脚本・演出は、演劇集団キャラメルボックスの成井豊さんが担当する。
繊細な描写が反響を呼んだ新たな野球漫画
2003年に連載がスタートした『おおきく振りかぶって』は、コミックスは累計1000万部以上を発行。 登場人物たちの繊細な描写が高く評価され、2007年と2010年にはTVアニメが放送されている。舞台化で脚本・演出を手がける成井さんは、1985年に演劇集団キャラメルボックスを旗揚げ。以来、270万人以上の観客を動員してきた。
成井さんによると、『おおきく振りかぶって』には、自身が多く手がけてきた舞台と同様、「弱者の物語」という共通点があるという。
舞台は『おおきく振りかぶって』は2018年2月、池袋・サンシャイン劇場にて上演予定。今まで様々な野球マンガを読んできましたが、この『おおきく振りかぶって』は全く新しいタイプだと思いました。
一言で言えば、「弱者の物語」。なんだかんだ言っても、野球マンガの主人公は大抵の場合、飛び抜けた精神力と身体能力の持ち主で、その強さゆえに勝利を重ねていく。
が、『おおきく振りかぶって』の主人公のピッチャー三橋は球速が遅く、気が小さい。
どこからどう見ても、弱者です。
が、その弱者が誠実に戦いに臨み、周囲の認識を覆していく。
特別な才能を持たない者にとって、これほど勇気の出る物語はありません。
考えてみると、僕が今まで書いてきた脚本の多くが、やはり「弱者の物語」だった。
だから、『おおきく振りかぶって』は僕の琴線に触れたのです。
だから、『おおきく振りかぶって』を自分の手で舞台化したい、と思ったのです。 成井豊(キャラメルボックス)
(C)ひぐちアサ/講談社
舞台化も続々
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