニメ映画の企画開発をスタートしたと共同で発表していが、公開時期に関する報道は初。
プロデューサーはイルミネーションのクリス・メレダンドリ(Chris Meledandri)さんと任天堂代表取締役フェローの宮本茂さんがつとめ、ユニバーサル・ピクチャーズの配給が明らかになっていた(外部リンク)。
後者はとくに、マリオ役で主演したボブ・ホスキンスさんが、自身の出演作の中で「最悪の作品」と振り返ったことでも有名だ。 本作のプロデューサー・メレダンドリさんはVarietyに対して、「最初の(ハリウッド)映画がうまくいかなかった点が気に入っている」と述べ、「素晴らしかった映画の別バージョンをつくるよりも、よりエキサイティングな仕事」と意欲を語っている。
続けて『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』がうまくいかなかった理由として、「映画のスタッフがゲーム開発者を参加させなかったから」と分析。進行中のアニメ映画では、「スーパーマリオ」を生み出した宮本さんと緊密に連携しており、宮本さんは映画の制作に集中しているという。
メレダンドリさんはさらに「ハリウッドには、原作者よりも自分たちの方が作品をよくわかっている、と信じてきた歴史があり、自分もかつてそういった間違いを犯したことがある」と自身の反省も語った( 「スーパーマリオ」の映画といえば、1986年に公開されたアニメ映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』や1993年公開のハリウッド映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』がある。外部リンク)。
1993年公開『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』の画像をもっと見る
前者は2004年公開の『ゴジラ FINAL WARS』に「ジラ」として登場するもゴジラに撃退され、その際に登場人物のひとりに「やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな」と言われたのも印象的だった。
残念ながら「これじゃない感」が大きかった代表的な作品としては、ローランド・エメリッヒ版の『GODZILLA』(1998年)や、鳥山明さんの『ドラゴンボール』を原作にした『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年)が挙げられるだろう。
最近のハリウッドでは、『カウボーイビバップ』や『ONE PIECE』の実写TVドラマ化( 後者『DRAGONBALL EVOLUTION』は映画公開のタイミングから批判が寄せられたほか、公開時のトレーラーで流れた鳥山明さんのコメントも話題を呼んだ。 関連記事)、『ロックマン』や『進撃の巨人』の実写映画化などが発表されている。
メレダンドリさんのコメントからは、アニメ映画「スーパーマリオ」はおおいに期待できそうな気がしている。個人的にも大好きな『ミニオンズ』のイルミネーションが制作するので、楽しみにしたいところだ。
2月の段階でイルミネーションと任天堂は、アニメ映画の企画開発をスタートしたと共同で発表していが、公開時期に関する報道は初。
プロデューサーはイルミネーションのクリス・メレダンドリ(Chris Meledandri)さんと任天堂代表取締役フェローの宮本茂さんがつとめ、ユニバーサル・ピクチャーズの配給が明らかになっていた(外部リンク)。
出演者に酷評された最初のハリウッド版「マリオ」
後者はとくに、マリオ役で主演したボブ・ホスキンスさんが、自身の出演作の中で「最悪の作品」と振り返ったことでも有名だ。 本作のプロデューサー・メレダンドリさんはVarietyに対して、「最初の(ハリウッド)映画がうまくいかなかった点が気に入っている」と述べ、「素晴らしかった映画の別バージョンをつくるよりも、よりエキサイティングな仕事」と意欲を語っている。
続けて『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』がうまくいかなかった理由として、「映画のスタッフがゲーム開発者を参加させなかったから」と分析。進行中のアニメ映画では、「スーパーマリオ」を生み出した宮本さんと緊密に連携しており、宮本さんは映画の制作に集中しているという。
メレダンドリさんはさらに「ハリウッドには、原作者よりも自分たちの方が作品をよくわかっている、と信じてきた歴史があり、自分もかつてそういった間違いを犯したことがある」と自身の反省も語った( 「スーパーマリオ」の映画といえば、1986年に公開されたアニメ映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』や1993年公開のハリウッド映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』がある。外部リンク)。
1993年公開『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』の画像をもっと見る
ハリウッド実写化の難しさを物語る2作品
日本で生まれた漫画やアニメ、ゲームといった作品のハリウッドでの映画化は、実現したものとそうでないものも含めて、これまでにも多くの議論を呼んできた。前者は2004年公開の『ゴジラ FINAL WARS』に「ジラ」として登場するもゴジラに撃退され、その際に登場人物のひとりに「やっぱりマグロ食ってるようなのはダメだな」と言われたのも印象的だった。
残念ながら「これじゃない感」が大きかった代表的な作品としては、ローランド・エメリッヒ版の『GODZILLA』(1998年)や、鳥山明さんの『ドラゴンボール』を原作にした『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年)が挙げられるだろう。
さらにアニメ映画『ドラゴンボールZ 神と神』(2013年)のパンフレットのコメントでは「『たぶんダメだろうな』と予想していたら本当にだめだった」と振り返っている。脚本やキャラクター造りは原作者としては「え?」って感じはありますが、監督さんや俳優の皆さん、スタッフなど、現場は超優秀な人達ばかりです。ボクやファンの皆さんは別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれません。もしかしたら現場のパワーで大傑作になっているかもしれませんよ!
最近のハリウッドでは、『カウボーイビバップ』や『ONE PIECE』の実写TVドラマ化( 後者『DRAGONBALL EVOLUTION』は映画公開のタイミングから批判が寄せられたほか、公開時のトレーラーで流れた鳥山明さんのコメントも話題を呼んだ。 関連記事)、『ロックマン』や『進撃の巨人』の実写映画化などが発表されている。
メレダンドリさんのコメントからは、アニメ映画「スーパーマリオ」はおおいに期待できそうな気がしている。個人的にも大好きな『ミニオンズ』のイルミネーションが制作するので、楽しみにしたいところだ。
あの実写化どうなった? と言われないように
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1件のコメント
キャベツこうべ
実写映画見直すぞ!