尾田栄一郎さんによる人気漫画『ONE PIECE』が、ハリウッドで実写ドラマ化される。
制作するのは、海外ドラマ『プリンズン・ブレイク』で知られるプロデューサー、マーティ・アデルスタインさん率いるTomorrow Studiosだ。
時期やキャスト、国内放送の有無など、現時点で詳細は未定。ただ、「ファンを絶対に裏切らない」という、尾田さんの条件をクリアした上での決定だという。
発表時に公開された尾田さん直筆メッセージによれば、「実写映画化の話はいくつもあった」としつつ、「実写化に踏み出そうと決めたのは約3年前、紆余曲折あり、良いパートナーに出会い、ちょうど20周年を迎える今日、その製作発表に至ったのは実は偶然であり、とても嬉しく思います。」と経緯を説明した。
一方、すでに舞台化や歌舞伎で上演されているとはいえ、ファンの不安は実写化につきもの。それに対し「どうか期待の声をください。そして、胸を踊らせ、続報をお待ちください。お楽しみに!!」と気づかいながら締めくくった。
期待と不安が寄せられる実写ドラマ。制作するTomorrow Studiosは、今年6月に発表された、アニメ『カウボーイビバップ』の実写TVシリーズを手がけるスタジオ。 同社のマーティ・アデルスタインさんによれば、『ONE PIECE』の実写ドラマは、「TVシリーズ史上、最も制作費が高い作品になる」という。
現在、20周年記念した20大キャンペーンを展開中。『週刊少年ジャンプ』編集長の中野博之さん、お笑い芸人・横澤夏子さんが参加した記者発表会では、実写TVドラマに加え、3つの新情報が明らかにされた。
まずは『週刊少年ジャンプ』に初めて掲載された日(1997年7月22日)を記念して、7月22日を「ONE PIECEの日」に制定。 日本記念日協会によって制定された正式な記念日に、中野さんは「かたちに残るものなのでうれしい。記念日であり始まりの日。 今回もこの日をスタートとして、いろいろな企画をやっていきたい」と意気込む。横澤さんは「今後祝日になったらいい!」と期待をにじませた。
もうひとつは、集英社が発行する女性ファッション誌『Seventeen』『non-no』をはじめ、文芸誌『小説すばる』やコミック誌『りぼん』など全28誌の表紙をジャック。ルフィや麦わらの一味が登場する。
過去にも、2009年に映画公開を記念して『MEN'S NON-NO』の表紙にルフィが登場。2011年には、コミックスの累計発行部数2億冊突破を記念して、集英社の全雑誌の表紙をジャックしている。
3つ目は、秋からスタートする京都とのコラボレーション。「ONE PIECE 20th × KYOTO 京都麦わら道中記〜もうひとつのワノ国〜」と題したキャンペーンだ。
今後、作品内最大のターニングポイントになりうるワノ国が、2017年10月7日(土)から22日(日)まで、京都の各所に出現。キャラクターと京都の人々、歴史とが絡み合う体験型イベントになるという。
2016年に話題になった、中国企業が実写映画化するという誤報も記憶に新しい。それ以外にも、ネット上では「もし実写化するなら?」と、たびたびキャストの選定が議論されており、それだけファンのこだわりが強い作品といえる。
とはいえ、国内外問わず、漫画の実写化は成功例が少ないのも事実。高い評価を得る作品がある一方で、むしろ「ネガティブな反応を興行の燃料にしているのでは?」と感じる作品も多い。
ハリウッド作品と聞いて、鳥山明さんの『ドラゴンボール』を実写映画化した『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年)を思い出した人は少なくないだろう。
しかしながら、今回は実写ドラマ。集英社は、「『ONE PIECE』の壮大な物語を映像にするためには、潤沢な制作予算や素晴らしいスタッフが参画する近年のハリウッド実写ドラマの隆盛を見て、ドラマシリーズが最適であると思います」とコメント。
中野さんからも、「オファーはずっとあった中で、僕らのハードルを超えて、今回の企画が成立した。金額的にも納得できる額。尾田先生も言うように、ファンを絶対に裏切らないクオリティを実現できるのがハリウッドだった」と、大きな期待を寄せている。
近年、ハリウッドドラマはアクションシーンだけでなく、物語としての評価も高めている。「日本の漫画原作でのドラマ化はほかに聞いたことがない」(中野さん)という、文字通り前例のないプロジェクトが実現するのも、『ONE PIECE』ならではだ。
原作者と集英社、双方が納得して期待する。スタジオは「すべてをかける」と力強く意気込む。それぞれから、こうした内容が発表されること自体、異例ともいえる『ONE PIECE』の実写ドラマ化には、国内外から注目が集まることは間違いない。
制作するのは、海外ドラマ『プリンズン・ブレイク』で知られるプロデューサー、マーティ・アデルスタインさん率いるTomorrow Studiosだ。
時期やキャスト、国内放送の有無など、現時点で詳細は未定。ただ、「ファンを絶対に裏切らない」という、尾田さんの条件をクリアした上での決定だという。
実写『カウボーイビバップ』のスタジオが制作
プロジェクトが明かされたのは、7月21日に行われた記者発表会。発表時に公開された尾田さん直筆メッセージによれば、「実写映画化の話はいくつもあった」としつつ、「実写化に踏み出そうと決めたのは約3年前、紆余曲折あり、良いパートナーに出会い、ちょうど20周年を迎える今日、その製作発表に至ったのは実は偶然であり、とても嬉しく思います。」と経緯を説明した。
一方、すでに舞台化や歌舞伎で上演されているとはいえ、ファンの不安は実写化につきもの。それに対し「どうか期待の声をください。そして、胸を踊らせ、続報をお待ちください。お楽しみに!!」と気づかいながら締めくくった。
期待と不安が寄せられる実写ドラマ。制作するTomorrow Studiosは、今年6月に発表された、アニメ『カウボーイビバップ』の実写TVシリーズを手がけるスタジオ。 同社のマーティ・アデルスタインさんによれば、『ONE PIECE』の実写ドラマは、「TVシリーズ史上、最も制作費が高い作品になる」という。
私は20年間にわたる『ONE PIECE』のファンです。今回、集英社と尾田氏がこのような大切な作品の実写ドラマ化を私たちTomorrow Studiosに託してくれたことを大変光栄に思います。
私の持っている全てをかけて、『ONE PIECE』のシリーズを絶対に成功させる意気込みです。本作品はTVシリーズ史上、最も制作費が高い作品になると思います。そして世界中からの注目度を考えると、このような規模の制作費を投じるべき価値があると考えています。 Tomorrow Studios・マーティ・アデルスタインさん
初掲載日が「ONE PIECE」記念日に決定
コミックスの発行部数は国内で3億5000万部以上、海外でも6600万部以上と、その記録はギネスに認定されている『ONE PIECE』。現在、20周年記念した20大キャンペーンを展開中。『週刊少年ジャンプ』編集長の中野博之さん、お笑い芸人・横澤夏子さんが参加した記者発表会では、実写TVドラマに加え、3つの新情報が明らかにされた。
まずは『週刊少年ジャンプ』に初めて掲載された日(1997年7月22日)を記念して、7月22日を「ONE PIECEの日」に制定。 日本記念日協会によって制定された正式な記念日に、中野さんは「かたちに残るものなのでうれしい。記念日であり始まりの日。 今回もこの日をスタートとして、いろいろな企画をやっていきたい」と意気込む。横澤さんは「今後祝日になったらいい!」と期待をにじませた。
もうひとつは、集英社が発行する女性ファッション誌『Seventeen』『non-no』をはじめ、文芸誌『小説すばる』やコミック誌『りぼん』など全28誌の表紙をジャック。ルフィや麦わらの一味が登場する。
過去にも、2009年に映画公開を記念して『MEN'S NON-NO』の表紙にルフィが登場。2011年には、コミックスの累計発行部数2億冊突破を記念して、集英社の全雑誌の表紙をジャックしている。
3つ目は、秋からスタートする京都とのコラボレーション。「ONE PIECE 20th × KYOTO 京都麦わら道中記〜もうひとつのワノ国〜」と題したキャンペーンだ。
今後、作品内最大のターニングポイントになりうるワノ国が、2017年10月7日(土)から22日(日)まで、京都の各所に出現。キャラクターと京都の人々、歴史とが絡み合う体験型イベントになるという。
「ファンを裏切らない」というハードルを超えたオファー
ファンにとっては待望であると同時に、期待や不安が入り混じる実写ドラマ化。「実写映画化の話はいくつもあった」(尾田さん)というように、世界的な人気作品となれば、実写化は将来的に予想される展開だ。2016年に話題になった、中国企業が実写映画化するという誤報も記憶に新しい。それ以外にも、ネット上では「もし実写化するなら?」と、たびたびキャストの選定が議論されており、それだけファンのこだわりが強い作品といえる。
とはいえ、国内外問わず、漫画の実写化は成功例が少ないのも事実。高い評価を得る作品がある一方で、むしろ「ネガティブな反応を興行の燃料にしているのでは?」と感じる作品も多い。
ハリウッド作品と聞いて、鳥山明さんの『ドラゴンボール』を実写映画化した『DRAGONBALL EVOLUTION』(2009年)を思い出した人は少なくないだろう。
しかしながら、今回は実写ドラマ。集英社は、「『ONE PIECE』の壮大な物語を映像にするためには、潤沢な制作予算や素晴らしいスタッフが参画する近年のハリウッド実写ドラマの隆盛を見て、ドラマシリーズが最適であると思います」とコメント。
中野さんからも、「オファーはずっとあった中で、僕らのハードルを超えて、今回の企画が成立した。金額的にも納得できる額。尾田先生も言うように、ファンを絶対に裏切らないクオリティを実現できるのがハリウッドだった」と、大きな期待を寄せている。
近年、ハリウッドドラマはアクションシーンだけでなく、物語としての評価も高めている。「日本の漫画原作でのドラマ化はほかに聞いたことがない」(中野さん)という、文字通り前例のないプロジェクトが実現するのも、『ONE PIECE』ならではだ。
原作者と集英社、双方が納得して期待する。スタジオは「すべてをかける」と力強く意気込む。それぞれから、こうした内容が発表されること自体、異例ともいえる『ONE PIECE』の実写ドラマ化には、国内外から注目が集まることは間違いない。
『ONE PIECE』20周年!『週刊少年ジャンプ』50周年!
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