ONE OK ROCKのニューアルバム「35xxxv」が、各メディアで軒並み高評価を得ている。
前作「人生×僕=」リリース以降の約2年、海外フェスへの参加、南米やロシアを含むワールドツアーの敢行、Simple PlanやHoobastankらワールドクラスのアクトとの共演など、海外展開に焦点を当て精力的に活動してきた。
本作の制作にあたってもLAに滞在し、The Usedなどを手掛けたJohn Feldmannにプロデュースを依頼。いわゆる洋楽的なシンプルなメロディーラインに世界基準のサウンドを纏わせ、全体を通してダイナミックながら洗練された作品に仕上がった。日本国内はもとより、海外の音楽関連サイトやブログのレビューでも「世界に通用する」「成長を示した」アルバムとして好意的に受け止められている。
一方、海外ファンの評価はどうか。
Facebookページのコメント欄には、
「素晴らしい!」「思ってたのと違ってたけど、サウンドが凄い」
など賛辞が寄せられているが、割合として同じぐらい否定的な意見も目を引いた。
「正直がっかり。前までのほうが好き」
「いい曲もあるけどアメリカナイズされすぎ」
「これマジでワンオク?魂が感じられない…」
と、サウンド面の変化や英詞の多さに対して懐疑的な声や落胆の様子が伺える。
より洋楽的な要素を強めた楽曲群は、世界を活動の舞台として選んだ彼らの意志表明とも取れる。そういった姿勢や楽曲のクオリティーの高さこそ認めても、やはり「変わってしまった」という違和感や寂しさを拭いきれないファンが多いようだ。
とはいえ、そうした反応はバンド自身も想定の範囲内。批判的な意見のなかにも既に「次回作に期待」という声は多く、この一枚でそう簡単にファンが離れていくとは考え難い。リスクを背負って革新の道を取った彼らの今後の動向に、引き続き世界各地から熱い視線が向けられるだろう。
文:有沢ありさ
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