3分でわかる10代カルチャーのすべて! 中高生のSNS流行を網羅した動画

2分39秒に詰め込まれた26個のバズ

さて、みなさんはいくつ知っていただろうか? 

わからなかったらTwitterで検索すれば一発で出てくると思うのだが、数年間のバズの歴史を振り返るためにも、今回CMで紹介された26個のバズを全て解説していく。

各バズでの出演者も紹介しているので、気になったクリエイターは是非チェックしてみてほしい。

女子高生 -JK-

バズる要素として、第一に挙げられる「女子高生」。こちらは日清のCMと同様であり、女子高生という要素は長きにわたって、バズを生み出す要因として重宝されている。

メインヒロインとなるのは、ショートームーバーの「さきまる」(外部リンク)さん。ネタ系ショートムービーをMixChannelやVineを中心に投稿することで人気となっている。

SNOW

SNOW」とは、2016年大人気となったカメラアプリ。自撮りに特化したカメラで、顔に合わせて動くスタンプ、いわゆる顔認証スタンプが大流行だ。 顔認証スタンプアプリはSNOWの他にも多数リリースされており、代表格となるとSnapchatやMSQRD、egg等が挙げられる。

イヤホンガンガン伝言ゲーム -Ear Splitting Earphone Chinese Whisper Game-

イヤホンガンガン伝言ゲーム」とは、2016年8月ごろ、Twitterを中心に流行した遊び。その名の通り「イヤホンで大音量の音楽を流しながら伝言ゲームをする」というもの。大音量で音楽を流すことによって、人を挟む度に正解から外れていく様子が笑えると話題に。 CMに出演したのは、美少女4人組YouTuberユニット「ぴあステレオ」の元メンバーである「かす」(外部リンク)さんと、モデルやアイドル等幅広い活動を続けている「楠ろあ」(外部リンク)さん。

ぶりっ子の頂点 -The Top Of Goody Two-Shoes-

ぶりっこの頂点」とは、2015年3月ごろからVineやTwitterを中心に有名となったショートムービー。YouTuberユニット「スカイピース」の「テオくん」(外部リンク)さんによる、ぶりっ子をおもしろおかしく演じた動画がVineに投稿され、若年層の中で話題となった。 CMの中では、バズを生み出した本人である「テオくん」さんだけでなく、あるあるネタで人気となったYouTuberコンビ「Unヘルシーズ」(外部リンク)さん、ゆるい雰囲気のおもしろ系動画を投稿している現役女子高生Youtuber「ただのよしの」(外部リンク)さん、モノマネからおもしろ系動画しながらもLINELIVERとしても上位配信者である「きりたんぽ」(外部リンク)さん、女を捨てた変顔や特殊メイクを得意とする「いつか」(外部リンク)さんが出演している。

話題となったぶりっ子頂点ダンスをアレンジして踊りながらも、BGMの中に「かまって! かまって!」という音声を混ぜているところにも注目してほしい。

リレースタートドッキリ -Relay Start Surprise-

リレースタートドッキリ」とは、2013年9月にYouTubeにアップロードされた動画がきっかけとなり、中高生の間で話題となったドッキリ企画。リレーのスタート合図と同時に、まるでピストルで撃たれたかのように倒れこむという企画で、体育祭で行う様子が多く投稿されている。
映像の中では、関西を中心に活動するYouTuberユニット「禁断ボーイズ」(外部リンク)が選手役、ニコニコ動画で人気となった踊り手の「ぶんけい」(外部リンク)さんが、スターター役として出演している。

プレゼントアルバム -Present Album-

プレゼントアルバムとは、中高生の間でプレゼントとして定番となっている手づくりアルバム。スケッチブックや台紙などに写真の切り抜きやマスキングテープ・シールを貼り付けてデコることでオリジナリティやセンスが発揮される。

ここ数年のうちに、動画を使用してのアルバムづくりや、最後のページにディズニーペアチケットを入れてサプライズプレゼントとする手法などが流行した。

CMでは、理想のカップルと話題の「あさこな」(外部リンク)カップルの、等身大でリアリティーのある投稿で人気の「こなん」さんと「ゆうすけ」さんが出演している。

スク水ポリス -School Swimsuit Police-

スク水ポリス」とは、禁断ボーイズのリーダー「いっくん」さんの持ちネタの一つ。スク水刑事(デカ)とも呼ばれる。日本の秩序を保つために生まれ、迷惑をかける人への注意喚起を行っている。
禁断ボーイズの活動拠点でもある大阪で、信号無視を取り締まった動画は、YouTubeの再生回数が276万回を超えている。

アクロバット自転車 -Acrobatic Bicycle-

アクロバット自転車とは、高い塀から飛び降りたり、タイヤの幅ギリギリの手すりの上を走ったり、左右に一人ずつペダルを漕ぐ等、自転車で行うアクロバティックなパフォーマンス。

当シーンでは、様々なシチュエーションでトレンドを斜めの視点で描くシュール系ショートムーバーである「ねぎりょー。」(外部リンク)さんが出演。本人の人気ショートムービーである、「ようかい体操を本当に道路の真ん中で踊ってみた。」を彷彿させる見事な体の張りっぷりが見られる。

アイスバケツチャレンジ -Ice Bucket Challenge-

これは知っている方も多いのではないでしょうか?

アイスバケツチャレンジとは、難病の1種である「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」啓発のためのチャリティー運動。指名された人は、バケツに入った氷水を頭からかぶるか、アメリカALS協会に寄付をするか、または両方を選択するというもの。

2014年にアメリカ合衆国で始まり、Facebookを中心にSNSで拡散されることにより社会現象化していった。

CMには、元自衛隊仮面YouTuber「ラファエル」(外部リンク)さんが出演。見事なアイスバケツチャレンジを披露している。

フリースタイルラップバトル -Freestyle Rap Battle-

フリースタイルラップバトルとは、即興ラップで口喧嘩するというバトル。TV番組「フリースタイルダンジョン」をきっかけに、2016年、空前絶後のブームを巻き起こしたことにより、日常生活でラップが飛び交う光景も見かけるようになった。

アテレコやラップ等幅広いネタを投稿する元祖ショートムーバー「もち」(外部リンク)さんと、シュール系や、リズムネタでの動画投稿で人気のいじられキャラ「フレント」(外部リンク)さんが出演している。

サランラップドッキリ -Saran Wrap Surprise-

フリースタイルラップに続き、もちさんと、フレントさんが行うのがサランラップドッキリ

部屋や教室のドアにサランラップを設置し、入室しようとした瞬間に顔面にラップが張り付くというドッキリ企画。鼻が痛いという噂もある。

椅子引きドッキリ -Chair Pull-Out Surprise

椅子引きドッキリとは、座っている人の椅子を引っ張るという単純なドッキリ企画かと思いきや、一人目に椅子を引かれる人は仕掛け人の一人で、隣で笑って座っている人に容赦なく椅子を引くドッキリ企画。危険なので真似しない方がいい。

CMでは、「非リア」「厨二病」シリーズで人気の「MARIMO。」(外部リンク)さん、アフレコや体を張ったネタでおもしろ動画を投稿する「あおやぎ」(外部リンク)さん、ギターを使って様々な楽曲をカバーする「林さん」(外部リンク)さんが出演している。

マッキーフラッシュ -Mckee Flash-

マッキーフラッシュとは、黒のマッキーペンを肌に塗り、スマホのフラッシュをあてるとチクっとした痛みが発生するという2016年7月に話題となった事実。

黒は光を吸収しやすいため、光が黒い部分に集中してエネルギー熱となって痛みが伴うということ。火傷の恐れもあり、こちらも真似はしない方が良い。

トレンドを利用したネタ動画で人気の「さーちゃん」(外部リンク)さんが、マッキーフラッシュ実験者として出演している。

ペットボトル手のひらダンス -Plastic Bottle Palm Dance-

ペットボトル手のひらダンス -Plastic Bottle Palm Dance-

ペットボトル手のひらダンスとは、メインリズムに合わせて机を叩き、リズムを崩さないようにペットボトルを回転させ、次のメンバーにパスをしていくという、MixChannelで人気となった動画。 動画には、80年代のバブルを彷彿させるファッションリーダー「あっこ」(外部リンク)さん、パラパラ漫画動画やダンス動画で人気の「さえこびと」(外部リンク)さん、そして、昨年末に消防士になるためにSNSを引退した「みやつか」(外部リンク)さんが出演している。

それ全然わかんない -Forget-

それ全然わかんないとは、2015年2月ごろに話題となった高校生3人組YouTuberユニット「Underbair」によるリズムネタ動画。「それ全然わかんない 意味が伝達してこない 君が僕の隣にいないこと I can't youget you」というだけの動画だが、不思議と一度聞いたら耳から離れず、多くの中高生が「#それ全然わかんない」動画を投稿した。

ぶりっ子の頂点でも踊っていた、「ただのよしの」さんと、「きりたんぽ」さんが出演している。

双子ダンス -Twins Dance-

双子ダンスとは、10秒動画コミュニティMixChannelで生まれ、爆発的ブームに。二人組で一緒に上半身を撮影して双子のように踊るダンスのこと。自撮り文化の延長線上にあるため、全身で踊ることなく、上半身のみ映るように撮影することが一般的である。

当シーンでは、双子ダンスの代表格ともいえる「りかりこ」(外部リンク)さんが出演し、2016年秋人気となったドラマ「逃げるは恥だが役には立つ」のED、星野源さんの「恋」ダンスを踊っているのではないかと推測している。

10回ゲーム -Ten Times Game-

10回ゲームとは、指定されたフレーズやものの名前を10回言って、言い終わった後にクイズを出して答えるというゲーム。

10回ゲーム自体は遥か昔から知られているゲームではあるが、ここ数年では、カップル間で10回ゲームを行う動画が微笑ましいということで、MixChanelでの人気ジャンルとなっていた

映像では、音声入りの楽曲に対して歌っているように見せる、リップシンク動画で人気となった中学生「ねお」(外部リンク)さんと、前述の「かす」さんが出演している。

チャーリーゲーム -Charlie Game-

チャーリーゲームとは、チャーリーという悪霊を呼び寄せて質問をぶつけるというゲーム。かつての「こっくりさん」に続く心霊要素のあるゲームで、白い紙と鉛筆を使ってチャーリーを呼び出し質問に答えてもらうというものだ。

ちなみに、チャーリーとは、メキシコの神話にテスカトリポカという創造神が「カルリートス」と呼ばれるようになり、カルリートスは、スペイン語でチャーリーと発音することに由来するとされている。

出演は、あるあるネタや実験・検証動画で人気の「ジュキヤ」(外部リンク)さん、関西ならではの秀逸なネタで笑いを取る動画をつくる「ウォーリー」(外部リンク)さん、女子のあるあるネタで流行したJK代弁者「ダニエル」(外部リンク)さん。

マネキンチャレンジ -Mannequin Challenge-

マネキンチャレンジとは、その場にいる全員が一斉にマネキン人形のように止まった状態となり、その様子を撮影した動画。2016年10月ごろにアメリカの学生が投稿したマネキンチャレンジ動画が一気に拡散され、話題となった。

動画には、禁断ボーイズのメンバー「田中」(外部リンク)さん、同じく禁断ボーイズにて脱退発表から1ヶ月を待たず復活を遂げた「メサイア」(外部リンク)さん、兄妹日常動画で人気の「ピンキー」(外部リンク)さんと「ピンキー妹」(外部リンク)さんが出演している。

パンティーゲーム -Panty Game-

パンティーゲームとは、中高生の間で休み時間に行うゲームとして人気になった振り付け系ゲーム。

パンティーゲームとは:
じゃんけんで勝った人が、「パンティーパンティーパンティーパンティー」と言いながら、誰かを指す。
指名された人と指された人の両隣の人は「パンティーパンティーパンティーパンティー」と言う。
何もない人は「ノーパンティーノーパンティー」と言う

昨年スーパーマーケットでの動画が炎上に発展した「サンバゲーム」に近いものを感じるゲームだが、時と場所を考えれば、大人数で盛り上がれる楽しいゲームとなっている。

当シーンに出演しているのは、「ねぎりょー。」さん。ハイテンション、かつ高クオリティなおもしろ動画を投稿する「トモノスケ」(外部リンク)さん、勢いのあるギャグとダンス動画を投稿する「つくけん」(外部リンク)さん、おもしろ系動画を投稿するアメリカと日本ハーフYouTuber「moohaha」(外部リンク)さん、「いつか」さん、ギター弾き語り動画で人気のシンガーソングライター「miku卍」(外部リンク)さんが出演している。

アクロバットキス -Acrobatic Kiss-

アクロバットキスとは、女性側が回転しながら男性に抱きつき、そのままキスをするというアクロバットなキスの方法。

MixChannelのラブカテゴリにて2014年に流行し、多くの高校生カップルが実践動画を投稿。一時期、中国にも波及するまでの反響を呼んだ。

禁断ボーイズの「いっくん」と「モーリー」(外部リンク)が熱烈なキスを交わしている。

魔貫光殺砲 -Special Beam Cannon-

魔貫光殺砲とは、『ドラゴンボール』のキャラクターであるピッコロの必殺技「魔貫光殺砲」(ラディッツ戦時は戦闘力1480を記録)のシーンを再現した写真。女子高生が投稿したハイクオリティの魔貫光殺砲画像をきっかけに2013年3月に大流行した。

着席ドッキリ -Sit And Surprise-

着席ドッキリとは、授業開始時の号令の後、生徒全員が後ろ向きに着席するという教師へのドッキリ企画。教師の反応と大規模なドッキリ企画が笑いを誘い、2014年ごろにSNS全体の話題となった。 当シーンでは、教師役として、アフレコ動画の先駆者と呼ばれる「高橋瑠」(外部リンク)さんが出演している。

ドントジャッジチャレンジ -Don’t Judge Challenge-

ドントジャッジチャレンジとは、落書きのような変顔メイクを顔に施し、手で画面を押さえている間に、美しいメイクに変わった姿で現れるという変身動画。「人を見た目で判断しない!」、「自分に自信を持とう!」など、自分の見た目に対してもっとポジティブになろうといったメッセージを広めるために始まった活動と言われており、Instagramを中心に拡散されていった。 当シーンでは、ドントジャッジチャレンジにて一気に話題となったカリスマギャル「歩乃華」(外部リンク)さんと、本CMのメインヒロイン「さきまる」さんが出演している。

MiMiMi -MiMiMi Dance-

MiMiMi(MiMiMiダンス)とは、ロシアの3人組ガールズポップスグループ・SEREBROが2013年に発表した楽曲「MiMiMi」に合わせ、複数名が楽しげにダンスをする様子を投稿した動画。2015年7月に話題となり、中高生だけに止まらず、大学生等も動画を投稿するまでに発展していた。 このシーンでは、体(主にお金)を張った検証企画で人気YouTuber「ヒカル」(外部リンク)さんと、『非リアのトリセツ』や『水着ギャルの間で流行ってる「MIMIMI」でラップして踊ったwww』等、ネタ系ラッパーとして人気の「☆イニ☆」(外部リンク)さんが出演している。

女装筋肉 -Dressing Muscle-

女装筋肉とは、YouTuber「ぷろたん」(外部リンク)さんの代名詞。ぶろたんさんは、一見可愛らしいルックスを持ちながらも、筋肉隆々の肉体を持つ女装した男性である。この唯一無二の強烈なキャラクターとして人気となった。一見、女性にしか見えないため、騙された男性は数知れない。

話題の中心には、いつも新しいバズがある

すべてを書き終えた結果、一言でいうと疲れた。

約2013年〜2016年に生まれた10代カルチャーのほとんどを総ざらいしたと言っても過言ではない。

たいていのものが、広告会社がつくったものではなく、どこにでもいる普通の中学生や高校生から始まったものばかりだ。

ふとしたアイディアが話題となり、誰でもクリエイターになれる時代となっている。きっと2017年も、新しいバズが生まれるのだろう。楽しみではないか。目が離せない。

※記事初出時、一部出演者のお名前を誤っておりました。お詫びして訂正いたします
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