現代の“まんしゅうおばけ”が語る「8万円かけて渋谷から軽井沢まで行くポップもある」

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世にも珍しいレトロな新スポット「自販機食堂」って?

次に訪れた、群馬県伊勢崎にある「自販機食堂」は、日本でも珍しい(そして、懐かしい)“フード自販機”をメインに据えたイートインスペース。

フード自販機? ナニソレ? という方のために、まずは以下の天ぷらうどんをご覧ください。 こちらをどうやって注文したのかと言いますと… 3台並んだ販売機のうち、いちばん左の機械に330円を入れまして、「天ぷらうどん」のボタンを押すと、わずか30秒ほどで… 「チン!」と鳴ったら、取り出します。

おわかりいただけただろうか。フード自販機とは、ジュースを買うがごとく、お金を入れてボタンを押せば、うどん、ラーメン、トーストサンド、ハンバーガーなどが料理ずみで提供される機械なのだ! 本当に出てくるのかドキドキするよ! 新鮮! フード自販機は昭和期には各地に設置されていましたが、時代の移り変わりとともにメーカーも生産を停止し、修理もできず、撤去の憂き目にあってきました。そこで、レトロなフード自販機を今後も楽しめるスペースをつくろうと、群馬県内にフード自販機の「商品」を卸している食品加工会社のミトミさんが、この「自販機食堂」を2014年11月にオープン。

今では自販機だけでなく、かつて駄菓子屋の軒先にあったようなレトロなコインゲームなども設置され、フード自販機だけでなく楽しめるスペースになっています。

店内には、お客さんから寄贈されたマンガたちや、飲み物の販売も

さて、せっかく来たのですから、他のも食してみるとしましょう! 3台並んだ販売期の真ん中にある「トーストサンド」、お金を入れてボタンを押すと「トースト中」のライトがじんわり。トーストは1つ250円。 こちらも出来上がると、銀紙に包まれた四角い物体がお目見え。なお、とてつもなく熱くて素手で掴むと危ないので、用意されたトングやミトンを使いましょう。 銀紙をめくってみると、こんがり焼けたトーストサンドや! 中身は「ベーコン+ピリ辛ガーリックマヨネーズ」。自販機のトーストサンドは「ハムチーズ」が定番らしいですが、先にも書いたとおり、オーナーであるミトミさんは商品を卸している会社。自販機食堂で食べられるフードは、他にないオリジナル商品で、定期的に中身も変えているのだそうです。これはファンには嬉しい試み!

トーストはアツアツで、ところどころサクッとした食感も。朝ごはんにいいなぁ。 気になるハンバーガーも当然実食。箱に入って出てきます。タルタルソースとミートソースのダブルのコクで、小ぶりながらも満足度の高いタルタルミートバーガー。バンズはふっくらしていますが、しっとりめ。ほかにも、味噌&マヨがまろやかこってりで美味しいゴマみそマヨバーガーなども。 お腹がいっぱいになったら、店内のレトロゲームに熱中。デジタル要素ゼロで、ハンドルの微妙なさじ加減で行く末が変わるのがいっそ新鮮。

自販機食堂オーナー・都丸佳津行さん

「店のロゴは、大手のゲームメーカーのパッケージデザインを手がけていらっしゃる、北海道在住の自販機マニアなデザイナーさんが考えてくれたんです」とは、自販機食堂オーナーの都丸佳津行さん。店内のコミュニティノートにもあった「ここに来るのが帰郷の楽しみ!」という地元民から、長野、千葉、名古屋など、さまざまな地域から訪れる人が後を絶たないのだとか。 おみやげに、潔く「パチもの」も入っているらしい「キン消し」のガチャガチャでもやって帰りましょう。 なんやこれ。

自販機食堂

群馬県伊勢崎市富塚町293-3 1F
※営業時間は9:30頃〜24:00くらいですが、朝の作業の都合で開店が遅延します。最新情報は公式Twitterでチェック 自販機食堂で遊びすぎたのか、オダくんのトイレが長すぎたせいか、出発して早々に運賃も50,000円を突破。運転手Nさんの顔もどこか柔和に感じます。さぁ、いよいよ軽井沢へ!

軽井沢が快適すぎて「まだ渋谷で消耗してるの?」って煽りたい

正直、50,000円を過ぎたあたりから、どんどん現実感がなくなっていきました。タクシーの旅は運転もぜんぶお任せ、冷房も効いていて快適、それでいてこのままどこまでも行けてしまいそうで。 タクシー業界で僕らみたいな存在が「おばけ」って言われるのも、なんとなく理解できます。東京のタクシーが地方で走っているって、圧倒的に非現実的なんですよ。最寄りのスーパーに駐車すれば誘導係の人に二度見されますし、お客さんに写真撮られてますし。

運転手さんにとっても「本当に存在しているのか」って思ってしまいますし、乗っている私たちも「おばけになった感覚」を楽しめるんです。まんしゅうおばけにならないと、この謎の高揚感を伴ったアドベンチャーは味わえないだろうな……。 そして、ついに、軽井沢に到着!

タクシーから降り立つと、明らかに涼しい。涼しすぎる! 気温が低いのもあるんでしょうけど、蒸し暑さが皆無で最高。もう軽井沢から出たくない。渋谷帰りたくない。むしろ渋谷がここまで来い。こんな涼しくて快適なところがあるのに、暑い中でエアコンをありがたがって汗かいてるのが残念に思えてくるな……いや、人間って自分の環境が快適だと、つい他所を煽りたくなるっていう気持ちがちょっとわかりました。

その後、うまいメシやきれいな温泉、豪勢な別荘、そして避暑地で開放的な気分になってる女の子たちを車中から眺めたりと、完璧に軽井沢を満喫。

着実にゴールへ近づくとともに、車内はだんだん変なテンションに。この旅が終わってほしくない! もっと運転手Nさんと逃避行したい! マジでこの金額を支払うのかよ! ……という愛しさと切なさと心強さに振り回されているうちに……

84,000円かけてタクシーで軽井沢まで行くポップ→喪失感のコンボがヤバイ

「うおおおおおおお!!」

84,000円、到達! マジで到達しちゃってるよメーター!

運賃と高速道路代を合わせて84,000円分、まんしゅうおばけになりきってやりました。「これがポップか……!」「POP is Here!!!!!」と高級別荘地のど真ん中で、謎の達成感に包まれるタクシー内。なんとなくですが、いつのまにか今回の旅を通して、僕らもポップに近づいた気分。 「今日は、ありがとうございましたッ!」 全力でお辞儀して、運転手のNさんにお支払い。 領収書を受け取って、いよいよ旅もおしまいです。

84,000円を支払いながら、今日のことを振り返ってみました。走行距離はおよそ200km超。途中で寄り道をしたこともありますが、タクシーで84,000円分だと、せいぜい軽井沢か、行けるのはもう少し先の県くらい「まで」なんですね。

まんしゅうおばけ旅のきっかけになった、新車・中古車の情報サイト「Goo-net」などを手掛けるプロトコーポレーションによる限定1,000台を対象にしたお得キャンペーン「Goo-netウルトラSALE」でもらえるガソリン1年分をつかってシンプルに計算してみると、1リットル10Kmの車両で換算してみると燃料は600リットルになりますから6000Km進めるわけです。

え、ちょっと待って、それだと軽井沢どころか日本からインドまで行けちゃう(直線距離で)わけですが……! 現実的に考えても、東京からまずは最南端の鹿児島、そこからさらに最北端の北海道を経由しても余裕で東京へ帰ってこれる。

途中で立ち寄っても料金メーターは上がらないし、レンタカーみたいな時間制限もない。自家用車でする旅の良いところは、気ままで、自由で、車中でも車外でも楽しみ方のアレンジも広がり放題ってことなんでしょうね。

まんしゅうおばけで非現実感やスリルを味わったからこそ、今度は地に足のついた自動車での列島横断旅行がしたくなってきました! 運転手Nさん「それでは、ありがとうございました」

オダくん「おつかれさまでしたー!」

……あれ?
………待てよ?
(あ、もうオチ見えた!) 「こっからどうやって帰るんじゃーい!!!」


タクシーの利用は計画的に。自家用車なら心配ご無用!
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イベント情報

Goo-netウルトラSALE

期間
2015年8月27日(木)〜9月30日(水)
対象車
限定1,000台
景品
ガソリン1年分相当(84,000円分)のENEOSプリカ
景品発送時期
2015年9月中旬より順次発送予定
お問い合わせ先
cp_support@goo-net.com
キャンペーン用Webサイト
http://www.goo-net.com/campaign/ultrasale/

【応募資格】
本キャンペーン期間中に、Goo-netウルトラSALEに掲載されている中古車について、Goo-netウルトラSALEより中古車販売店に見積もり依頼を行った上で該当対象車を購入し、その後、2015年10月31日までに本キャンペーンへの応募を完了された方。

【応募方法】
Webサイトの応募フォームに必要事項をご入力のうえ、以下の書面の画像データまたはスキャンデータを規定の方法にてアップロードしてご応募下さい。

1. 応募者が購入した対象車の最新の車検証
2. 応募者が対象車を購入したことを証明する契約書

※その他、詳細はWebサイトを参照


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