国際環境のために活動するNGO・コンサベーションインターナショナル(以下CI)が、南アメリカのスリナムの熱帯雨林地帯で新種の動物60種を発見したと発表。公開されている見たこともない生物の姿が、ネット上で話題となっている。
スリナムは、“トロピカルエデン”と呼ばれる、南アメリカ北東部の共和国。CIは、昨年2012年に、スリナムのパルメウ川上流で3週間にわたる調査をした結果、1378種の生物の生態を記録し、うち60種が新種であることがわかったと発表した。60種の中には、カエルやヘビ、魚、そして多数の昆虫が含まれているとのことだ。
奇妙なだけではなく、どこか神秘的で希少価値のある新種の生物たち。厳しい自然の中で、強く生きる生物の力を感じた。
画像はすべてConservation Internationalの公式Facebookページより
執筆者:あそうまお
スリナムは、“トロピカルエデン”と呼ばれる、南アメリカ北東部の共和国。CIは、昨年2012年に、スリナムのパルメウ川上流で3週間にわたる調査をした結果、1378種の生物の生態を記録し、うち60種が新種であることがわかったと発表した。60種の中には、カエルやヘビ、魚、そして多数の昆虫が含まれているとのことだ。
スリナムは、多様な生物がすくすく育つために必要な、手をつけられていない森や本来あるべき姿の川といった、保存するべきものが未だに残っている最後の土地の一つだ。 コンサベーションインターナショナルのディレクター・熱帯生態学者
トロン・ラーセンさん[CIのリリースより]
Canoeing Through Flooded Forest in Southeast Suriname - CI Exploration - Conservation International
新種と思われる生物たち
ウンカ
ウンカは、主に稲を食す体長数mmほどの昆虫。バッタやハエ、ガと混同されるが、日本でも多く見られる。中でもトビイロウンカの種は、腹部からロウのような分泌物を発する。この写真の種の場合は、より合わせた糸のようなものを、捕食者から身を守るために使うのだろう。5ミリ以下だったため、写真におさめるのに苦労したとのこと。カエル
The "cocoa" tree frogは、他の両生類と同様、気候や水などの環境の変化を敏感に感じ取る半透過性の肌を持つ。100種以上のカエルが過去30年にわたって絶滅したと考えられているので、こういった新しい種の発見は特に嬉しい。フンコロガシ
Lilliputian beetleはおそらく新種ではないかと言われている。大きさが1インチ(2.3センチ)の10分の1で、ギアナ高地でおそらく最小のフンコロガシで、そして現在南米で記載されている種の中で2番目に小さい可能性が高い。シカの枝角のような触角は、鋭い嗅覚を感知するため。ヘビ
これはサンゴもどきの明るい色をしたヘビ。しかし、サンゴ色のヘビに多く見られる、命にかかわる毒を持っていない。奇妙なだけではなく、どこか神秘的で希少価値のある新種の生物たち。厳しい自然の中で、強く生きる生物の力を感じた。
画像はすべてConservation Internationalの公式Facebookページより
執筆者:あそうまお
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