ヌケメが同志社女子大学にて個展+講演 デジタルデータの物質性とは?

ヌケメが同志社女子大学にて個展+講演 デジタルデータの物質性とは?
ヌケメが同志社女子大学にて個展+講演 デジタルデータの物質性とは?

Old School オールド・スクール Nukeme展

ファッションデザイナー/アーティストとして活躍するヌケメ(Nukeme)さんが個展「Old School オールド・スクール Nukeme展」を同志社女子大学 mscギャラリーにて開催する。会期は11月30日(月)から12月21日(月)。

主催は同志社女子大学情報メディア学科。「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究グループの企画のもと行われる。今回の個展では木彫り作品の新作が展示される予定となっている。

また、会期中の12月11日(金)にはヌケメさんによる講演会「OS/テクスチャ/グリッチ」も開催。グリッチ刺繍から木彫りの作品を「テクスチャ」という観点で捉え、メディア研究者の水野勝仁さんとの対話が行われる予定となっている。

Nukeme氏 講演会OS/テクスチャ/グリッチ

ポストインターネット時代のファッションデザイナー・ヌケメ

ヌケメさんは自身のブランド「ヌケメ」を展開するファッションデザイナー。洋服を根本的なメディアと捉え、ファッションやデザイン上での実験/作品化を続けている。

2012年には「第16回文化庁メディア芸術祭」にて、ミシンのデータを意図的にグリッチさせた作品『グリッチ刺繍』で審査委員会推薦作品に選出されたほか、独自の散文を刺繍した「ヌケメ帽」がヴィレッジヴァンガードからも販売される等、話題となっている。

ヌケメ帽の一例。ヌケメさん公式サイト「割かとナイスコミュニケート」(http://nukeme.nu/)よりスクリーンショット


ディスプレイと紙の違いで一番大きいのは、紙にプリントしてしまうとCtrl+Zができない、ということである。もし、インクの粒子に可逆性があって、失敗したときにはプリンターに戻っていく、という未来があるとしたら、そこにはデジタル・データ特有の「Ctrl+Z ができる」という軽さが生まれ、重みや厚みといった物質感がより希薄に感じられるはずだ。元に戻せないからこその危うさと、無限に虫眼鏡で拡大できるリッチさ、わざわざ出力することのチープさが同時に感じられるのが、「デジタル・データの出力物」の魅力である。Old School オールド・スクール Nukeme展 | 同志社女子大学 情報メディア学科より

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イベント情報

Old School オールド・スクール Nukeme展

会期
2015年11月30日(月)ー 12月21日(月)
開館時間
9:00〜20:00
入館
閉館の15分前まで。入場無料。土日休廊
会場
同志社女子大学 mscギャラリー(京田辺キャンパス知徳館6号棟1階C163)
主催
同志社女子大学情報メディア学科
企画
科研費「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」研究グループ
助成
本研究はJSPS科研費15K02203「ポストインターネットにおける視聴覚表現の作者性にかんする批判的考察」の助成を受けたものです。
お問い合わせ
同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科事務室
TEL
0774-65-8635

関連イベント「Nukeme氏 講演会 OS/テクスチャ/グリッチ」
講師:Nukeme氏 × 水野勝仁氏(甲南女子大学メディア表現学科)
司会:松谷容作(同志社女子大学情報メディア学科)
開催日時:2015年12月11日(金)16:45‒18:15
会場:同志社女子大学 京田辺キャンパス C131(知徳館3号棟1F)
対象:同志社女子大学 在学生・一般 入場無料
主催:同志社女子大学情報メディア学科

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