1月25日(土)から2月22日(土)の期間、東京・白金にあるギャラリー・山本現代にて、アーティストの宇川直宏さんの個展「2NECROMANCYS」が開催される。
宇川さんは、グラフィックデザイナー、VJ、映像作家など、様々な肩書きを持って多岐にわたる活動を続けるアーティスト。近年では、2010年に立ち上げた、国内初のUstreamライブストリーミングスタジオ兼チャンネルである「DOMMUNE」を主宰していることでも知られている。
宇川さんは日頃からサインを求められる度に、オマージュとして著名人を真似て“偽”サインを書き続け、修行を積んできた。知名度や希少価値、人気度や個人的な想いによって様々な価値変動をみせる「サイン色紙」の世界に本格的に斬り込んだという。
かねてから「夢は1000人!」と語っていた宇川さん。これまでの「UKAWA'S TAGS FACTORY!!!」展でも、2009年6月に300枚、9月に500枚を展示してきたが、足掛け10年の歳月を経て、いよいよ本展が集大成となる。
なお、これらのサイン色紙は書籍『宇川直宏 一○○○』にまとめ、出版が予定されている。詳細はまだ発表されていないが、会期中は出版を記念したサイン会も行われるとのこと。
これは、夏目漱石の骨格から声紋を可視化し、モンタージュボイスとして合成、音声信号化させるという試み。その他『思ひ出す事など』の生原稿をモーショングラフィック化したり、歌手のやくしまるえつこさんによる同原稿の朗読もアンサンブルされている。
今回の個展は“NECROMANCY”という言葉の通り、宇川さんの作品が除霊術の役割を果たし、オリジナルとコピー、本物と偽物の矛盾を超越した「存在」が、見る者に訴えかけてくる展示となっている。
文:たかはしさとみ
宇川さんは、グラフィックデザイナー、VJ、映像作家など、様々な肩書きを持って多岐にわたる活動を続けるアーティスト。近年では、2010年に立ち上げた、国内初のUstreamライブストリーミングスタジオ兼チャンネルである「DOMMUNE」を主宰していることでも知られている。
1000枚に及ぶ“偽”サイン色紙を展示
本展の見どころは、そこにはいない著名人達を宇川さん自らに憑依させて描き下ろした合計1000枚の“偽”サインを、可能な限り展示する「UKAWA'S TAGS FACTORY(完結編)/1000 Counterfeit Autograph!!!!!!!!!! ~宇川直宏によるセレブリティー1000人の偽サイン展」。宇川さんは日頃からサインを求められる度に、オマージュとして著名人を真似て“偽”サインを書き続け、修行を積んできた。知名度や希少価値、人気度や個人的な想いによって様々な価値変動をみせる「サイン色紙」の世界に本格的に斬り込んだという。
かねてから「夢は1000人!」と語っていた宇川さん。これまでの「UKAWA'S TAGS FACTORY!!!」展でも、2009年6月に300枚、9月に500枚を展示してきたが、足掛け10年の歳月を経て、いよいよ本展が集大成となる。
なお、これらのサイン色紙は書籍『宇川直宏 一○○○』にまとめ、出版が予定されている。詳細はまだ発表されていないが、会期中は出版を記念したサイン会も行われるとのこと。
夏目漱石、再びあらわる!?
さらに会場には、2012年8月に行われた「DOMMUNE」企画のチャリティライブイベント「FREEDOMMUNE」にて展示されたインスタレーション「夏目漱石・NATSUME SOSEKI / THE UNIVERSE」が、「THE UNIVERSE(re・turns)」として装い新たに再現される。これは、夏目漱石の骨格から声紋を可視化し、モンタージュボイスとして合成、音声信号化させるという試み。その他『思ひ出す事など』の生原稿をモーショングラフィック化したり、歌手のやくしまるえつこさんによる同原稿の朗読もアンサンブルされている。
今回の個展は“NECROMANCY”という言葉の通り、宇川さんの作品が除霊術の役割を果たし、オリジナルとコピー、本物と偽物の矛盾を超越した「存在」が、見る者に訴えかけてくる展示となっている。
文:たかはしさとみ
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